『ユニークライフ シーズン1』は、環境が変わることが苦手な自閉症スペクトラムを持つ高校生サムが、新しいことに挑戦する奮闘記。
「空気を読む」のが苦手で全てを言葉通りに受け取るサムの成長と、そんなサムを支える人たちとの交流を描くヒューマンドラマです。
- ペンギンと南極が大好きな自閉症スペクトラムの高校生
- 悪気は無いのだけど、微妙なニュアンスがくみ取れないサム
- 「好き」とはどういうこと?
- 人の気持ちに応えようとするサム
それでは『ユニークライフ シーズン1』をネタバレありでご紹介します。
目次
【ネタバレ】海外ドラマ『ユニークライフ シーズン1』あらすじ・感想
「デートがしたい!」
ペンギンと南極が大好きな自閉症スペクトラムをもつ主人公のサム(キーア・ギルクリスト)には、苦手なことがたくさんあります。
新しいことが嫌い、バスのイスに背中につけることができない、綿100%のシャツ以外は着られない、うるさくて知らないところに行くと固まってしまうなどです。
そんなサムが、セラピストのジュリア(エイミー・オクダ)に「女の子とデートがしたい!」と告げます。
「新しいことに挑戦するのはいいことよ」と励まされたサム。
しかし、自閉症で何でも言葉通りに受けとってしまうサムを支えてきた母のエルサ(ジェニファー・ジェイソン・リー)は、サムが女の子にフラられて傷つくことを心配し、父のダグ(マイケル・ラパポート)は成長した息子を素直に応援するという正反対の反応を見せました。
一方で、女の子へのアプローチの仕方が全くわからないサム。
サムは「女の子の落とし方」を徹底的にリサーチし始めます。
インターネットや周りの人に質問攻めをしてメモをしますが、良い情報と良くない情報の区別がつかず、全くうまくいきません。
サムの妹のケイシー(ブリジェット・ランディ=ペイン)は、そんな兄をからかい、バイト先の電気店の友達のザヒード(ニック・ドダー二)は、サムに変な入れ知恵ばかりします。
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練習用の彼女
女の子を誘うのが、上手くいいかずに「2度とデートなんかしない」と落ち込むサムに、父のダグは「自閉症であろうが、なかろうが、女の子とつき合うのは難しい」とチャレンジをし続けるように励ますのでした。
年上でセラピストのジュリアが好きだと気づいたサムでしたが、ジュリアにふさわしい男になるために「練習用の彼女」を作ることに。
そこで、学校でサムに好意を持っていたペイジ(ジェナ・ボイド)を練習用の彼女として付き合うことにします。
ちょっと風変わりな女の子のペイジでしたが、サムと一緒にいる時はいろんなことを話してくれました。
でも、サムにはペイジのやることなすことが理解できず、自分もペイジのことが好きなのかもわからずに混乱。
ザヒードから「ペイジの良いところと、悪いところ」がわかれば好きなのかどうかわかると聞いて、ペイジを観察してメモを取り始めます。
そのメモを読んでしまいショックを受けるペイジを見て、心を動かされたサムは改めて「ボクの彼女になって」と頼んで、ペイジと仲直りをするのです。
サムのメモ、ペイジの「良いところと、悪いところ」が、サムとペイジの距離を縮めることになってホロっとします。
母のエルサと妹のケイシー
自閉症の子供を育ててきたと自負する母のエルサは、思春期を迎え父のダグとサムの男同士の話が増えたことで、心中穏やかではありませんでした。
陸上選手で名門校からリクルートされる実力の持ち主の妹のケイシーも、家族がサムを中心とした生活を送るせいで、自分をないがしろにされていると感じ、母のエルサには反抗ばかりしてしまいます。
エルサは、家族の中で浮いている自分に孤独を感じ始めるのでした。
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ペイジのための「ペンギンのペンダント」
サムは自分の持ち物を人に触られるのが、大キライです。
そんなサムのパーカーを無断で持ち出したペイジに腹を立てたサムでしたが、ペイジにそれを伝えることできずにぎくしゃくしてしまいます。
妹のケイシーは、ペイジにサムが微妙なニュアンスがわからないことを伝えて、「サムを振り回して傷つけないで」と忠告をするのでした。
パーカーを返しにきたペイジに別れを切り出されたサム。
それをきっかけにペイジが、どれだけ自分に寛容で理解を示してくれていたかを再確認するのです。
居てもたってもいられなくなったサムは、フランス語の授業を受けるペイジのクラスに乱入。
自分の気持ちを、ペイジに「ペンギンのペンダント」を渡すことで伝えるのでした。
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サムのための「サイレントナイト」、サムのとった行動とは?
サムとの距離が縮まったペイジ。
彼氏のサムとダンス・パーティーに行きたいと言いますが、人混みと大音量の音楽、光るライトの苦手なサムは「無理だ」と即答します。
諦めきれないペイジは、ワイヤレスのヘッドフォンを利用してサムでも参加できる「サイレントナイト」と銘打った行事を学校に提案しました。
それまで順風満帆に見えたサムとペイジでしたが、ここでサムは、セラピストで年上のジュリアが好きだったことを思い出します。
サムは「君を愛してない」とペイジと彼女の家族の前で言い出し、その足でジュリアに告白をしに行ってしまいます。
患者であるサムに告白をされたジュリアでしたが、サムがしでかしたとんでもない行動にジュリアはひどく腹を立てました。
そして、これまで落ち着いていたサムのパニック症状でしたが、大好きなジュリアになじられたことで、混乱してしまい、感情のコントロールができずにバスの中で大パニックを起こして床にうずくまって倒れこんでしまうのです。
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「サイレントナイト」当日!2人はどんな結末を迎える?
家族の前でサムに恥をかかされたペイジ。
ダンス・パーティー「サイレントナイト」当日。
激怒したペイジが、サムの家の前でサムをののしり怒鳴り散らします。
バスの中で起こした大パニック直後で芋虫のように丸まって落ち込んでいたサムでしたが、ペイジのあまりの迫力に、自分のペイジへの仕打ちがどんなにヒドイものだったかに気づきました。
サムのための「サイレントナイト」の開催を提案してくれたペイジ。
これまで苦手なことは避けてきたサムでしたが「自閉症スペクトラムだからといって、人に共感がないわけではない」と、自分を想ってくれたペイジへの気持ちに応えようと、1番苦手な「謝罪」を行おうと決心。
サムは心を鬼にしてペイジの前に行き、今までの行為を謝罪するのでした。
海外ドラマ『ユニークライフ シーズン1』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで『ユニークライフ シーズン1』をレビューしてきました。
- 「デートがしたい」サムの奮闘
- いい加減なザヒードのアドバイスがツボ
- 家族に見守られながら成長するサム
- 恋愛は誰にでも難しいと理解するサム
『ユニークライフ』は、大きな音、強い光、触られることが苦手、南極とペンギンが大好きで、新しいことが嫌いな自閉症スペクトラムをもつサムが、悪戦苦闘しながら家族や友達に支えられ大人の階段をのぼっていく前向きなドラマです。
ファミリードラマでもあり、息子との距離を縮める父、親離れを恐れて孤独に陥る母、兄を支える義務感にとらわれる妹と、視点はさまざま。
コミカルなシーンも多く、人と上手く関われないサムをペイジやザヒードのように応援したくなります。
前向きな気持ちになりたい、新しい挑戦に背中を押してもらいたい人にはぴったりの作品でした。
最終話でのサムの成長には、本当に共感できるので、ぜひご覧ください。
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