満大(菊池風磨)は、脚本家の夢を諦めバベルへ誘いこまれてしまいました。
バベルの世界で父・勝(上地雄輔)は満大に「僕はここにいる」と言わせようとしますが、それを後藤(髙地優吾)やカラス女(青野楓)が止めに入ります。
勝は豹変しくらましと共に後藤たちに襲い掛かります。
満大の目の前にいる父は一体何者なのでしょうか…。
そして、大九朔がバベルを作った目的とは?
満大はバベルを壊すことができるのでしょうか?
ついに、バベルに秘められた最大の謎が明かされます。
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目次
『バベル九朔』前回第9話のあらすじと振り返り
テレビ局のプロデューサーから脚本の話を持ちかけられた満大(菊池風磨)。
降って湧いたような話にテナントさんたちもお祝いムード。
しかし、その実態は満大のプロットを使って他の脚本家が書くという屈辱的なものでした。
バベルに消えた後藤(髙地優吾)のためにと頑張っていた満大でしたが、とうとう自分の夢に絶望してしまいます。
そしてバベルに誘いこまれた満大は、何でも願いが叶うことを良いことに父・勝(上地雄輔)を呼び出したり、後藤を登場させたりと好きな時間を過ごします。
しかし、勝はだんだん様子が変わっていき、満大に「僕はここにいる」と言わせようとします。
そこへ、架空の存在であるはずの後藤が「ここは現実じゃない!」と満大を引き止めます。
そしてカラス女(青野楓)も登場し勝を攻撃し始めました。
バベルと満大たちの運命はどうなるのでしょうか?
【ネタバレ】『バベル九朔』第10話(最終回)あらすじ・感想
後藤とカラス女
バベルの世界で、親友の後藤(髙地優吾)と共に映画の制作発表会見をすることになった満大(菊池風磨)。
そこには父の勝(上地雄輔)も同席していました。
満大は、父と記者たちから「僕はここにいる」と言うことを迫られました。
しかし、後藤が止めに入ります。
「目を覚ませ満大。ここは現実じゃない!」
そこへカラス女(青野楓)も加わり、満大に迫るくらましを打ち払いました。
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満大の願望であるはずの後藤ですが、会見が始まる寸前に本物と入れ替わっていたのです。
後藤の説得により、満大はここが現実ではないと気がつきます。
はるみが解放される
「余計なことしおって!全員捕まえろ!」
勝は後藤やカラス女をくらましに襲わせようとします。
カラス女はバリアを張ってくらましを防ぎました。
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実は、後藤がバベルに取り込まれる際、後藤の腕を掴んだ満大を引っ掻いてしまったことで、満大の血が爪の間に残っていました。
それが空間を切り裂き、外に出ることができたと言うのです。
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カラス女が張ったバリアが破られると、くらましが満大たちに襲いかかってきました。
急いで屋上に逃げますが、満大は勝を助けに引き返そうとします。
「満大、行かないで!」
振り向くと、はるみ(川上凛子)が立っていました。
カラス女が解放してくれたと言います。
九朔家の娘たち
「私の名前は九朔はるみ。お姉ちゃんの名前は九朔ふゆこ」
実は、はるみとカラス女は異母姉妹でした。
ふゆこは大九朔の愛人の子だったため、使用人だった母親は追い出され、ふゆこは蔵の中で育ちます。
唯一の友達は窓辺に来るカラスだけ…。
そんなある日、大九朔と正妻の間にはるみが生まれます。
はるみは何不自由なく育ちましたが、10歳になった頃、原因不明の病にかかってしまいました。
大九朔ははるみを永遠に生かすために、現実と並行世界であるバベルを作ったのです。
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大九朔の思惑
大九朔は、バベルと現実を行き来しながら天寿を全うしました。
その後は九朔家の血を受け継ぐ子孫に憑依してバベルで暮らしてきたといいます。
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大九朔が子孫に憑依するのは、はるみに触れるため…。
そのために肉体が必要だったのです。
満大たちは5階に誘導されました。
そこでは勝の姿をした大九朔が待ち受けていて、満大をバベルに食わせるべく例の言葉を言わせようとしていました。
本来ならば、九朔家の人間はバベルには食われないはず…。
「今は事情が違う」
後藤を食べることもできず、エネルギーが枯渇状態の今のバベルには膨大な量の「無駄な時間」が必要です。
それには27歳にしてまだ夢を追っている満大はうってつけのエネルギー源なのでした。
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死んだ方が良かった
満大は「何故こんなことをする?こんなことして意味あるのかよ!」と大九朔に聞きます。
「はるみがあの時の姿のままで存在していることが全てだ」と言い切る大九朔。
「私は望んでない」
はるみは自分のせいで多くの人が犠牲になったことに胸を痛めていました。
本当は死ぬはずだった身体。
それが自分の運命だとはるみは、思っていました。
「そんなことは許さん!」
大九朔は声を荒げます。
「たとえ運命に逆らっても、私がさせない!」
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満大の力が必要
ふゆこは、はるみの気持ちを考えたことはないのかと大九朔に尋ねます。
すると大九朔は顔を歪め、「お前こそ何故ここにいるんだ。愛情欲しさに追いかけてきたのか?」と彼女に告げました。
カラス女の目的は、自分を閉じ込めた父に復讐しバベルを壊すこと。
「穢れた血を持つお前がか?」
大九朔はふゆこを鼻で笑います。
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はるみは満大にバベルを壊すために力を貸して欲しいと頼みます。
しかし、バベルが消滅するということは、はるみやふゆこが消えることを意味していました。
「父さんも消滅するの?」
満大の質問にはるみは黙ってしまいます。
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言っちゃダメ!
