アベンジャーズのメンバー、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフはソコビヤ協定に違反し、ロス長官に追われる裏切り者の身となりました。
そんな彼女の下に、過去、自分を殺し屋に育て上げたレッドルームという組織が未だに壊滅せず、存在しているという情報が舞い込みます!
彼女は、昔、偽の家族として過ごした妹と両親を頼り、女兵士を洗脳して世界を征服しようとするレッドルームの壊滅に動き出します!
それではさっそく『ブラック・ウィドウ』のネタバレありでレビューしていきます!
目次
【ネタバレ】映画『ブラック・ウィドウ』あらすじ・感想
明かされるナターシャの過去。偽りの家族の暖かさと、悲しい別離…
始まりはオハイオ州。姉妹2人が仲睦まじく遊んでいる。姉はナターシャ、妹はエレーナという名前で、とても仲が良さそうだ。
しかしエレーナが転んでしまい、膝が痛いと言う。そこに母親が登場。母親はメリーナと言う。
メリーナはぐずるエレーナに「痛みは人を強くするのよ」と言い聞かせる。そしてご飯の準備をして父親の帰宅を待った。しかし父親、アレクセイが帰宅するとすぐに出かけると言い出す。
ナターシャは何かを悟ったような顔をし、メリーナは迅速に動いた。
エレーナだけは訳がわからず、楽しい遠出だとしか思っている。
ナターシャは出かける際、アルバムを持っていきたがったが、メリーナに持っていけないと言われ、置いていくことに。
そして車に乗って遠くまで走る。その後、車からジェット機に乗り換えた。しかしそこで黒づくめの人達に襲われる。アレクセイが戦うことでなんとか逃げ切れた。
しかし母は撃たれて重症。目的地まで運転して、ついた先は謎の組織がいた。
アレクセイはその組織のトップと親しげに話してる。メリーナは重症のため運ばれていき、姉妹は離れ離れで連れて行かれた。
2人は抵抗したが、大人の力には敵わない。こうして家族はバラバラになってしまった。
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全世界の裏切者で追われる身のナターシャ。しかし新たな事件が彼女を巻き込む!
そこから時間が経ち、大人になったナターシャはソコビヤ協定を破った裏切り者として世界から追われることとなった。
友人、メイソンに頼み、ノルウェーの隠れ家に身を潜めようとする。
しかしブタペストで滞在していた時の荷物の中に、かつての妹、エレーナの荷物を見つけたナターシャ。その荷物の中には赤い合成ガスが入っていた。
それは洗脳を解く、いわゆる兵士を人間に戻す薬だ。それを狙って謎の人物、タスクマスターが現れる。
タスクマスターはヒーローの能力をコピーできる能力を持つ。ナターシャは苦戦しながらもタスクマスターと戦い、車でその場をなんとか脱出した。
タスクマスターの狙いを探るため、ナターシャはブタペストへと移動する。
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女兵士を使い捨てにするレッドルームという恐ろしい組織と新しい敵
ブタペストに着いて出会ったのはかつての妹、エレーナだった。エレーナとは幼い頃別れた後、同じく殺し屋、スパイとして働くためにレッドルームという組織で訓練を受けた。
エレーナはガスを吸ってレッドルームの洗脳が解けた状態であり、組織から逃げていた。
ナターシャは、レッドルームはもう壊滅した、自分が壊滅させたと思っていたのだが、実際は目の届かないところでまだ活動を続けていたらしい。
レッドルームの洗脳した女兵士はウィドウと呼ばれ、組織のトップ、ドレイコフに操られている。
そんな可哀想なウィドウたちとタスクマスターがナターシャとエレーナを始末しにやってきた!2人戦って、なんとか逃亡。
その際に目の前でウィドウが破棄、つまり用済みとして殺されるところを目撃する。
それを見たナターシャはエレーナと共に薬を使い、レッドルームの洗脳を受けてるウィドウたちを救うことを決めた。
そのためには戦力がいる。戦力として考えられるのはかつての父親、アレクセイだ。アレクセイは刑務所の中にいる。
ヘリを使って空中から刑務所に侵入。アレクセイには郵便を送って迎えに行くことを伝えるナターシャたち。
そして看守たちと銃撃戦を行いながらもなんとかアレクセイを脱獄させた!
アレクセイは超人血清を打たれたスーパーソルジャーなので、老いてデブになっているが腕っ節はスーパーヒーロー並みだ。
アレクセイにレッドルームの場所を尋ねるナターシャ。しかしアレクセイはドレイコフに使い捨ての駒として裏切られており、あの離れ離れの事件以降刑務所にいたため何も知らなかった。
しかしメリーナなら、ドレイコフの参謀だったため、レッドルームの場所を知ってるのではないか?と提案する。
その提案に乗り、3人は戦力と情報を得るためにかつての母、メリーナの下へ向かった。
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バラバラになった家族集結!悪の組織、レッドルームを壊滅せよ!
