どうしようもなくやるせない夜の過ごし方。
もしよければ、BARへ行ってみませんか?
ままならない人生に思いがけない出会いがあるかもしれません。
甘くて苦い大人の恋愛事情が描かれる、Episode 6 本当の顔。
1本の葉巻が心を繋ぎ、
1杯のカクテル・アレキサンダーが、
心に溜めこんだ気持ちをはきださせてくれます。
愛しい人を思い出し、じんわりと恋が恋しくなる…
BARで人生が変わる3人のお客さんたちのストーリー、必見です!
目次
アニメ『バーテンダー 神のグラス』前回第5話のあらすじと振り返り
ホテルダイヤモンドスターにあるバー・K。
そこには、ミスターパーフェクトと呼ばれている
素晴らしいバーテンダー葛原隆一(CV.内田直哉)がいます。
完璧な葛原には気がかりなことがあります…
それは弟子のケルビン・チェン(CV.古川慎)のこと。
無愛想で融通が利かない、ミスターロボットのような男・チェン。
葛原は弟子の成長を期待し、
来島泰三(CV.麦人)に頼み込んで京都への研修旅行を計画します。
神のグラスをつくるバーテンダー佐々倉溜(CV.寺島拓篤)がその旅行に同行。
ジャパニーズウイスキーの聖地・山崎蒸留所を訪れます。
12年前の京都にずっと悔いを残して生きてきたチェン…
その思いを汲んだ佐々倉は1杯のウイスキーをつくります。
山崎の12年に、離宮の水を1滴。
熟成の味を知ったカタブツ男子・チェン…彼の心は変わりました。
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Episode 6でも、佐々倉が
“お客さんの本当の気持ち”を見抜きます。
【ネタバレあり】アニメ『バーテンダー 神のグラス』第6話あらすじと感想
神のグラススペシャルでお祝いを!
ホテル・カーディナルの企画営業部。
らしくないミスをした樋口由香利(CV.白石晴香)。
心配した来島美和(CV.南條愛乃)が飲みに誘います。
「このたび、めでたく結婚します!」
意外にも、由香利から聞かされたのはおめでたいニュースでした。
なじみの居酒屋おぐらの大将(CV.斧 アツシ)も突然の報告にびっくり。
さっそくなれそめを聞きだそうとするも…
由香利が話題をそらします。
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「神のグラススペシャルで!」と由香利。
結婚のお祝いにふさわしい1杯をつくると、
バーテンダーの佐々倉溜(CV.寺島拓篤)が微笑みます。
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甘くておいしいアレキサンダー
ブランデーを3分の1、クレームドカカオを3分の1、
それに生クリーム3分の1。
最後にナツメグを少々…完成したのは、アレキサンダー。
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1863年、イギリスのエドワード7世とアレキサンドラ王女の結婚式に献上されたカクテル。
ふわふわで甘くておいしいそのカクテルを飲んだ由香利。
なんとも言えない表情で「ありがとうございます」と返します。
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ままならない夜にBARへ…
書類作成ミスがあり、役員会議で責められた早瀬宏昭(CV.野島裕史)。
上司として部下のミスを庇ったのに…
ミスした本人が「早瀬さん感じ悪い」と愚痴るのを聞きました。
こんなやるせない気分のときは、タバコを1本吸いたい。
でも、きょうは禁煙3日目。
早瀬は感じたストレスのはけ口がないまま夜をむかえます。
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「バンブーを。」
日本生まれの香りが繊細なカクテルを注文した早瀬。
先にいた客は君島瑠美(CV.茅野愛衣)ひとり。
瑠美は、葉巻の煙を吸わずにひたすらながめています。
その日の早瀬にとって…瑠美のそれは耐え難いものがありました。
「吸わないのでしたら、迷惑だから消してください。」
早瀬は思わずこう言ってしまいます。
悔いている彼のために…バーテンダーの独り言。
「思い通りにならないからって怒らないで。ままならないのが人生でしょ?」
瑠美は、吸わなくてもこの葉巻の煙は私にとって大事なものだと説明します。
