映画『あの頃。』あらすじ・感想!松坂桃李主演でハロプロにハマったオタクたちの実話を描く青春映画!

映画『あの頃。』あらすじ・感想!松坂桃李主演でハロプロにハマったオタクたちの実話を描く青春映画!

出典:『あの頃。』公式ページ

今も昔も大人気の女性アイドルグループたちが所属する“ハロー!プロジェクト”(通称:ハロプロ)。

かつて、ハロプロに出会ったオタクたちの青春を描いた作品『あの頃。』に、共感する人が続出しています。

はたして、どんな点が観客の心を掴んでいるのでしょうか?

おすすめポイント
  • ハロプロを知らなくても感じられる魅力
  • ばっちりハマっているキャストたち
  • 面白いだけで終わらない、涙を誘うクライマックス

田中泉

それでは、話題の映画『あの頃。』をネタバレなしでご紹介します。
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映画『あの頃。』作品情報

映画『あの頃。』

(C)2020「あの頃。」製作委員会

作品名 あの頃。
公開日 2021年2月19日
上映時間 117分
監督 今泉力哉
脚本 冨永昌敬
原作 劔樹人
出演者 松坂桃李
仲野太賀
山中崇
若葉竜也
芹澤興人
コカドケンタロウ
大下ヒロト
木口健太
中田青渚
片山友希
山崎夢羽
西田尚美
音楽 長谷川白紙

映画『あの頃。』あらすじ【ネタバレなし】


満たされない日々を送る劔(松坂桃李)は、運命の出会いを果たす

2004年の大阪。

大学生の劔樹人(松坂桃李)は、好きだったはずのバンド活動も上手くいかず、恋人もいない満たされない日々を送っていました。

ある日、劔がアパートに帰宅すると、友人の佐伯(木口健太)から「これ見て元気出しや」と、ビニール袋に入ったDVDがドアノブに提げられているのを発見します。

剣が夕飯を食べながら何気なく再生すると、テレビにはアイドル・松浦亜弥の楽曲『♡桃色片想い♡』のMVが映し出されます。

夕飯を食べるのも忘れるほど、画面に釘付けになった劔。

かわいらしい笑顔とキラキラした楽曲に心を惹かれた劔の頬には、涙が流れていました。

劔は、すぐさま家を飛び出してCDショップへと走ります。

CDショップでは、店員がPOPで“ハロー!プロジェクト”(ハロプロ)の特設コーナーを作っていました。

劔が松浦亜弥のCDを手に取っていると、後ろから店員のナカウチ(芹澤興人)が声を掛けてきます。

ナカウチが手渡したチラシには、ハロプロのトークイベントの情報が書いていました。

推しを共有できる仲間たちとの出会い

後日、チラシを受け取った劔はイベント会場であるライブホール「白鯨」に足を運びます。

そこではイベントの出演者たちが、コンサートの感想や推しの魅力を生き生きと語っていました。

イベントを楽しんだ劔は、終演後にチラシを渡して誘ってくれたナカウチにお礼を伝えます。

その他の出演者たちに声をかけられた劔は、「良かったら」という一言から、イベントの打ち上げに参加することに。

イベントの参加者は、藤本美貴推しでプライドが高くて内弁慶のコズミン(仲野太賀)、石川梨華推しで見た目がワイルドなリーダー格のロビ(山中崇)、ヲタグッズを自作する西野(若葉竜也)、ハロプロ全般推しで観賞会や飲み会のために自宅を貸してくれるイトウ(コカドケンタロウ)、CDショップ店員で劔に声を掛けてくれたナカウチという個性豊かな面々です。

彼らは「ハロプロあべの支部」として、日夜ハロプロを推し続けるオタク仲間でした。

映画『あの頃。』

(C)2020「あの頃。」製作委員会

劔を含めた「ハロプロあべの支部」は、暇さえあればイトウの部屋でライブDVDを鑑賞したり、イベントに参加したりと、遅れた青春を取り戻すかのように日々を謳歌していきます。

