2020年6月に韓国で公開され、公開5日目にして動員100万人を突破した『#生きている』。
ユ・アインとパク・シネが主演を務めたゾンビ×密室からの脱出劇を描くサバイバル・スリラーで、日本ではNetflix配信で視聴できます!
- 感染者から身を守るために自宅に籠城し孤立した男女の脱出劇を描く
- 主な出演者はユ・アインとパク・シネの2人のみ
- ドローンやSNSを駆使した若い世代のサバイバル術に脱帽!
マルコヤマモト
目次
『#生きている』作品情報
作品名 | #生きている |
配信開始日 | 2020年9月8日 |
上映時間 | 98分 |
監督 | チョ・イルヒョン |
脚本 | マット・テイラー |
出演者 | ユ・アイン パク・シネ |
【ネタバレ】『#生きている』あらすじ
突然始まる感染爆発!
主人公のオ・ジュヌ(ユ・アイン)が目覚めると、家族はすでに出かけた様子でお昼ご飯を買うお金がテーブルの上に置いてありました。
ジュヌは学校へ行かず、自宅の机の前に向かうとオンラインゲームにログインし、仲間たちとチャットを始めます。
すぐさま何か様子がおかしいことに気づき、仲間の「テレビを見ろ」の一言に慌ててジュヌもテレビをつけました。
テレビのニュースでは爆発的な感染が起こっていることが報じられ、それはジュヌが住む団地にも迫っていたのです。
ジュヌがベランダから外を確かめると感染人々が暴れており、他人に噛みつくことで感染が広がっていることがわかります。
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次にジュヌがドアの外の様子を確かめようとすると、隣人の男が開いたドアをすり抜けて入ってきました。
「助けて欲しい」と願い入れる男でしたが、すでに感染していることがわかりジュヌが追い出そうとするもその場で発症。
襲われる前に男を追い出すことができたジュヌは大型冷蔵庫でドアを塞ぎ、騒ぎが収まるまで籠城することに決めたのです。
ちなみに今作に登場する感染者も、今までの韓国ゾンビ映画に登場するパターンとほぼ同じで、噛みつくと数分の潜伏期間を経て発症し相手を襲います。
この他、生前の行動を繰り返すことがあるということが今作の感染者の特徴として挙げられています。
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ジュヌのサバイバル開始!
ジュヌは自分の他に生存者がいないか、ドローンを使って団地周辺を撮影し始めますが生存者は皆無でした。
ジュヌはふと思い立ってメッセージを自分の居場所と「#生き残らねば」というハッシュタグとともにSNSに投稿します。
しかしその後、通信網が乱れWi-Fiやネット通信が不可能になってしまいます。
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篭城を始めて7日目、かろうじて放送しているテレビ番組を見ていると「感染者に噛まれないことが大事である」ということが報じられました。
その後いつもと同じようにCMが放送されたことに呆れるジュヌでしたがラーメンのCMの誘惑には勝てず、戸棚に隠してあった「最後の晩餐」と付箋が貼られたカップラーメンを頬張り、束の間の幸せを感じていました。
しかし、水道から水が出なくなっており、ジュヌはテーブルにこぼしてしまった水を一生懸命啜る羽目に。
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10日目が過ぎた頃、飲み物と食べ物が底を尽きようとしていました。
テレビもついに放送がなくなったため、ラジオから情報を得ようとイヤホンを探しますが、ワイヤレスイヤホンばかりで役に立ちません。
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15日目、音楽を大音量で聞いて酒を飲みながら状況をごまかすジュヌ。
ついに父母の幻影まで見始めるようになりました。
そんな時、奇跡的に家族から電話があり会話を試みますが、電話越しに家族が感染者に襲われていることがわかり自暴自棄に陥ったジュヌはついにキレて、家の外に出て感染者を次々に殺して行きました。
もう1人の生存者
何日か経ち、感染者が増えている市街地への爆撃が始まる様子を目にしたジュヌ。
ジュヌは、天井からロープをかけて首吊り自殺を図ろうとしていました。
しかし、団地の向かいから何者かがジュヌに向かってレーザーポインターを当ててきたのです!
自分の他に生存者がいることに気づいたジュヌは間一髪で助かり、ポインターが当てられた方向に注目しました。
すると、団地の向かい側の同じ階に若い女性の姿があったのです!
ジュヌは自分以外の生存者がいることに安堵します。
団地の向かい側にいるのはキム・ユビン(パク・シネ)という女性で、スマホで文字を見せ合ってお互いの名前を知る2人。
その後、ドローンを使ってメッセージをやり取りしたり、建物の間にロープを貼って食料を供給し合う仲になります。
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しかし、元消防隊員の感染者が落ちたロープを伝ってユビン側の建物を登ってくるという事件が発生!
ユビンは躊躇なく元消防士の腕を斧で切り落としてことなきを得ました。
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ジュヌは他人の家からの食料調達を開始し、その際にトランシーバーを手に入れたことで2人は会話ができるように。
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ジュヌが自分を助けてくれたことに対してお礼を言うと、ユビンは「生きたいと思うから生きているんでしょ?」と語りかけました。
その後ユビンの部屋が映し出され、ユビンも自殺をしようとしていたことがわかります。
2人はまるで普段の生活を送っているかのように、他愛のない会話を楽しみました。
『#生きている』の結末
いよいよ2人は自分の部屋を出る決意をします。
生き残れる保証はないが生きたい、そして必ず会おうと誓った2人は感染者がいないことを確認して、ベランダからロープを垂らすと地面に降り立ちました。
ユビンが次々に感染者たちを倒してジュヌと合流し、感染者がいない団地の8階を目指して駆け上がりました。
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感染者に追われる2人はとある男性に助けられます。
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男性の家は食料が豊富で水などの備蓄もしっかりしており、さらに男性から屋上に救助隊が来るという情報を聞いた2人は舞い上がります。
喉が乾いただろうと水を出され、ジュヌが飲んだのを確認してからユビンも口をつけます。
しかし男性はやはり水に薬を混ぜていたため、ジュヌとユビンは意識を失いかけてしまいました。
ほとんど抵抗できないユビンが男性により子供部屋のようなところに運ばれると、そこには感染者となった男性の妻が!