咄嗟に、早瀬は瑠美の葉巻を折りました。
1万円を置き、逃げるように帰宅。
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本来、お客様のプライバシーを話すのはタブー。
だけど、佐々倉は“バーテンダーのひとりごと”として
君島瑠美のことを話します。
担当しているお子さんの両親から
出産のお祝いに葉巻をもらった医師・瑠美。
重い病を抱えて生まれてきたその子が元気になったら吸おう。
こう決めて治療しましたが、救えませんでした。
この葉巻を吸う資格がない…
だから、瑠美は葉巻に火をつけても1口も吸うことはありません。
彼女を待ち浴びて飲むバンブーとロミオ・イ・フリエタ。
「こちら側からみると、お客さんの本当の表情が見えることがある。」
佐々倉の言葉を聞き、早瀬はふと気になります。
「彼女は、本当はどんな顔をしていたのだろう」と。
その日から、早瀬はもう一度瑠美に会うためにEdenhallに通いはじめます。
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だが、なかなか瑠美に会えず。
彼女に渡してほしい…
折ってしまったのと同じのを用意しました。
そのキューバ葉巻の名は、ロミオ・イ・フリエタ。
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なかなか会えないふたりのいまに通じる
ロマンチックな名前。
ふたりだけの秘密
そのとき、Edenhallに瑠美が!
瑠美も子供っぽいことをしたとあの夜を悔いていました。
「葉巻嫌いのおじさん、また会うなんて奇遇だね!」
佐々倉は、早瀬の隣に座るよううながします。
ナンパのお手伝い?と、瑠美が佐々倉をからかいます。
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「あちらの方から…」の1杯をお断りすることが多いらしい。
1箱で10回飲めるくらいの高価な葉巻…
瑠美はお詫びの気持ちの品を受け取るのを躊躇します。
Edenhallにふたりが来たときだけ吸うというのはどうか?
佐々倉が提案します。
こうして瑠美と早瀬には“ふたりだけの秘密”ができました。
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秘密文書の受け渡しに使用した歴史あり。
それを知る佐々倉の粋な提案。
葉巻10本分の大人デート。
EdenhallのBARカウンターの片隅で。
早瀬と瑠美は、バンブーを一緒に飲みながら、
葉巻10本分の逢瀬(デート)を重ねていきます。
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瑠美が仙台に異動することが決まりました。
「最後に食事でも!」
勇気を振り絞り、初めて早瀬が彼女を食事に誘います。
「私でよければ喜んで!」
葉巻の煙がたちのぼる中、ふたりのあらたな1歩がはじまりました。
甘くて苦い1杯には…もうひとつのエピソードがある。
祖母から、結婚式を楽しみにしてるとメッセージが届きました。
由香利は深いため息をつき、ひとりでEdenhallへ。
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映画「酒とバラの日々」の中で…
主人公がお酒の飲めない妻に勧めたのがアレキサンダー。
でも、その1杯をきっかけに妻はアルコール依存症に陥り、家庭崩壊へ。
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実はアルコールが強い…それがアレキサンダー。
結婚に迷いを感じている由香利が思わず本音を漏らします。
甘さと苦さ、喜劇と悲劇、幸福と不幸…
「どんなものにも2つの顔があるってことなのでしょうか」と佐々倉。
もう長くはない病気の祖母を安心させたくて決めた結婚でした…
涙する由香利に、佐々倉がいいます。
「BARの照明がなぜ暗いのか…それは、お客様の涙を隠すため」と。
このままじゃダメだと気づいた由香利は、結婚するのをやめました。
アニメ『バーテンダー 神のグラス』の次回に期待するもの
誰でも、自分が本当はどうしたいのか気づいているのかもしれない。
佐々倉が放った言葉がじんわりと沁みました。
Episode 7のタイトルは、バーテンダーの覚悟。
なんだか心がざわつきます…来週を待ちましょう!