『BEASTARS』第12話がシーズン1の最終回でした。
サブタイトルとなった「夏嵐の後ろ姿」の通り、前回第11話のセクシー&バイオレンスから一転、甘酸っぱい青春物語が展開されました。
個人的にはジュノの出番がそれなりにあったのがうれしかったです。
完全にお邪魔虫なのが可哀そうですが(笑)
あと、ハルの「バカオオカミ」は必聴ですね。破壊力すごかったです。
目次
『BEASTARS』前回第11話のあらすじと振り返り
シシ組にさらわれたハルを助け出したレゴシと、それを影からフォローをしたルイ。
レゴシはハルとともに夜のネオン街にてラブホテルに宿泊。
ルイはビースターという栄光の未来の喪失。
レゴシとルイで明暗が分かれたかのように見えた二人の主役。
ですがレゴシも、ハルとの交わりを「追い詰められた草食獣が自らその身を肉食獣に差し出す」という、草食獣の本能に邪魔をされてしまいます。
【ネタバレ】『BEASTARS』第12話(最終回)あらすじ・感想
寸止め
ハル曰く、「遺伝子からの叱責」によってレゴシとハルの交わりは寸止めとなってしまいます。
「申し訳ない」と謝るハルの視線は、レゴシの股間に向けられていました。
「こんなのは放っておけばばすぐ収まるから」と焦るレゴシと、きょとんとした表情のハル。
SU_BU
ウサギは確か交尾排卵なので生理はないんですよね。その代わりが「本能」というのが『BEASTARS』らしいですね。
それにしても、レゴシもちゃんと大きくなっていたんですね(笑)
ハルvsジュノ
保健室で治療を受けるレゴシを見舞うジュノは、レゴシとハルとの間に「何か」あったことに勘づきます。
「わたしは女としてあなたに勝って見せます。隕石祭でそれを証明しますから」
見舞いの帰り、ハルと鉢合わせたジュノの宣言。
隕石祭での波乱を予感させます。
SU_BU
バカオオカミ
隕石祭の演劇部の舞台で力強く美しく踊るジュノを見て、ハルは自分の生物としての弱さ、小ささを実感します。
そして、そんな自分を命がけで助けてくれたレゴシに想いを馳せます。
「この世で唯一こんなウサギを認めてくれた、その責任を取ってよ。あなたがいないともうダメ、バカオオカミ」
SU_BU
ジュノのアプローチ
肉食獣が非力な草食獣を守ることで、肉食獣から草食獣への思いやりを育む。
ジュノの主張は大衆には受け入れられましたが、肉食獣の抱える本能の恐ろしさを誰よりもよく知っているレゴシの主張は違いました。
SU_BU
オオカミがウサギを食べない理由
ハイイロオオカミの雄と雌という、誰が見てもお似合いなレゴシとジュノを見て、ハルは隕石祭から逃げ出します。
このまま身を引けば丸く収まると考えるハルを追いかけてきたレゴシを、ハルは強い言葉で突き放します。
「男女である以前に、あなたはオオカミ、わたしはウサギなの!永遠に!」
「オオカミがウサギを食べない保証なんてこの世にはないの」
いつかの夜のように、逃げるウサギと追いかけるオオカミ。
「キミが好きだからだよ」
レゴシがハルを食べない理由は簡単でした。
「この社会にも本能にも負けないで、キミをちゃんと幸せにしたいから、もっと強くなる」
レゴシに正面から告白され、自分の気持ちもわかっている。
それでもレゴシの手を握れなかったハルは「待ってる」とだけ呟くのでした。
SU_BU
形としてはジュノの主張が正しいような気がしますが、果たしてレゴシは別の結論を出せるのでしょうか。
行方不明のルイ
前回の第11話で、市長から「シシ組に手を出せば、食用だった過去をばらす」と脅されていながら、レゴシたちを陰ながらフォローしたルイ。
エンディングでは、行方不明の文字が躍る記事が出回っていました。
SU_BU
まさかほんとに食べられたとは思えないですし、どこで何をしているのでしょうか。
たまご仲間
エンディングで、校庭を走る2羽のニワトリが映っていました。
片方は第7話で登場したレゴムですね。
どうやら、良質のたまごを納品する仲間が増えたようです。
SU_BU
レゴムのエピソードは面白かったので、シーズン2でも何か展開があるといいですね。
『BEASTARS』第12話(最終回)まとめ
【#ビースターズ2期 制作決定!!!】皆さまのご声援にお応えし2期の制作が決定しました!🐺🐰放送時期や新しく登場するキャラクターのキャストなど、今後随時発表させて頂きます✨
これからも原作、舞台、そしてアニメ #BEASTARS を宜しくお願いします!!https://t.co/GdIHQ6UGkX#bstanime pic.twitter.com/35QxeGUJ3y— TVアニメ「BEASTARS〈ビースターズ〉」 (@bst_anime) December 25, 2019
- ケモノたちの青春
- すれ違う主張
- レゴシの告白
- ルイの行方
物語としては、ド直球の青春ラブコメ。
文法としては少年漫画よりは少女漫画に近い気がします。
ベタな展開も「動物の世界」というエッセンスを加えることで、ここまで新鮮なものに仕上がるんですね。
見事な演出とアニメーションに支えられた秀逸なシーズン1でした。