無愛想で、融通が利かない
イケメンバーテンダー・チェン(CV.古川慎)。
“ミスター・ロボット”みたいな彼だけど、
12年もの間、ずっと後悔していることがあります。
約束をやぶって散った淡い初恋…
あのとき傷つけた女の子に謝りたくて、京都へ!
Episode 5 始まりの一滴は、
若きバーテンダーたちの京都研修旅行が描かれています。
そこで、ジャパニーズウイスキーの聖地を訪れる彼ら。
“水と生きることの尊さ”そして“時間の味わい”を知る旅…
今回も見ごたえ抜群です。
目次
アニメ『バーテンダー 神のグラス』前回第4話のあらすじと振り返り
三ツ星シェフ・山之内を引き抜いてきてくれ!
ホテル・カーディナルの会長・来島泰三(CV.麦人)から、
大事な任務を任された企画営業部部長・神嶋(CV.山本 格)。
一筋縄ではいかない山之内(CV.てらそまさき)との交渉…
神嶋はEdenhallのバーテンダー・佐々倉溜(CV.寺島拓篤)に託します。
先入観で苦しんできた三ツ星シェフを心変わりさせたのは、
佐々倉がつくった1杯の“10年熟成本みりん”でした。
バーの主催はお客様で、バーテンダーはバーの隠し味。
こう考える佐々倉は、このすてきな1杯を…
「すべて神嶋様が考えたもの」と山之内に話します。
君のマティーニには顔がないと言われ、
落ち込むバー南のバーテンダー・川上京子(CV.松井恵理子)。
佐々倉は、京子を連れて六本木にあるバー Hell’s armsへ。
そこで、京子は顔があって個性的でおいしいマティーニを2種類飲みました。
その2杯をつくったバーテンダー・金城ユリ(CV.白石涼子)。
京子は、カクテルアワードに挑戦するというユリの向上心に触発されます。
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Episode 5は、はじまり(原点)を知るストーリー!
時を経て紡がれてきた1滴にまた感動させられます。
【ネタバレあり】アニメ『バーテンダー 神のグラス』第5話あらすじと感想
異色メンツ5人で、京都研修旅行へ!
朝7時の東京駅、新大阪行きの新幹線ホーム。
7月の暑さに悶えながら、佐々倉溜(CV.寺島拓篤)がペットボトルの水を飲み干します。
今日は、これから来島泰三(CV.麦人)のツテで
バーテンダーの素養を高めるための研修旅行へ。
もちろん泰三の孫娘・来島美和(CV.南條愛乃)も同行。
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Hell’s armsのバーテンダー 金城ユリ(CV.白石涼子)。
そして…ホテルダイヤモンドスターにあるバー・Kの
バーテンダー ケルビン・チェン(CV.古川慎)。
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4話のラスト、葛原が泰三に依頼していたのはこの件だった!
目的地は、バーテンダーなら一度は行きたいあの場所…
ジャパニーズウイスキーの聖地・山崎蒸留所です!
ジャパニーズウイスキーの聖地・山崎蒸留所に到着。
日本人の母をもつチェンは日本語が堪能です。
京都には1度だけ訪れたことがあるらしい。
そして、今回参加した理由は「葛原先生にいわれたから」。
カッコイイ彼に興味津々な京子が、初対面から質問責めします。
しかし、無愛想で融通が利かないイケメン・チェンのそっけなさに苦戦します。
山崎駅に到着し、目的地に到着。
山崎蒸留所は日本でいちばん古いモルトウイスキーの蒸留所。
看板に記載されたSINCE 1923の時の重みに感動します。
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温暖で湿潤な気候がウイスキーの熟成に好条件と言われているそう。
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大麦と水で麦汁をつくり、酵母を加えて発酵…
出来上がったもろみを蒸留したものがニューポット。
ニューポットは透明で、熟成させると琥珀色に!
