ドラマ『厨房のありす』 第9話 ありすの実の父親が発覚！ 家族を疑うことになったありす・・・。

誠士（萩原聖人）と心護（大森南朋）の会話を聞いてしまった百花（大友花恋）から、「お母さんが殺された」と聞かされたありす（門脇麦）。その犯人は倖生（永瀬廉）の父に罪を着せた横領犯と同一人物の可能性があります。

ありすは倖生と真犯人を突き止めるべく調査を開始。しかし待っていたのはありすが考えたくない疑惑でした。

そして、その調査の中でありすは自分の父親の正体を知ることになります。

ドラマ『厨房のありす』 前回振り返り

心護（大森南朋）は倖生（永瀬廉）の父・晃生は横領の罪を着せられていたと説明します。

倖生は父親が死を選んだ理由を知り、ショックを受けます。

ありす（門脇麦）は落ち込む倖生を励まそうと奮闘。しかし倖生は無理に明るく振舞っていて・・・2人は初めてケンカをしてしまいますが、皆の力を借りて気持ちを一つにすることが出来ました。

しかし、その夜にやってきた百花（大友花恋）からありすは衝撃的なことを聞いてしまいます。

【ネタバレあり】ドラマ『厨房のありす』第9話あらすじと感想

お母さんが殺された？

ありす（門脇麦）と倖生（永瀬廉）の気持ちが再び一つになった直後。
偶然誠士（萩原聖人）と心護（大森南朋）の会話を聞いていた百花（大友花恋）から衝撃的なことを聞かされます。

「ありすさんのお母さんは殺されたって・・・」

やはり、五條製薬の火事はただの火事ではない模様。
心護は誠士に「もう隠し通せない、横領のことも火事のことも」と言っていたといいます。

2人が火事の真相を知っていて、それを隠しているということは、2人のどちらかが犯人の可能性が浮かび上がってきてしまいました。

ありすは心護に、お母さんの火事は放火なのか、横領と火事は関係しているのかと聞いてみますが、もちろん心護はすぐに否定します。
そして「もうこの話はしない」と言われてしまいました。

もしかしたら、お父さんが犯人かもしれない・・・ありすは不安に襲われます。
しかし倖生は自分の正体を知りながらこの家に受け入れてくれ、一緒に過ごす中で心護がそのようなことをする人には見えないと言いました。

ありすと倖生は真犯人を突き止めるべく火事のことを調べることにしました。
でも、2人だけでは不安なので、五條製薬に勤めていて、一足先に火事のことを調べている百花に協力を要請しました。

心護が「横領と火事」と言っていたことから、少なくとも二つの事件は関係があると思われます。
百花にも心護がそういう人には見えませんし、誠士は倒れていた未知子を外に連れ出したと聞いています。

「別に犯人がいて、2人は誰かをかばっている？」

夜、倖生が清掃のバイト中にそれとなく心護の様子を伺っていると、心護が何か書類を鍵のかかる引き出しにしまっているのが見えました。

6人目の研究員

百花の調べで、あの火事の後すぐに会社を辞めた人物がいることがわかりました。
その人は火事について懐疑的で、事故と片づけた五條製薬をよく思っていなかったといいます。

ありすと倖生はその元社員・温田を訪ねます。
温田は五條製薬や火事のこととは関わりたくないと2人を追い払おうとしますが、ありすは持ち前のKYを発揮して家の中に入り込みます。

そこでありすは「ジエチル亜鉛」と書かれたメモを見つけます。それは、火事の年に研究所が所有していた薬品のリストでした。
ジエチル亜鉛は空気に触れると発火する危険な薬品です。

しかし温田は「話すことはない」と言って2人を追い出してしまいます。

家に帰ると、2人の様子がおかしいので心護がいぶかしがっていました。
ありすは「デートです」と言って誤魔化します。

一方、誠士は10年前のデータ改ざんを知る柳沢教授から、資料を蒔子（木村多江）に買い取ってもらったと聞かされます。
そのことを蒔子に確認すると「会社のため、家族を守るため」と言われました。

次の日、店に温田が訪ねてきました。
倖生が「ありす」と呼んでいたことで、未知子の娘だと気がついたので店を探して来たと言います。

「僕に話せることなら話したいと思って来た」

温田は「あの火事は放火だ」ときっぱり言いました。
五條製薬の発表では試薬の瓶が落下して割れたことで発火したとなっていますが、当時瓶が割れただけで発火する薬品はラボにはなかったはずなのです。

