心護(大森南朋)は倖生(永瀬廉)の父・晃生は横領の罪を着せられていたと説明します。
倖生は父親が死を選んだ理由を知り、ショックを受けます。
ありす(門脇麦)は落ち込む倖生を励まそうと奮闘。しかし倖生は無理に明るく振舞っていて・・・2人は初めてケンカをしてしまいます。
そんな中、蒔子(木村多江)の前に横領の真相を知る人物が現れます。
目次
ドラマ『厨房のありす』 前回振り返り
思いが通じ合ったありす(門脇麦)と倖生(永瀬廉)。しかし、その矢先に良からぬ過去がSNSに拡散されてしまい、倖生は家を出て行ってしまいます。
何も手につかず、店を休んで倖生を忘れようと必死になるありすですが、結局考えてしまうのは倖生のことばかり。
そんな時臨月の和紗(前田敦子)の身体に異変が・・・その時、倖生はすぐに病院に駆けつけ、ありすの元に戻ったのでした。
そして、ありすに問い詰められた心護は、晃生について「晃生は濡れ衣を着せられた」と倖生に伝えます。
【ネタバレあり】ドラマ『厨房のありす』第8話あらすじと感想
晃生の選択
「晃生は横領などしていない。全部濡れ衣なんだ」
心護(大森南朋)は、ありす(門脇麦)と倖生(永瀬廉)にそう説明します。
当時研究所の所長だった晃生(竹財輝之助)。横領の真犯人は、所長名義の口座に横領した金を入れていました。
それを知った晃生は当然反発しますが、家族に危害を加えると脅され受け入れるしかありませんでした。
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しかし、心護は倖生に「俺が晃生を殺した」と言いました。
倖生は父親の手帳から、死の前日、晃生が心護に会っているのを知っていました。
晃生が死ぬように心護が追い込んだのではないかと倖生が心護に詰め寄ると、心護は「気づけなかったんだ」と答えました。
「僕が晃生を見殺しにしたんだ」
倖生は、自分のことを偽りの子供だと思っています。
そんな息子のために、何故父親が死ぬ必要があったのか、倖生には理解が出来ません。
心護は「晃生は倖生君を本当に愛していた」と話します。
倖生は父親のことを尊敬していました。だから晃生は息子に失望されたくなくて、罪をかぶれなかったのです。
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父親の死は自分のせいだったのかもしれない・・・そう考えた倖生はそれ以来押し黙ってしまいました。
父親の生態
ありすは落ち込む倖生が心配でたまりません。
しかし何をしていいのか分からず入院中の和紗(前田敦子)に相談すると、「あんたが励ましてあげな」と言われました。
それを三ツ沢家に相談しに行くと、ちょうど虎之助のクラスの子たちが工務店に社会科見学に来ています。
金之助(大東俊介)は張り切って良いところを見せようとしていて、虎之助はクラスメイトに「お前のとうちゃんかっけーな!」と言われて鼻高々です。
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「子供には良いところを見せたい」それが父親の生態なのだと定一郎(皆川猿時)から聞いたありすは、早速父親の生態を調べ始めました。
そしてライオンの父親がライオンの子をハイエナから守る話などを倖生に聞かせてあげます。
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和紗は倖生に、ありすのために無理にでも元気にふるまってみることを提案しました。
ふりをしているうちに、本当に元気になることもあるからです。
それから倖生は家の中で過剰なほど明るく振舞うようになりました。
心の内が読めないありすは、倖生が元気になったと喜びますが、周りの人たちは「どう見ても無理をしている」と言います。
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社会科見学が評判となり、金之助に学校の飼育小屋を建て直す依頼が来ました。
「すごい、すごい」と喜ぶ子供たち。虎之助はまんざらでもない様子です。
共犯者
五條製薬が開発を進めている入眠導入剤の臨床試験は順調に進んでいると思われていました。
しかし、試験を担当する教授から「気になるデータがある」と言われ、蒔子(木村多江)はそのデータを確認します。
すると、教授は数字の“調整”を持ちかけてきました。
「どうですか?またあの時みたいに」
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蒔子は、今回は動揺せず「そのまま数字を出して欲しい」と返しました。
そして、教授から当時の資料を買取り、それを焼却しました。
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倖生が無理をしないためにはどうすれば良いのか、困ったありすは蒔子に相談してみました。
蒔子は、実は火事の時にありすの母親・未知子を外に連れ出してくれたのは誠士(萩原聖人)だと話します。
結局、未知子は助かりませんでした。そのことで誠士は随分と自分を責めていたようですが、表面では明るく務めていたと言います。
