今回は、冒頭に学校で提供されている「たまご」の由来が分かる小話が挿入されていました。
こちらもなかなか面白い話でしたが、メインはレゴシ・ハル・ルイの三角関係と、そこに加わりそうなジュノの話でした。
ジュノに迫られているのに生態学を持ち出す鈍感なレゴシや、ウサギのエロ本から勘違いするジャックなど、笑えるポイントも多かったです。
最後は、ルイとハルの触れ合いを目撃し、レゴシがハルへの恋心を確信する展開でした。
レゴシが自覚したことで、この関係にはまた新たな展開が見られそうですね。
目次
『BEASTARS』第7話「制服と被毛のそのまた下の」あらすじ
ハルは、初めてルイと出会った日のことを思い出す。
誰にも弱さを見せられなかったルイが唯一すべてを晒け出せる相手、それがハルであることは今も変わらない。
しかし許嫁のいるルイがハルに本気になることもないのだ…。
一方、ゴウヒンから恋心を確かめるよう言われていたレゴシは「こんなに苦しいのは恋じゃない」と無理やり結論を出そうとするが、ルイに頭を撫でられて嬉しそうに笑うハルの姿を偶然目撃し、「彼女が好きだ」と確信する。
【ネタバレ】『BEASTARS』第7話の感想
水曜日のたまごサンド
オープニングの前に、ニワトリのレゴムが売店に卵を提供するショートストーリーが挟まれました。
自分の産んだ卵で作られたたまごサンド。
それをクラスメイトに食べられ、そのことが嬉しいという感覚はなかなか共感しにくいですが、話はとても面白かったです。
水曜日のたまごサンドの美味しさの秘密を知っているレゴムとレゴシの関係、そして努力の結果生まれるすれ違いと、ほっこりするオチ。
動物の特性を活かした綺麗な構成と優しいオチが素敵でした。
調べてみると、ニワトリは年間300個ぐらい卵を産むそうです。凄いですねえ。
2年ほどで産むペースが落ちてくるため、食肉にされてしまうそうですが、この世界のニワトリはもっと長く産めそうですね。
レゴムなど学園のニワトリは人間サイズになっていましたが、産む卵は普通サイズなんですね。
ネズミなどは小さいままだったようですが、大きくなる動物とならない動物がいるんですね。不思議です。
ひよこはどうなっているんでしょうね。
ハルの夢アニメーション
オープニング開けに、ルイとの関係を抽象的に表現したハルの夢が流れました。
淡い線と色で表現された、水の表現が独特で、見惚れるほど美しかったです。
これはさすがに3DCGじゃないよね?とエンディングで確認したところ、「ハルの夢アニメーションスタッフ」の項目がありました。
演出は久野遥子さん。
久野遥子さんのTwitterで原画が公開されていましたので、どうやら2Dアニメーションのようですね。
BEASTARS第7話にてハルの夢パートの演出をさせていただきました。ほんの短い尺ですが久しぶりに色鉛筆でアニメーションを描かせていただきました…✏️
写真は色を変える前の原画の一部です。 pic.twitter.com/SQMYcG8sX9— KunoYoko (@kunoyoko) November 21, 2019
本編が3Dなのか分からないレベルなので、判別しにくいですね。
『BEASTARS』レベルになると、どっちなのか考えることすら無粋なのかもしれないですね。
オスに惹かれるメス
ジュノ可愛い。
ケモナーに求められている可愛らしさはこれでしょうね。これは人気が出そうです。
声も個人的にファンの種﨑敦美さんなので、ハマりそうです。
まあ、ポジション的にどう考えても幸せになりそうもないのが不憫ですが。
ジュノの容姿を可愛いと思っているのは私だけではなく、作中のキャラも同じようです。
ルイは、その容姿を妬んだ他の女生徒からの嫌がらせを懸念し、レゴシに守ってやるように忠告します。
ジュノは、同じハイイロオオカミのレゴシに恋心を抱いている様子。
「胸がどきどきして、なのに安心するんです、レゴシ先輩と触れ合うと。私こんなの初めて……」
「二年になったら生態学で勉強するよ。同種族で触れ合うと心のリラックスにつながることが証明されてるんだ」
ジュノの告白めいた言葉を受けたレゴシの返しが、典型的な鈍感系主人公のソレで笑えました(笑)
三角関係
今回はルイとハルの馴れ初めも描かれていました。
シカの角の生え代わりのときには血が出るんですね、痛そうでした。
完璧を求められるルイが唯一弱みを見せられるハル。
ハルを失えばかなりダメージを受けることを、ルイ自身が自覚していない様子なのが面白いですね。
レゴシへのルイの劣等感もありますし、この三角関係はどのような展開になるのか、予想が付きづらいですね。
鍵は、ハルがどれぐらいレゴシに惹かれるかでしょうか。
ハルの夢ではルイとの関係の先に幸せがないことを自覚している様子でしたし、レゴシにも希望はありそうです。
変態趣味
ルームメイトがスカトロ系のエロ本を隠し持っていた感じでしょうか。
レゴシの幼馴染であり、寮で同室のジャックは、レゴシがウサギのエロ本を持っていたことに衝撃を受けてしまいます。
前回第6話で、医者パンダのゴウヒンから「それで興奮するかどうか確かめてみろ」と渡された本ですね。
レゴシの反応からは、残念ながら(?)興奮しなかったことが窺えますが、何も知らないジャックの動揺は理解できます。
話は変わりますが、このシーンではレゴシがカブト虫らしき昆虫を飼育していました。
たしかにこの世界でペットに該当するのは虫になりそうです。
虫を食べる動物は多くいるので、食べられないか心配ですね(笑)
嫉妬から自覚する恋愛感情
嫉妬心から恋心を自覚するのは、恋愛物ではよくあるパターンですね。
レゴシは、ルイとレゴシが会話するのを見て、自分の抑えようのない恋心を自覚します。
いやぁ青春してますねえ。
ジュノという、ハルとレゴシの距離が近づくと、ハル側の嫉妬心を呼び起こしそうな存在も出てきました。
完璧を求められる優等生とそれを癒す精神的に大人の女性、そして恋する純情少年。
構造はありがちな学園ドラマですが、そこに草食や肉食などの動物としての複雑さが加わるので、一筋縄ではいきそうにないですね。
『BEASTARS』第7話まとめ
【このあと放送!】第7話がフジテレビ「+Ultra」にて25:05〜OAです!
お楽しみに〜!!✨✨
その他放送配信情報はこちら→https://t.co/NCd23GYu0o#bstanime pic.twitter.com/HpXOeebfpY— TVアニメ「BEASTARS〈ビースターズ〉」 (@bst_anime) November 20, 2019
- 水曜日のたまごサンド
- 三角関係から四角関係へ?
- 嫉妬から自覚する恋愛感情
被毛とは、動物の体を覆う毛のことらしいです。
今回のサブタイトル「制服と被毛のそのまた下の」。
被毛の下……?その下には、当然身体しかない。
肉食獣でありながら、捕食対象のウサギに恋したレゴシの視点からは「食べ物としての肉」と「性欲の対象としての肉体」、二つの意味が取れますね。
ダブル・ミーニングってやつですね。お洒落ですねえ。
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