そしてその時にラボに入れた研究員は、晃生、心護、誠士、蒔子、未知子そして温田の6人のみだということです。

動機がある人

温田の情報によって容疑者は絞られました。
しかし、その動機は何でしょうか？
自閉症のありすを疎ましく思っている会長の道隆（北大路欣也）が誰かにやらせた？
しかし、自分の娘たちを危険に晒すかというと、それは疑問です。

他に動機があるのは、蒔子です。
実は温田も未知子の才能の差を嘆いていた蒔子が怪しいと思っているということです。

ありすは直接蒔子に聞いてみると早速アポを取り付けました。
でも、時が経つにつれてだんだん不安になってきたありす。
蒔子はありすに母親のように良くしてくれます。もし蒔子が犯人だったら、どう受け止めればいいのかわかりません。

真実は何があっても、明るい未来は待っていない。それが明日わかってしまうのが怖いと語るありすの手を、倖生は優しく握り「全部一緒に受け止める」と言ってくれました。
しんどい時も嬉しい時も、一緒に感じる関係でいたいと言う倖生に、ありすはすかさず尋ねます。

「その関係とは恋人ですか！？」

倖生は戸惑いながらも「うん」と答えました。

その直後、百花から倖生に25年前にジエチル亜鉛を購入した人物の名前が送られてきました。
次の日倖生は心護に真実を聞こうと研究室を訪ねます。すると、心護は厳重にしまっていた書類をシュレッダーにかけるところでした。

倖生は必死でそれを止め「ありすを悲しませるようなことはないですよね？」と聞いても、心護は黙って出て行ってしまいました。

実の父親

一方ありすは蒔子に火事の真相を尋ねていました。
蒔子は表情を変えますが、知らないフリをしました。ありすが誠士にも話を聞かせて欲しいと言っても、蒔子はそれを認めません。

「誠士がそんなことするはずない」

何故そう言い切れるのか。それは・・・。

「誠士はあなたのお父さんなの」

ありすは、心護がずっと黙っていたことがショックでした。
心護を問い詰めると、「そんなことを知る必要はない！」と激高しました。
倖生もジエチル亜鉛を持ち込んだのかと畳みかけます。

何も答えない心護に、ずっと騙されていたと思ったありすはショックのあまり家を飛び出して行きました。
しかし、心護は追いかけようとしません。ありすを守ろうとしていただけなのに、結局悲しませてしまったからです。

「やっぱり僕は父親になれない」と落ち込む心護に、倖生は「ふざけんな！」と怒鳴りつけ、ありすを探しに出ました。
しかし、和紗（前田敦子）のところにもありすの姿はありません。和紗たち三ツ沢家もほうぼう駆け回って探しますが、一向に見つかりません。

ところが、皆で三ツ沢工務店に戻ると、ありすが家の前で待っていました。
何故自分の家は和紗の家のようにあったかくて皆が笑っていられる家庭ではないのかと泣くありす。

和紗はありすを抱きしめ「私は味方だろ」と言いました。

次の日、和紗の家に泊まったありすを倖生が迎えに来ました。
倖生は五條製薬の創立記念パーティーの招待状を持っています。

倖生は、もう無理に追わなくてもいいのではないかと言いましたが、ありすは「知らないふりをしたまま生きていたくない」と、本当のことを聞きに行くことにしました。

パーティーの日。
ありすと倖生は、会場に着くなり誠士に近寄り「本当のことを教えて欲しい」と伝えました。
それと同じ時、心護は道隆と蒔子の元を訪ね「本当のことを話しに来た」と言いました。

ドラマ『厨房のありす』 第9話 感想＆まとめ

今回は最終回に向けて、大ボリュームの内容でした。

25年前の火事と、10年前の横領の話が繋がっているのかもしれないという疑惑が浮上し、調べ始めたありすと倖生。

しかし調べれば調べるほどありすにとっては辛い現実を突きつけられます。

でもありすは、“恋人”の倖生と、和紗に支えてもらいながら真実と向き合おうとしています。

実の父親に直撃した2人に、どんな真相が待っているのでしょうか？次回は遂に最終回。

絶対に見逃せません！