『美少年探偵団』第12話あらすじ・ネタバレ感想!ついに迎えた生徒会選挙当日。眉美は沃野を打ち破ることはできるのか?

『美少年探偵団』公式ページ

無個性で不気味な存在であった沃野が、眉美の命を狙っていたという衝撃的な結末を迎えた前回の『美少年探偵団』。もはや「子供の遊び」の範疇を超えた相手の行動に、美少年探偵団はどうやら重い雰囲気です。

田中泉

中学校の生徒会選挙であるはずが、殺人事件になりかけているという恐怖。沃野の行動が怖すぎました。

果たして沃野を打ち破り、眉美は指輪学園を守ることはできるのでしょうか。

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アニメ『美少年探偵団』前回第11話あらすじと振り返り

長広の後任となる生徒会長を決める選挙が本格的に始まり、眉美は長広とともに先代の生徒会長である双頭院踊に会いに行くこととなります。彼は美少年探偵団の創設者であり、学の兄。

伝説の生徒会長という伝説まで持っていた人物でしたが、現在は現実を知ったからか普通の良い人という印象に留まっていました。

一方で長縄が巻き込まれた轢き逃げ事件についても捜査を進めようと、眉美は満とともに長縄のお見舞いに。事件のことを覚えていないと話す長縄に、「狂言ではないか」と疑っていた満の疑いも晴れることとなります。

その帰り道、車に轢かれそうになった眉美は満の呼びかけから、咄嗟に運転席を見ます。そこには、対立候補である沃野の姿があるのでした。

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【ネタバレ】アニメ『美少年探偵団』第12話あらすじ・感想

ここでやめるのは美しくない

眉美が対立候補の沃野に轢き殺されかけたことを話した美術室は、重い沈黙に包まれていました。

眉美が轢き殺されかけた刹那、目にした沃野はスマホを操作しながらハンドルを握っていたと言います。

ながらスマホというより運転をついでのように行っていた、読んで字の如く「片手間で」自分を殺そうとしていた沃野に、眉美は恐怖心を抱きます。

クラス替えどころか、転校さえ願ってしまう眉美に対し、学はただ一言、「もうやめようか」と声をかけます。

「命をかけてまでやることじゃない」「子供の遊びなんだから」という言葉に、立候補を取り下げた方がいいと美少年探偵団のメンバーは同意しかけますが、眉美は「やめない!」「ここでやめるのは美しくないし、探偵でもない」と続けた眉美は、「なによりも私たちじゃない」と宣言します。

田中泉

「いつかは子供の遊びは終わるとしても、今ではない。」「お姫様じゃない、私は美少年だ」と言い切る眉美がとても眩しいシーンでした。

眉美の覚悟を目の当たりにした学は、あらためて美少年探偵団は選挙戦を戦い抜くことを決めます。

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眉美に忍び寄る、沃野のささやき

美少年探偵団は、安全を確保するために選挙当日まで、眉美が美術室で泊まり込めるよう準備を進めます。

田中泉

お風呂の手配を任された創作が、これまでとは違い喋るキャラになっていて驚きました。

「まゆ」呼びに関して満がツッコミを入れるのも、先ほどとは違いいつもの美少年探偵団っぽくなってきましたね。

指輪学園の生徒会選挙は、推薦者と候補者の演説後、投票を行う形式。候補者は学年、出席番号順に演説を行うため、眉美は最後から2番目、沃野は最後に演説を行うことになっています。

眉美の推薦者は現生徒会長で、スピーチの名手である長広が行うこととなっており、支持率1位の眉美は安心して自分の出番を待っていました。

眉美は、ふと自分以外にも複数名の候補者がいるにも関わらず、自分しか狙われなかったことについて疑問に思っていると、どこからともなく沃野が現れます。

沃野は、眉美を狙った理由は現生徒会長がバックについているためであり、その他の候補者は放っておいても落選することを見越していたためでした。

さらに長縄を轢いた場所について、本当はD坂ではなくC坂であり、倒れた彼女をトランクに乗せてD坂まで移動した後、D坂の横断歩道に置いてきたことを明らかにします。

田中泉

沃野が眉美に声をかけたのは、動揺させて勝率を上げようとしているため。静かに語る様子がホラーアニメのようです。

眉美はそこで、本当は「沃野禁止郎」という名の生徒が同じクラスにいないことに気づきます。

なぜ隣の席でありながら知らなかったのか、それは沃野が男子中学生の寄せ集めのような「平均的な」存在だったため。

そして沃野を支持しているのは、どっちつかずで面倒なことを嫌うタイプの生徒たちでした。

理想を語る候補者たちを煩わしいと思うような生徒が大半である以上、現生徒会長という特権階級の生徒が応援演説を行ったところで眉美は負けるだろうと沃野は語ります。

いよいよ眉美の応援演説の順番が回ってきた瞬間、壇上にいたのは長広ではなく、女装をした学でした。

田中泉

これまで淡々と眉美を動揺させるべく語っていた沃野が、学を目にするや否や逆に動揺しています。

まさか長広ではなく学(女装した小学5年生)が出てくるとは思ってなかったでしょう。

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学から見た、瞳島眉美という人物像

無理を言って代わってもらったと語る学は、「眉美のやることはなんでも応援したい」「みんなも彼女を応援して欲しい」と呼び掛けます。

学は、眉美が諦められずに空を見上げる瞳の美しさ、美しい自尊心、成果を持って示す性格、仲間だけを贔屓することはない正義感を持っていることを紹介します。

田中泉

これまでの振り返りと応援演説がリンクする、素晴らしい演出です。

「仲間だけを贔屓することはない」というエピソードに湖滝を持ってくるのが良いですね。

学の応援演説もあり、眉美はめでたく生徒会長に当選します。

沃野が指輪学園の生徒ですらなかった、学園側からの刺客だったのではないかと語り合う美少年探偵団のメンバーたち。

彼らは眉美の当選を祝うべく、パーティーの準備をしていました。

眉美は自分への投票数を見て、投票した人たちに見る目がなかったと思われないようにしなければと決意をあらたにします。

田中泉

まさか自他共に認めるクズキャラの眉美から、「クズはクズでも、星屑のように光り輝かなければ」という言葉が出てくるなんて。クズキャラも伏線だったんですね。

男装で学校に通っていたり、探偵団を作っていたり、アーティストを気取っていたり……いつかは大人になるけれど、いつか思い出になる今を美しく生きなければいけないと思いながら、眉美は美少年探偵団の仲間たちとジュースで乾杯するのでした。

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『美少年探偵団』第12話のまとめ

エンディングの後、青いバラとともに登場したのは(続)と書かれたカードでした。おそらく、『美少年探偵団』のアニメは2期も制作される……ということなのかもしれません。

『美少年探偵団』の原作は「最終巻」となる11巻、続くスピンオフを中心とした最新12巻が発売されました。原作ではさらなる冒険が美少年探偵団を待ち受けています。アニメ2期が待ちきれない方は、ぜひ原作を読んでみてはいかがでしょうか。

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