大九朔はそれを良いことに、勝の顔で再び満大を誘惑しだします。
勝との間で失われた17年間を取り戻せる、現実の人間は誰もお前を理解していない、ここにいれば全てお前のものになる…。
はるみとふゆこは「ここにいる」と言いそうになる満大を必死で説得します。
「満大、言っちゃダメ!」
すると、突然大九朔が苦しみ始めました。
胸にはカラスの羽が刺さっています。
「あんたの好きな穢れた血だよ!」
ふゆこの攻撃によって、大九朔の魂が勝から抜け、勝は正気を取り戻すことができました。
「満大、お前をずっと見ていた」
勝は、満大が成長し、脚本家を目指していることを喜んでいました。
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扉のありか
その時、大九朔の魂ははるみの中に取りついてしまいました。
「私のバベルに手を出すな!」
はるみに取りついた大九朔は、満大を攻撃してきました。
勝は満大をかばい、扉のある3階に行けと叫びます。
「大九朔が描かれた絵だ!」
しかし、満大が見た絵には扉のようなものは存在しないはず…。
勝は、「バベルは現実のすぐ裏側にある。表にあるものを信じるな!行くんだ満大。お前がバベルを終わらせるんだ!」と続けます。
満大は3階の絵の場所へ急ぎました。
しかし、扉がどこにあるのかがわかりません。
その時満大は「表にあるものを信じるな」という父の言葉を思い出し、絵をナイフで切り取り額だけを残しました。
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バベル九朔
「木枠を裏側から見ると、タネのある空間が広がっている。そこから眩しい光が差している」
「目の前にはタネが浮かんでいた」
「俺は、タネを破壊した」
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バベルは消えました。
満大の腕にはまだ勝の温もりを感じています。
勝は最後にこう言い残しました。
「夢を追いかけた時間は決して無駄じゃない。自分が信じる道を進め」
満大は、今思えば大九朔も娘と一緒にいたいという夢を見たのかもしれないと想像し、脚本を完成させます。
ここまで、脚本のタイトルはずっと空欄のままでした。
脚本を書き上げた今、満大はタイトルを入力します。
「バベル九朔」
『バベル九朔』第10話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ
#バベル九朔 最終話 ありがとうございました🙇♂️
…夢を捨てる覚悟はあるか?#全てはこのビルで起きた物語だ
これから放送のある地域の皆さん、
まだまだ楽しんでください🦅✨#菊池風磨 #万城目学 pic.twitter.com/e1AGDivh0G— 【公式】シンドラ「バベル九朔」10月19日月曜深夜スタート! (@babel_ntv) December 21, 2020
バベルは「夢を追いかける無駄な時間」というものを食料にして存続してきました。
しかし、夢を諦めなかった管理人にして九朔家の正当な血筋である満大がそれを終わらせることができました。
しかし、バベルの住人である勝、はるみ、ふゆこ、そして満大の親友である後藤はバベルの消滅と共に消えてしまったことになります。
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全てビルの中で繰り広げられたこのドラマは、「夢を追いかけることは決して無駄ではない」というメッセージを残して終わりを迎えました。
ドラマは終わりましたが、満大やテナントさんたちの夢はまだまだ続くことでしょう…。
3ヶ月間いろいろな発見ができるドラマでした!