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製造工程も見学できる人気の見学ツアー!
これは興味深い!
作り手の誇りと魂を感じる場所…
自分が作った味が…5年後、10年後に評価されるウイスキーの世界。
未来の飲み手に対して、説明も言い訳もできません。
そんな作り手の誇りと魂を感じる樽熟成庫へ。
みんなが自分の生まれ年の樽をさがす中、
チェンだけは2012年の樽の前にたたずんでいました。
ツアーの最後は、ガイドさんによる原酒のテイスティングセミナー。
プログラムの締めにハイボールをつくるのがお決まり。
ガイドさんは、彼らの職業を知っているのですこし変えてくれます。
「本職のみなさんにおいしいつくり方を教えていただければと。」
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しかし、おいしいつくり方のレクチャーは一切せずに終了!
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カタブツバーテンダーの後悔。
「これをお客様にお出しすることはない…」
麦焼酎のような味わいのニューポットを試飲する際も、
意味のないことだと拒否するチェン。
葛原に感想を聞かれたら?と京子に言われ、ようやくチェンはグラスを手にとります。
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ニューポットの荒々しき味!
シンガポールでホテルを経営する父から
望んでいない後継ぎ教育を受け、苦しんでいた時に泊まった所。
でも、その旅館はすでに廃業。
まだ青かったチェンは、そこで竹屋の跡取り娘の千歳に出会いました。
同じ悩みを抱えた者同士、通じ合いました。
そしてふたりは、アイスの当たりがでたら…
明日は親との予定をサボって一緒に宵山に行こうって約束しました。
当たったのに、チェンは父に逆らえませんでした。
約束を破ったことを謝りたい…チェンはそう思ってここへきました。
けれど、謝りたいその人に会うことは叶いませんでした。
水はウイスキーの命。
京都での夜、みんなでBARめぐり(研究)へ。
K6、カルバドール、祇園サンボア、木屋町サンボア、エルテソロ、TALISKER、FINLANDIA、ロッキングチェア…夜遅くまで8つのBAR研究をしました。
ユリに影響を受け、カクテルアワードへ出ると決めた京子。
ミスターロボットみたいと、京子が別行動中のチェンに厳しい評価をします。
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チェンの変化を期待してる師匠葛原。
翌朝、佐々倉はチェンを誘って水無瀬神宮へ。
万葉の歌にも詠まれた名水の里“離宮の水”を見せたくて連れてきました。
水はウイスキーの命。
蒸留所でも、この地の水が使われています。
始まりは一滴…水滴はゆっくりと滴り続け、
やがてせせらぎとなって木々を潤し、
何十年、何百年かけて川となり、あまたの命を育む。
1杯のウイスキーには長い長い歴史の記憶が込められている。
佐々倉は穏やかに語ります。
長い長い歴史の記憶…時間を味わう1杯。
佐々倉から技能向上のご利益がある水無瀬神宮のお守りをもらったチェン。
あの夏、千歳からもらったあるものを出し「これもお守り?」とたずねます。
それは、宵山限定の保昌山の護符でした。
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12年前の千歳の気持ちが詰まったもの。
ずっと後悔してきたチェンに、佐々倉は1杯のウイスキーをだします。
山崎の12年に、離宮の水を1滴。
加水することで味が開いた“12年という時間の味わい”。
その1杯から、チェンは確かになにかを感じとりました。
「つらい思い出や後悔見つめ…それを熟成させられる人間だけが、きっと大人になれるんだよ。」
ニューポットと12年の味を知ったチェンの顔は変わりました。
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アニメ『バーテンダー 神のグラス』の次回に期待するもの
1滴からはじまる尊き命…
その煌めきに触れることができた気がしました。
ラスト、味わいすぎたふたり(京子&ユリコンビ)が
時間を忘れて終電逃すというオチに和みましたw
Episode 6 本当の顔では、どんな物語が紡がれるのか楽しみです。