『地球の歩き方』サイパン版担当になった松本まりか。
かつて撮影で訪れたビーチを散策した帰り、松本の腕に不思議なアザが出来ていることが分かります。
翌日、ライターの原さんから紹介された人にアザを見せると、サイパンのシャーマン『メディスンマン』の元に連れて行ってくれることに。
翌日、松本はマニャガハ島にある精霊が住むという巨樹を見に行くことになり・・・。
目次
ドラマ『地球の歩き方』 前回振り返り
俳優・松本まりかは『地球の歩き方』サイパン版担当になりますが、テーマを決めきれないままサイパンに到着。
その後、父子でサイパン版を作ってきたライターから取材ノートや当時の『地球の歩き方』を見せてもらい、サイパンに伝わる精霊の話を聞きます。
そのことで松本はサイパンに着いた夜、松本にも不思議な出来事を経験したことを思い出します。そして、過去に撮影で訪れたことのあるビーチに来た松本の腕に謎のアザが・・・。
【ネタバレあり】ドラマ『地球の歩き方』第8話あらすじと感想
サイパンの人気者
17才の頃、松本まりかは写真集の撮影で初めてサイパンを訪れました。
その時にロケで使用したビーチを久々に訪れた松本。その帰りに松本の腕に奇妙なアザがあるのを発見します。
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翌日、松本は97年版の『地球の歩き方』に載っていた画家の宇喜多邦喜さんを探すため、ライターの原万宇伊さんの紹介でサイパンを良く知るというゴードンさんに会うことに。
『サイパンの人気者』と言われるゴードンさんは、母はチャモロ、父はカロリニアンというサイパン土着の民族出身の人です。
彼は松本のために花冠を作ってくれていました。
「私たちの文化では、大切な人に贈るものなんだ」
ゴードンさん曰く、チャモロとカロリニアンは同じ精霊信仰を持っているということです。
海や木々、花など自然にはどこにでも精霊はいて、花を摘む時にも「ごめんなさい」と言わなければならないとゴードンさんは話します。
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松本が宇喜多さんを探していると話すと、ゴードンさんは彼のことは知っているが、既に亡くなっていると教えてくれました。
だけど、ゴードンさんは本に載っている宇喜多さんの絵を持っていると言います。
ゴードンさんの誘いに乗って、松本は彼の家に絵を見に行くことに。
宇喜多さんは『地球の歩き方』の中で「僕はもう精霊のいない場所には住めないよ」と言いました。
ゴードンさんは、精霊は空気のように当たり前にあるもの。だから精霊がいなければ生きていけないと宇喜多さんは言ったのだと説明してくれました。
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メディスンマン
松本がアザのことを話すと、ゴードンさんは海で何かしたかと聞いてきました。
松本が思い出すのは、花を摘んだことぐらいです。
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詳しいことは、シャーマンだけがわかると思うと言うゴードンさん。
恐らく、そこで霊的なヒーリングプロテクションを授けてくれるはずだと言います。
早速松本はゴードンさんに連れられて、『メディスンマン』と呼ばれるサイパンのシャーマン・キキの元へ。
松本が自分に起きていることを話すと、キキは「それは精霊の仕業です」ときっぱり答えました。
キキは「ブランケットの中に入ればわかる」と言って、薪を燃やして煙を出し、何枚かのブランケットをテントのようにして、松本を中に入れます。
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この儀式によって、シャーマンは精霊と会話ができるとのこと。
しばらくして、ブランケットから出た松本は恍惚とした表情を浮かべていました。
「気分は最高!」
キキによれば、精霊は男の子で松本のことが好きで取りついてしまったとのこと。
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ゴードンさんもしばらくしたらアザは消えると思うけど、リスペクトを忘れずにとアドバイスをしました。
松本は、日本に帰ってもアザのことをリスペクトして思い出すと誓いました。
キキは二つのエレメントを松本に授けてくれました。
一つは腕に、一つは足につけていれば、精霊は松本に触れることが出来なくなるといいます。
「これであなたはサイパン人よ!」
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明日は、ゴードンさんが大きなガジュマルの木があるマニャガハ島に連れて行ってくれると約束してくれました。
精霊の棲む木
翌日松本一行は、ボートに乗ってマニャガハ島へ。
ゴードンさんはこの島はチャモロやカロリニアンにとってとても重要な島で、ここにある全ての自然が、自分たちにとって薬なのだと説明してくれました。
そして、精霊の棲家だというガジュマルの巨樹に松本を連れてきたゴードンさんは、松本を1人にして「瞑想してみてください」と言って、その場を離れました。
1人になった松本は、恐る恐る木の肌に触れ、しばらく木の幹を抱きしめて瞑想していました。
しばらくして、ハッと頭を上げた松本はおもむろに海まで走り出し、水の中に入って全身で海を感じます。
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ラジオ出演
次の日、松本はゴードンさんがMCを務めるラジオにゲスト出演し、サイパンの魅力をリスナーから集めることになりました。
その中で、テニアン島に住む日本人女性からメッセージが来ました。
日本語で書かれたそのメッセージには「テニアン島には原爆を積んだ飛行機が飛び立った滑走路がある。それを松本さんに見てもらいたい」と書いてありました。
第二次世界大戦時前後、日本とサイパンには切っても切れない因縁のようなものがあります。
松本は、当時日本人がサイパンの人々の文化を奪ったことを謝りたいと話すと、リスナーから突然電話がかかってきました。
彼は、亡くなった母親がよく歌ってくれていた優しくて穏やかなメロディーの日本の歌があると話します。
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彼は言います。「サイパン統治時代も、悪いことばかりではない」と。
そして「大切な思い出を思い出させてくれてありがとう」と言って電話を切りました。
ゴードンさんは言います。
彼は、日本人の優しさがあったからこの歌を覚えているのだと。
戦争は一つの物語にすぎず、このような歌で私たちはいつでも仲間に戻ることができる。
「どんなことがあろうと、私たちは同じ人間です」
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これからも旅を続け、小さな島々の私たちを助けてほしいとゴードンさんは言いました。
松本は、涙を流しながらうなずきました。
最後は、皆が知る日本の歌『上を向いて歩こう』を歌って番組は終了しました。
ドラマ『地球の歩き方』 第8話 感想&まとめ
ラジオリスナーから寄せられたサイパンの魅力として「現代社会でシンプルな生活を送っていること」というのがありました。
MCのギャリーさんは「時間は今日でなくても明日もあります」とコメントしました。
とてもスピードの早い現代社会の生き方の中で、こういう考え方は素敵だなと思います。
そして、暑くて辛いのかと思いきや、とてもハッピーになれるメディスンマンの儀式がとても気になります!
次回は絶対に外せない戦争のエピソードです。感受性の強い松本さんは何を思うのでしょうか?