映画『ビキニ・カー・ウォッシュ』ネタバレあらすじ・感想!意外とまったりなエロ青春経営ドラマ

ビキニ・カー・ウォッシュ

出典:IMDB

先月収入が少なすぎて、藁にもすがる思いで『ビキニ・カー・ウォッシュ』というビジネスドラマ(?)を観ました。

ビキニの美女が(文字通り)体を張って洗車をするサービス「ビキニ・カー・ウォッシュ」で成功しようとする、冴えない大学生のお話となっています。

モラル的な何かにすごくひんしゅくを買いそうな本作ですが、意外にも平和な青春要素や恋の行方なども描いてました。

ポイント
・エッチなジャンルでも経営は楽じゃない
・過激なエロコメディと思ったら、平和な青春要素が豊富
・実録!フロリダに存在するビキニ・カー・ウォッシュ

バカ騒ぎしながらハレンチなことをするだけがエロコメじゃないんだぞ!というメッセージ性も感じられる”お仕事エロ青春映画”です。

それでは『ビキニ・カー・ウォッシュ』をネタバレありでレビューします。

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『ビキニ・カー・ウォッシュ』あらすじ【ネタバレあり】

ビキニ・カー・ウォッシュ

出典:IMDB

冴えない大学生、ビキニ洗車事業を立ち上げる

主人公ジャックは大学をさぼり、卒業単位も危うい状態。父親から一軒家を借りて友達を住ませ、彼らから家賃をもらって自堕落な生活を続けていた。

しかし親友のヴェックスはギャンブルでお金をすって、ギャングから借金をする始末。オタクな親友も童貞を卒業したいことで頭がいっぱい。さらに、ジャックは父親から「学校で成績を残さなければ、将来予定しているお店の出店資金や、持っている車は取り上げられる」と言われる。

ある日、さぼりがちなジャックを見かねた大学の教授は、経営難の洗車場を立て直したら卒業に必要な単位を出すと提案する。選択肢なんてないジャックはしぶしぶ教授の提案を飲むが、経営の実務経験はないため途方に暮れる。

そんな時、お気楽なヴィックスは「美女にビキニを着せて洗車をさせれば客が大勢来るだろう」と言い出す。相手にしないジャックだが、オタクな親友でさえ利益が出ると断言するため、仕方なく「ビキニ洗車事業」を立ち上げる。

利益が出たらショバ代を払おう!

ビキニ・カー・ウォッシュ

出典:IMDB

半信半疑でビキニ洗車を立ち上げたジャックだが、意外にも客からの評判はよく、事業の勢いを感じるよつうになる。オタクな親友の計算によれば、経営が軌道に乗ればビキニガール(従業員)に日給200ドル払うことも可能になると話す。真剣に経営方針を考えるジャックに対し、ヴィックスはナイスバディない美女の面接にかこつけて、胸ばかり見ていた。

ところがある日、ヴィックスが借金をしていたギャングが店までやってきてショバ代を要求する。売り上げの多くを持っていかれたジャックたちだが、従業員のひとりが高級車ディーラーと知り合いという、強力なコネを手に入れる。

ジャックたちの事業はさらに波に乗り、ジャックがひそかに思いを寄せるカメラマン志望のブリタニ―からも、ビキニ洗車を評価してもらえる。彼女はビキニ洗車で働く女性たちが、皆楽しそうだとジャックに話す。ヴィックスは抱えていた借金をきちんと返済するなど、事業も人生も上向きなジャックたち。しかし、ビキニ洗車のことは教授だけでなく、ジャックの父親にも知らせてはいなかった。

事業の方向性で仲間割れ!そしてついに親バレしてしまい…?

順調なビキニ洗車事業だが、スタッフの一人が過激な洗車パフォーマンスをしていることをジャックは問題視していた。あくまで品のあるセクシーなサービスを保つことを訴えるジャックに対し、一部のスタッフは自分の魅力をもっとアピールするために過激な洗車パフォーマンス(乳首で洗車をしている…)を続けたいと反論する。

さらに、ジャックは過激なサービスをする彼女たちをヴェックスが支持していると知って険悪なムードになる。思わず弱音を吐くジャックに、ブリタニーは優しく寄り添う。

数日後、ジャックとヴェックスは和解するが、そこへヴェックスが借金をしていたギャングの一人が襲撃にやってくる。自分の店を守るためにジャックは果敢にギャングに挑むが、実はその正体はブリタニ―の友人で、演劇科を専攻する学生だった。演技のために本物のギャングに入っていた彼だが、ジャックの提案で女性向けの洗車事業として鍛え抜かれた肉体を披露することになった。