妻はロープに繋がれており、男性はそこで妻に生きた人間を食べさせていたのです。
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危うくユビンも犠牲になりかけましたが、ジュヌの助けと自分自身の強さで乗り切り、部屋には2発の銃声が響きました。
ユビンは脱出することに限界を感じジュヌに殺して欲しいと願いますが、その時団地の外にヘリコプターの音が聞こえてきたのです!
2人は感染者に追われながらも屋上までたどり着きますが、すでにヘリは去った後のようでした。
感染者たちは屋上のドアを突き破り、猛ダッシュで2人に向かって走ってきました。
万事休す、と思った時に軍のヘリが現れて感染者たちを一掃し、2人は無事救出されたのです。
通信網も復帰し、ジュヌのスマホには大量の通知が届き始めます。
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情報によると軍はSNSの投稿を頼りに救出活動へ向かっており、SNSへの投稿を呼びかけていました。
ジュヌの投稿も運よく軍に拾われたのでした。
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【ネタバレ】『#生きている』感想
備あれば憂いなし!デジタル世代の新感覚サバイバル術
韓国でゾンビがブレイクするきっかけになった『新感染 ファイナル・エクスプレス』や続編の『半島』、そして韓国時代劇×ゾンビという意外性がヒットにつながった『キングダム』に引き続き、またまた新しい作品が登場!
Netflixで配信されている『#生きている』は、密室劇脱出劇×ゾンビ×デジタルネイティブ世代という、全く新しい方向性で攻めてきました!
さらに感染者以外の主要人物はユ・アインとパク・シネの2人のみという、役者の力量が測られるチャレンジ精神旺盛な作品ですが、演技力に関しては2人ともなんの心配も要りません。
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特徴は主人公の2人が今の世代を生きる若者であるということ。
スマホやドローンを使ったコミュニケーションの取り方は実生活でも参考になるものがたくさんでした。
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SNSを使っての救出活動なんて、『ウォーキング・デッド』の世界では考えられませんよね、ゾンビ映画も時代に沿ったものに変化しているんだなぁと感心しました。
しかしやはり原点に帰ると、食糧、水の備蓄大事!
普段からの防災意識が大切ということですね、食糧さえ備えておけばいきなり感染者が発生してもしばらくは安心かも…?
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『#生きている』のタイトルについているハッシュタグにもきちんと意味があって良かったと思います。
SNSでのみんなの感想・評判
#生きている Netflix
韓国のゾンビ映画♂️よくあるヒーローを気取ってゾンビ化の原因を探って研究所突撃って感じじゃなくて、今時の男の子が、この状況をどう生き抜くかがメインの内容。新鮮で面白かった!基本的にマンションから動かないのもあり、脚本しっかりしてた。 pic.twitter.com/cTP2CptQKD— M (@_fruittea23) September 10, 2020
韓国産在宅立てこもりゾンビ映画『#生きている 』観ました!
SNSやドローンを駆使して生きる術を見出していくのはイマドキ感あっておもろかった
パク・シネ様のピッケル捌きはカッチョいいし、韓国ゾンビは平衡感覚無視して鬼走りしてガラスドアぶち破るんだよな〜(*´∀`)b pic.twitter.com/jYeDkeSPST— りん (@rinchanrrinchan) September 10, 2020
#生きている 観ました
主役のユアインssiさっすがの演技力…死が迫ってくる緊迫感や絶望が表情だけで伝わってきた
ゾンビ系苦手なので叫びながら見たけど、物語展開がスピーディで最後まで面白かったです!
もう新作が見れるなんてNetflixに感謝 pic.twitter.com/5gntq0rqid
— . (@c3d_wk) September 10, 2020
ユ・アインは『ベテラン』で演じた御曹司や『バーニング 劇場版』の印象が強かったので、なんだかいけ好かない若者という印象があったのですが、『#生きている』ではそんな雰囲気も踏襲しつつ、今時の若者を超リアルに演じていました。
対してパク・シネは凛としたヒロインが似合う!そして可愛い、強い。
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普通の男子が普通の女子に出会って、困難に立ち向かいながらお互いに生きようと思い直す物語。
救助を受けるために屋上を目指すという展開は単純でドラマ性は少ないかもしれないですが、きっと私たちができる最大限のことってこのくらいじゃないのかな?と思うと意外とリアルなのかもしれません。
『#生きている』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
―俺たちは、必ず生き残ろう―
謎の感染でゾンビが大量発生。街にパニックが広がる中、マンションでゲームを楽しんでいた若者は必至に生存できる方法を探る―。#ユ・アイン、#パク・シネ 出演『#生きている』配信中! #ネトフリ pic.twitter.com/zfe2FGThjU
— Netflix Japan (@NetflixJP) September 9, 2020
マルコヤマモト
SNSやインターネットをよく使う人には、共感できるポイントが多かったのではないでしょうか?
SNSもそこから情報を得ている人が多い今、防災や人命救助の点で役に立っている点は多いと思いました。
また、究極の状況にあってもSNSで気持ちが救われたという人も少なくないでしょう。
マルコヤマモト
いわゆるデジタルネイティブ世代に刺さるような、サバイバル映画の『#生きている』。
なんでもすぐ諦めてしまう人でも、ちょっとやる気がもらえるような物語だと思いました。
マルコヤマモト