大きな音、強い光、触られることが苦手、南極とペンギンが大好きで、新しいことが苦手な自閉症スペクトラムをもつサムが、高校最後の年を迎え、進学や卒業を準備に奮闘をする『ユニークライフ シーズン2』。
新しいことのチャレンジに踏み出せなかったシーズン1より、少しだけ成長したサムが、今度は家族や友達に心を配り、高校卒業後の自立に備え、前に進む心温まる物語です。
・自閉症スペクトラムのグループ懇談会
・苦手なことの克服に奮闘するサム
・卒業後の進路を考えるサム
・嘘と適切なこと
・サムの迎えた高校の卒業式
目次
【ネタバレ】『ユニークライフ シーズン2』あらすじ・感想
大きくかわった家族の生活
陸上選手で名門校の奨学金をうけて別の高校へと転校をした妹ケイシー(ブリゲット・ランディ=パイン)のいなくなった学校で、高校生活最後の年を迎えた自閉症スペクトラムをもつサム(キーア・ギルクリスト)。
陰日向に学校でサムを守ってきた妹と離れ、彼女だったペイジ(ジェナ・ボイド)とも別れ、これまでの生活と少し環境の変わった学校生活が始まります。
家では、母のエルサ(ジェニファー・ジェイソン・リー)の浮気を知った父のダグ(マイケル・ラパポート)と、妹のケイシーは母に不信感を募らせ、これまでにない緊張に包まれた状態になっていました。
サムもまた、前のセラピストのジュリア(エイミー・オクダ)を怒らせ大パニックを起こしたことで、新しいセラピストを探しています。
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以前のサムなら、そんな環境の変化に大パニックを起こしていたかもしれません。
でも、そんな変化に戸惑いながらも前に突き進もうとするサムは、この1年でずいぶんと成長したことがわかるのでした。
自閉症スペクトラムのグループ懇談会
ぎくしゃくする両親と新しいセラピスト探しが難航する中、スクール・カウンセラーのウィティカ―先生(ケイシー・ウィルソン)の主催する地域の高校で卒業を控えた自閉症学生のグループに参加をすることになったサム。
進学相談と、社会で独立できるよう備えるグループで、同じ悩みを抱えるメンバーとの懇談の参加で、心に穴があいたように感じていたサムは、ウィティカ―先生の課題をヒントに「人に助けを求めること」「お金の管理」と次々にチャレンジをして落ち着きを取り戻していきます。
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バイト先のお調子者の友達のザヒードも、いい加減で適当なアドバイスをするのだけど、サムにはザヒードのいうことが腑に落ちるようで、ザヒードとサムのやりとりがいつも楽しいのです。
ペイジもザヒードもサムのよい理解者で、友達とはこういうものだと、嬉しくなります。
嘘をつくことと適切なこと
大学進学に備えるウィティカ―先生の課題で、高校時代の達成を書いたサム。
ストリッパーのおっぱいをみたことや、体育の授業で短パンがはけないなど不適切なことを正直に書いてしまうサムにダメ出しをする先生やザヒード。
不適切なことと嘘をつくことが、わからないサムの小論文を面白がる妹のケイシーでしたが、適切なことをいうのは、社会生活をするのに必要なワザだとサムに言い聞かせます。
そんな時、ふとしたザヒードのピンチに、思いやりからとっさに嘘をついて助けたサムは、嘘と適切について身をもって体験、少しだけ自信をもつのでした。
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自閉症スペクトラムで、本当のことしか言えないサムは、母に嘘のつき方を聞きにいきます。
「嘘をついてはいけない」とサムに諭す母は、「ママは大嘘つきなのに」と言われてしまう始末。
嘘がつけない自閉症スペクトラムを誰よりも理解するエルサが、自業自得とはいえ息子に図星をさされ落ち込む姿は、相当キツイと思えるシーンでした。
サムの自立に協力する家族
なかなか志望校を絞り込めないサムに、絵の才能があることに気付いたウィティカ―先生に背中を押され、アートを専攻することに決めたサム。
高校生活もあと残すところあとわずか。
せまりくる変化に不安でたまらずにいるサムに、ぎくしゃくしていた両親も、息子のサムだけでなく自閉症者の過ごしやすい社会作りの活動を始めることにで、自閉症の子供たちの将来のために尽力することを決心するのでした。
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そして迎えた高校の卒業式
卒業式を目前に控えた卒業アルバムの寄せ書きに、心無い言葉を書かれショックを受けたサムは、パニックを起こし姿を消します。
サムの卒業アルバムをみたペイジは、中傷した同級生たちに激怒、「なんてひどいことをするの!」と激しく絶叫。水族館のペンギンの水槽の前にひとりたたずむサムを見つけた両親とケイシーは、子供のころには出来なかったことを、ひとつずつ克服してきたサムを誇りに思うと家族のきずなを確認するのでした。
そして迎えた卒業式の日。サムのために絶叫したことで声がつぶれ、声の出ない卒業生総代のペイジ。
人前に出ることが苦手なサムでしたが、ペイジの原稿を手にしてペイジのスピーチを舞台で代読をするのでした。
『ユニークライフ シーズン2』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで『ユニークライフ シーズン2』をレビューしてきました。
・母エルサの浮気で家族はぎくしゃく
・進学を考えるサムと自立への準備
・父と母の決意
・卒業式でペイジのスピーチを代読するサム
『ユニークライフ シーズン2』は、変化が苦手な自閉症スペクトラムをもつサムが、悪戦苦闘しながら家族や友達に支えられ少しずつ前進を続ける成長記です。
妹を転校と両親の不和、進学への不安をサムならでのアプローチで突き進んでいくのは、シーズン1にはなかったサムの成長です。
人との関係は少しずつ変わっていく、それは自閉症であろうがなかろうが、変わらないのです。
シーズン2では、スクール・カウンセラーのウィティカ―先生や同じ自閉症をもつ同世代の仲間も登場、サムの奮闘はより多面的で面白いシーンも多く登場します。
少し関係の変わった元カノのペイジ、元セラピストのジュリアやザヒードも、これまで以上にサムに友達としてサムに寄り添いの友情の真価を問います。
新学期を迎え、ちょっぴり不安な気持ちでいる人も、新しい挑戦に踏み出せないでいるひとも、サムの奮闘には、励まれる作品です。
社交辞令や嘘がつけないサムが、ペイジの卒業スピーチを読むシーンは、かなり笑ってしまいますが、卒業式に参加した家族や友達と一緒に成長したサムに、感動します。
サムの大学入学へ続くシーズン3への期待も大きく、楽しめる作品です。ぜひご覧ください。
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