時には劔の大学の後輩から誘われ、ハロプロの啓蒙活動として大学の学園祭に参加。

映画『あの頃。』

(C)2020「あの頃。」製作委員会

ある日、劔は大学の後輩である靖子(中田青渚)を松浦亜弥のコンサートに誘います。

靖子は最初こそ「行ってみたい」と好意的な反応を見せていましたが、体調不良を理由にドタキャン。

劔は落ち込みながらも、劔は会場に向かいます。

劔がチケットに書かれた席に座っていると、靖子が座るはずだった隣の席に、謎のおじさんが座りました。

チケット番号が間違っていないか尋ねようとした劔は、おじさんから「俺は20年後の君だ」と言われます。

アイドル推しをためらった劔(松坂桃李)に、まさかのお知らせ

20年後も今と変わらずにアイドルを推しているという事実を知った劔は、アイドルを推すことをためらうように。

そんな矢先、劔に一通の手紙が届きます。

その手紙には、松浦亜弥の握手会に当選したというお知らせが入ってました。

悩む劔でしたが、コズミンに背中を押されて松浦亜弥(山﨑夢羽)に会いに行きます。

変わらずハロプロを推し続けていた「ハロプロあべの支部」には、西野の知り合いで、藤本美貴推しのアール(大下ヒロト)が途中参加。

いつものようにハロプロのDVDをみんなで観ていた劔は、思いつきでハロプロの曲をカバーする“恋愛研究会。”というバンドを組もうと提案します。

“恋愛研究会。”は「白鯨」でのトークイベントで、全員お揃いのキャップとTシャツを身につけ、モーニング娘。の楽曲「恋ING」を大熱唱。

映画『あの頃。』

(C)2020「あの頃。」製作委員会

いつまでも変わらない日々が続くと思っていた彼らでしたが、推しの卒業や、人生の節目をきっかけに少しずつ離れ離れになっていきます。

映画『あの頃。』感想

ハロプロを知らなくても感じられる魅力

『あの頃。』の原作は、ロックバンド「神聖かまってちゃん」の敏腕マネージャーとして知られる劔樹人つるぎみきとによる自伝的コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』です。

田中泉

ふとしたことからハロプロのアイドルに魅せられ、上手くいかない人生に光が差す物語が、ユニークで時に切なく描かれています。

劇中では、劔がハロプロにハマったきっかけとなる「♡桃色片想い♡」、“恋愛研究会。”で歌うシーンが印象的な「恋ING」、学園祭シーンで歌われる「ロマンティック 浮かれモード」などのさまざまなハロプロの楽曲が物語に華を添えます。

ハロプロにハマったことがない人でも耳にしたことがあるかもしれない楽曲が多く、劔たちが夢中になる姿をきっかけにハロプロの魅力を感じるかもしれません。

映画『あの頃。』

(C)2020「あの頃。」製作委員会

田中泉

筆者もハロプロにハマったことはありませんでしたが、観賞後は楽曲を聴くようになっています。特に「恋ING」は歌詞も良く、恋愛研究会。が歌いたくなる気持ちもわかります。

また、劔が憧れの松浦亜弥の握手会に行くシーンにおいて、ハロプロで現在大人気のアイドルグループBEYOOOOONDSの山﨑夢羽が松浦亜弥を演じています。

映画『あの頃。』

(C) 2020『あの頃。』製作委員会

田中泉

彼女の松浦亜弥に近づけようとする演技はハロプロファンからも評価が高く、ハロプロの実力を目の当たりにする瞬間ともいえるでしょう。

ばっちりハマっているキャストたち

主人公である劔を演じたのは、自身も熱狂的なゲームや漫画、カードゲーム好きとして知られる俳優・松坂桃李です。

映画『あの頃。』

(C) 2020『あの頃。』製作委員会

田中泉

ゲームや漫画に関するマニアック過ぎるツイートをしては、世間を混乱に招く…ということがたびたび起こっています。そんな実生活でもオタクだからこそ、どこかリアルな演技になったのかもしれません。

普段は「イケメン俳優」として知られる松坂桃李ですが、今作ではボサボサの髪、伏し目がちな視線、女の子と上手く話せないといったうだつの上がらないオタクらしさが全開です。

映画『あの頃。』

(C) 2020『あの頃。』製作委員会

田中泉

撮影現場に来た劔本人の仕草や姿勢を観察して、演技に活かしていたという松坂桃李。彼の並々ならぬ努力がうかがえる役となりました。

また劔とハロプロの推し活にのめり込む仲間たちも、ハマり役ばかり。

映画『あの頃。』

(C) 2020『あの頃。』製作委員会

特に器が小さく、ネット弁慶でトラブルを巻き起こす“コズミン”を演じる仲野大賀は、2020年のTBSドラマ『この恋あたためますか』で視聴者をキュンキュンさせていたイケメンパティシエ役をやっていた面影を感じさせないほどのオタクぶりを見事に演じています。

映画『あの頃。』

(C) 2020『あの頃。』製作委員会

田中泉

仲野大賀は近年立て続けに映画出演もしており、今後ますます注目される俳優の一人です。ネット弁慶でトラブルメーカーだけど憎めないコズミンは、仲野大賀にしか演じられないようにも思いました。

面白いだけで終わらない、涙を誘うクライマックス

『あの頃。』の後半では、それぞれ人生の節目を迎えたことから、“恋愛研究会。”のメンバーはバラバラになっていきます。

田中泉

トラブルや揉め事でバラバラになったわけでもないのが、非常にリアルでした。仲間たちとくだらないことで騒げるのも、年を取るとなかなかできなくなりますよね。
映画『あの頃。』

(C) 2020『あの頃。』製作委員会

引き続き交流は続いていた“恋愛研究会。”のメンバーに思いもよらぬ出来事が起こり…クライマックスでは、感動に包まれることでしょう。

映画『あの頃。』あらすじ・感想まとめ

ここまで『あの頃。』をレビューしてきました。

要点まとめ
  • ハロプロを知らなくても感じられる魅力
  • ばっちりハマっているキャストたち
  • 面白いだけで終わらない、涙を誘うクライマックス

側から見たらおかしく見えるかもしれない、キラキラした青春を味わえる作品でした。

田中泉

後から思い出して懐かしくなる「あの頃」は、観客それぞれにあるのではないかと思いました。

辛い時に“推し”と出会って救われた経験のある人なら、共感できるはずです。

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