メリーナと会い、かつての家族は再び集った。メリーナは現在、どんな危険な命令でも全うし、体を思いのまま操作できるようにする研究をしていた。
家族との再会だったが、メリーナは訪れたナターシャ達をレッドルームへもう通報した後だった。
ナターシャ達は襲撃に会い、抵抗虚しくナターシャ、エレーナ、アレクセイの3人はレッドルームに連れていかれる。
そのレッドルームはどこにあったかというと、空中に基地を構えていた!そこでウィドウたちを育成している。
捕らえられた3人は捕まり、メリーナはドレイコフと顔を合わせ、研究報告を行う。
しかしこのメリーナは顔を道具で変えたナターシャだった!ナターシャはドレイコフを殺そうとするが、ドレイコフのフェロモンを嗅ぐと殺さないようなるように仕込まれていて殺せない。
余裕を見せるドレイコフは、タスクマスターの正体を教える。タスクマスターが仮面を取ると、顔に傷のある女性が現れた。
この女性はかつて、ナターシャがドレイコフを暗殺するために巻き込んでしまったドレイコフの娘だった。
ドレイコフは当時幼かった娘をタスクマスターとし、従えるという非道なことを行なっていたのだ。それを聞いてナターシャは更に怒りを覚える。
そしてメリーナからすでに自前情報を得ていたナターシャは、頭をテーブルに打ちつけ、フェロモンに反応しないよう神経回路を無理やり壊した。そしてレッドルームを墜落させるようプログラミングを書き換える。
しかしそこに大量のウィドウたちがやってきて、苦戦を強いられることになったナターシャ。
一方アレクセイとエレーナ、ナターシャのふりをしていたメリーナは捕まっていたが、エレーナは無線とナイフを使って脱出。
メリーナはそもそもこの牢屋のシステムの開発者なので難なく脱出し、アレクセイも出してあげた。
エレーナはレッドルームを散策する中で、洗脳を解く薬を大量に拾う。
それによりナターシャを襲うウィドウたちの洗脳を解放し、逃げるよう指示した。タスクマスターはアレクセイと戦うことに。アレクセイはスーパーソルジャーだがブランクがあり、タスクマスターを倒せるほどの力はないが、なんとか時間稼ぎをする。
メリーナはレッドルーム落下のための工作と、逃げるためのジェットを手配。しかしアレクセイやエリーナ、ウィドウたちはジェットに乗り込むが、ドレイコフも同時に船で逃げ出していた。
エリーナはそれを見て、ドレイコフの船のエンジン部分を破壊するため、空中に捨て身で飛び降りる。
ナターシャはそんなエレーナを助けるため、追いかけるように飛び降りたが、タスクマスターが追いかけてきた!
タスクマスターを倒すため空中戦をするナターシャ!なんとか洗脳を解く薬を浴びせてタスクマスターの機能を停止させることに成功し、エレーナも救出する。
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悲しい後日談…そして新たなストーリーが始まる、そんな予感!
地上に舞い降りた洗脳の解けたウィドウたち、タスクマスターはそれぞれの道で生きていく。
そして再びこうして出会えた、家族の絆を改めて実感するナターシャ。
それならバラバラになったもう一つの家族、アベンジャーズも集結させられるのではないかと考え、ナターシャはまた再びブラックウィドウとして活動していくことを決意するのだった。
そして、物語の最後、ナターシャの墓を訪れるエレーナ。
そこに怪しい女性が近づいてくる。ナターシャを殺したのは彼だと、ナターシャの親友ホークアイの写真を見せて、仇を取らせるよう促したのだった。
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映画『ブラック・ウィドウ』のあらすじ・ネタバレ感想まとめ
全体的にアベンジャーズファンは今まで知らなかったナターシャの過去が知れて、大満足の出来なのでしょうか?
ナターシャはもともと人を信頼できない性格でした。
元殺し屋且つスパイで、アベンジャーズでも初めはなかなか心を開きません。
ですが徐々に人を信じ、正義に目覚めた自立したカッコイイ女性になっていきました。
今作はそんなナターシャの心の内やキャラクター性を描き切った映画だと思います。
人は過去を乗り越えられる、もう一度やり直せるという前向きなメッセージも込められていたように思います。
感動とアクションのカッコよさを両方楽しめるのでぜひ観て下さい!