映画『アメリカン・ユートピア』あらすじ・感想!デイヴィッド・バーン×スパイク・リーが贈る圧巻のライブショー

映画『アメリカン・ユートピア』あらすじ・感想!デヴィッド・バーン×スパイク・リーが贈る圧巻のライブショー

出典:『アメリカン・ユートピア』公式ページ

元トーキング・ヘッズのボーカル、デイヴィッド・バーン率いるスーツに裸足の多国籍集団が送る斬新なライブショー!

監督は、『ドゥ・ザ・ライト・シング』『ブラック・クランズマン』のスパイク・リー監督!

天才二人が融合した最高のショーをそのまま見せる夢のライブ映画です。

ポイント
  • 元トーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーンが奏でる耳に残る音楽たち
  • スーツに裸足、楽器の配線はなし。え、これライブなの?
  • 派手な装飾一切なし。身体一つで自由自在に動き回って演奏

それでは『アメリカン・ユートピア』をネタバレなしでレビューします。

映画『アメリカン・ユートピア』作品情報

アメリカン・ユートピア

(C)2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED

作品名 アメリカン・ユートピア
公開日 2021年5月28日
上映時間 107分
監督 スパイク・リー
制作 デイヴィッド・バーン
スパイク・リー
出演者 デイヴィッド・バーン
ジャクリーン・アセヴェド
グスタヴォ・ディ・ダルヴァ
ダニエル・フリードマン
クリス・ジャルモ
ティム・ケイパー
テンダイ・クンバ
カール・マンスフィールド
マウロ・レフォスコ
ステファン・サンフアン
アンジー・スワン
ボビー・ウーテン・3世
音楽 デイヴィッド・バーン

映画『アメリカン・ユートピア』あらすじ・感想【ネタバレなし】


ステージに突如現れる、脳みそを持ったデイヴィッド・バーン

シンプルなステージに、派手な装飾もライトもありません。

そこに、スーツに裸足のデイヴィッド・バーンが脳みその模型をもって現れそして、歌い始めます。

アメリカン・ユートピア

(C)2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED

曲が進むにつれて、ダンサーや楽器隊が増えてきます。

楽器を手にしたスーツの集団が、縦横無尽に動き回りながら演奏する、シンプルすぎて逆に珍しいライブが始まります。

次々と曲が展開していく

hoshiko

本作は、あらすじというものがありません。

物語ではなく、ひたすら音楽を奏でているライブショーです。

アメリカン・ユートピア

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時々MCを挟みながら、ひたすら曲を演奏していきます。

時折、ステージ上から見た客席の様子も見ることができ、ライブ会場が一体となって楽しんでいる様子を体感できます。

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思わず、一緒に身体を揺らしたくなりますが、映画館なので我慢しなくてはならず、何とも言えない感覚にもなります。

全編ライブなので、まるでライブビューイングを映画館で見ている感覚になりますが、映像の移し方や、角度など凝ったものが多く、ライブビューイングというより一つの芸術作品だと感じます。

アメリカン・ユートピア

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hoshiko

なにせメガホンをとったのは、『ドゥ・ザ・ライト・シング』『マルコムX』『ブラック・クランズマン』などの名作で知られるスパイク・リー監督なのです。さすがの一言に尽きます。

デイヴィッド・バーンの音楽

hoshiko

ここまで書いてきて、お恥ずかしいのですが、実は、本作を見るまでデイヴィッド・バーンを知りませんでした。本作は、ポスターに惹かれて興味を持ち、映画館まで足を運んだ次第です。

ポスターに惹かれてからも、あえてデイヴィッド・バーンの音楽を調べずに、初めて聴いたのが本作の上映でした。

アメリカン・ユートピア

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ある意味贅沢です。

もちろん、元トーキング・ヘッズという有名なバンドのメンバーであり、バンドが解散してからも数々の音楽を生み出しているデイヴィッド・バーンなので、ファンも多いはずです。

hoshiko

ですが、本作は、ファンでなくても、まったくの初心者でもショーを楽しむことができると感じました。

正直、全て知らない曲でしたが、不思議と引き込まれ、思わず身体が動きそうになることが多々ありました。

アメリカン・ユートピア

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聴く人を引き込ませるような魅力のある曲が多いです。

hoshiko

ファンだけでなく、初心者もウェルカムなデイヴィッド・バーンの音楽。レジェンドはやっぱり違いますね。

シンプルイズベスト

本作のライブショーは、とにかくシンプルでした。

何がシンプルかというと、まずステージ。

hoshiko

普通、ライブで思い浮かぶのは、カラフルなライトや装飾、とにかく、キラキラした世界です。

しかし、今回のステージは、何もありませんでした。

アメリカン・ユートピア

(C)2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED

ただあるのは人間だけ。

人間以外を必要最低限まで削ったのが今回のショーです。

そして、演奏するための楽器をそれぞれ持っていますが、配線がありません。

ギターやベースもコードがアンプに繋がれていません。

完全ワイヤレスで、打楽器も担いで演奏しています。

とにかく、それぞれが演奏するうえでミニマリストになっています。

アメリカン・ユートピア

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hoshiko

不思議なことに、物足りなさは全く感じません。むしろ、十分に満たされます。

それは出演者が、楽しそうに生き生きと音楽を奏でているからです。

そして、派手な装飾がない分、自分の身体で音楽を表現しています。

スーツに裸足というのも、スタイリッシュだけどちぐはぐ感があり、とてもいい味を出していました。

アメリカン・ユートピア

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hoshiko

デイヴィッド・バーンのような、見た目に品のあるおじ様が裸足っていうのも、なかなかいいですね。

国境を越えた仲間たち

本作の魅力は、デイヴィッド・バーンの音楽を全身で表現するダンサーと全力で演奏する楽器隊にもあります。

今回のライブのテーマが人間ということもあり、自然と人間に目がいくようなライブパフォーマンスになっています。

アメリカン・ユートピア

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楽器を持っていないダンサーは、とにかく表現力がすごいです。

特に派手な衣装も着ておらず、周りと同じようにスーツに裸足ですが、ダンサーとして華があります。

hoshiko

ステージに派手な装飾がない分、ダンサーがステージを明るく派手にする役割を担っているように感じます。

そして、楽器隊。

前述したように、肩に担ぎながらワイヤレス状態で演奏しています。

楽器を演奏しながら身体を動かすことだけでも大変なのに、その上、フォーメーションを変えながら演出もしています。

しかも、動きにくいであろうスーツ姿で。

アメリカン・ユートピア

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hoshiko

かなり大変であろうことを、全力の笑顔で楽しそうに行っているところがさすがプロだと感じました。

演奏している楽器も、知っている楽器から見たことのない珍しい楽器と幅広く、楽器の音を聴くだけでも楽しめます。

様々な国から集まったメンバーですが、ステージ上には国境の壁は全くなく、一つの世界観でまとまっていました。

タイトルにもある、ユートピアが広がっているようでした。

映画『アメリカン・ユートピア』あらすじ・感想まとめ


要点まとめ
  • 目でも耳でも楽しめる作品
  • 惹きこまれるデイヴィッド・バーンの音楽
  • デイヴィッド・バーンの音楽を彩る個性あふれるダンサーと楽器隊
  • 以上、ここまで『アメリカン・ユートピア』をレビューしてきました。

    最近、ライブ会場に足を運んで、身体で音楽を楽しむことはなかなかできません。

    ですが、本作では、まるでライブ会場にいるように全身で音楽を楽しむことができます。

    デイヴィッド・バーンを知っている人もそうでない人も、とにかく音楽が大好きな人におすすめです。