そしてついに、ジャックたちの事業を聞きつけた父親と教授が現場に押し掛ける。しかし予想以上の利益を生み出し、従業員にもしっかり寄り添うジャックの経営スタンスを見た2人はジャックを許し、無事大学卒業の単位も手にすることができたのだった。

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『ビキニ・カー・ウォッシュ』感想

エッチなジャンルでも経営は楽じゃない

ビキニ・カー・ウォッシュ

出典:IMDB

「エッチなコンテンツを使えば、売り上げなんて簡単に取れそうじゃん?」と思えますが、今作は経営不振の洗車場から利益を生み出す(かつギャングからのショバ代付き)難題を、経営経験ゼロの大学生が果敢に挑戦する作品です。

利益を出すために、どんな美女を採用し、お給料はいくら払い、洗車のサービスはどこまでのエロが許されるのか…。経営をしながらも、次々と起きる問題に対して、図らずしもボスとなったジャックは一生懸命に最善策を考えだします。彼らの試行錯誤は観ていてちょっと応援したくもなりました。

どうしてもビキニ洗車は日本だとファンタジーのように見えますが、従業員(ビキニ美女)に自分の経営方針を理解してもらうための苦労は、割と日本でも共感できる内容ではないでしょうか。

経営と聞くと小難しい用語や数字が飛び交いそうですが、割とマジでおっぱいとお尻で経営術を考える作品なので、そこは頭を使わずにエロ要素を楽しめます。気楽に見よう!

まったりみられるエロ青春映画

キャッチコピーに「ワイルド・スピード級の高級車たち!」という謎のワード(『ワイルド・スピード』に登場する車が出るのではなく、有名な高級車が登場するだけ)があるせいで、過激なエロコメディかと構えていましたが、実態はそんなことありませんでした。

かといって、おバカなゆるいコメディというわけでもなく、大学生の青春の延長上で、エッチなイベントや経営を頑張る内容となっています。

ジャックとブリタニ―の恋の行方をはじめ、オタク君の童貞卒業や、自分に自信がない女性がビキニ洗車で少しずつ変わっていく様子など、短い作品ながらいろいろな青春が詰め込まれています。ギャングが登場しますが、だいぶコミカルなキャラなので、こちらはあんまり怖くないです。

こんな感じで話の起伏が緩やかなので、変に構えてみるよりリラックスしながら観るのがちょうどよさそう。非常に平和なエロ青春映画でもありました。

ビキニ・カー・ウォッシュは実在する?

日本ではにわかに信じがたい「ビキニ洗車事業」ですが、海外では実在するサービスです。フロリダには「Baywash Bikini Car Wash」という洗車場があり、映画と同じくビキニを着た美女たちが洗車するサービスが人気となっています。

ちなみにこちらの洗車場は一攫千金のためではなく、オーナーの娘さんが通う自閉症児のための学校に寄付するために始めたそうです。従業員も楽しく仕事をして、社会貢献も果たすなど、めちゃくちゃ立派な事業じゃないですか…!


映画のように露骨なエロを強調するサービスではないにしろ、スタッフが楽しそうに仕事をしている点は映画と同じですね。日本ではモラル的にNGだと思いますが、フロリダみたいなあったかい地域では比較的受け入れられやすい文化なのかな…?日本も沖縄とかでやったら流行りそうな気がします。

『ビキニ・カー・ウォッシュ』あらすじ・感想まとめ

要点まとめ
・経営の難しさを身近に体感できる映画
・まったり青春要素もある程々なエロコメディ
・ビキニ洗車事業は実在するし、すごいちゃんとした事業だった!

以上、ここまで『ビキニ・カー・ウォッシュ』をレビューしてきました。

鑑賞前は「ケツとビキニが人生だ!」の迷言でおなじみの『スプリング・ブレイカーズ』みたいな作品かと思っていましたが、意外にも穏やかな青春エロティックコメディとなっていました。

ヤマダマイ

過激なエロティック要素を求める人には全然物足りないと思いますが、ほどよいエロ要素と、まったりみられる展開が平和なので、のんびり楽しみたい人にはお勧めです。経営に興味ある人が観たら、いろんな刺激を受けるかも?
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