落ち込んだ誠士を、蒔子は外に無理やり連れ出していたと聞いたありすは、蒔子から貰ったチケットを見せて水族館デートに誘いました。
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だけど、倖生はデート中もテンション高く振舞っていました。
ありすはどうにかリラックスさせようと考えますが、イルカショーで水をかぶってしまったことでパニックになり、デートを台無しにしてしまいました。
落ち込むアリスに倖生は「楽しかった」と言ってくれますが、その言葉さえもありすは無理をしているように聞こえます。
ありすは「どうして無理をするのか」「嘘の笑顔は不健全だ」と倖生に不満をぶつけてしまいます。
ありすに気を遣わせないためにと思ってやっていただけにカチンと来てしまった倖生は「俺の気持ちなんかありすには分からないだろ!」と怒鳴り返してしまいました。
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息子のために
倖生も、ありすが自分のために色々してくれたことはわかっていました。
でも、色々と考えてしまうのです。
自分が父を尊敬することで、父を追い込んでいたのではないか、父親に期待を寄せなければ違う未来もあったのではないか・・・。
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小学校の飼育小屋のために夜まで頑張る金之助も、父親として息子の喜ぶ姿が見られたら嬉しいと言います。
でも、子供がいない倖生にはいまいちよくわかりません。
その金之助は、実は腕に違和感があるのを隠して作業をしていました。
それを和紗は金之助がお見舞いに来た時に瞬時に見抜き、受診させると、なんと骨にヒビが入っていることがわかります。
定一郎は、怪我が治るまで小屋の作業はさせないと言うと、金之助はどうしてもやりたいと食い下がります。
すると、それを見ていた倖生が怒り出します。
息子に良いところを見せようと無理をして、腕が使えなくなった時に虎之助がどう思うか想像したことがあるのかと倖生が問い詰めると、金之助は何も言い返せません。
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おでんがおでんであるには
そんな中、倖生にフラれてからずっと会社を休んでいた百花(大友花恋)が、ありすを訪ねてきました。
百花はありすにひどいことを言ったことを謝ります。
でも、ありすは百花が言ったことは間違っていないと思っていました。見当違いのことばかりして、倖生に迷惑ばかりかけているからです。
「私は倖生さんにふさわしくないのかもしれません」
すると百花は、「私に勝ったあんたがふさわしくないわけがない」と怒り出します。
そのうち「私の方が好きだ」「いいえ、私の方が好きです」と言い合いになり、バカバカしくなった百花はありすの作った料理を食べることに。
ありすの料理を食べた百花は、「これが作れれば十分」と言いました。
「気を遣うなんて他のやつに任せればいいの」
倖生の世界にはありすだけがいるわけではないと百花に言われ、ありすはハッとしました。
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その夜、ありすは倖生と金之助をある場所に呼び出しました。
2人がやってきたのは、ガード下のおでん屋台。そこには既に定一郎と心護が座って待っていました。
ありすは、それぞれの好きなおでんの具を取りながら、おでんは一つだけの具では美味しくならない、みんなの力を合わせておでんになるのだと力説します。
「みんながみんなを美味しくし合う、それがおでんなんです!」
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結局、飼育小屋は金之助の指示のもと皆で作ることになりました。
ありすは倖生に、きっと晃生も金之助のように息子にカッコいいと言われるのが何よりも嬉しかったと思うと言いました。
そして、もっと自分に頼って欲しいし、こちらも倖生を頼りにしていきたいと伝えると、倖生は「ありがとう」と笑ってくれました。
お母さんは殺された?
以前誠士と心護の会話を聞いていた百花は、五條製薬の火事のことを調べていました。
そしてひょんなことから優作(前原瑞樹)から火事に巻き込まれた女の子がありすだと知ります。
父親である心護が何か知っているかもしれないと思い、「あの火事は放火だったのか」と尋ねますが、心護は不審な態度を取りました。
怪しんだ百花は心護の後をつけます。
すると、心護は誠士と話をしていました。
「もう逃げ切れないぞ」
心護は横領のことも火事のことも、もう隠し通せないと言います。
「未知子が殺されたと知ったら、ありすはどうなる?」
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百花はすぐにありすの家を訪ね、先ほど聞いた会話をありすに伝えます。
「ありすのお母さん、殺されたって・・・」
ドラマ『厨房のありす』 第8話 感想&まとめ
百花が家に来た時、ありすはちょうど晃生に罪をなすりつけた人物を探し出してこらしめよう!と息巻いていたところでした。
ドラマも終盤に差し掛かり、かなりきな臭い展開になってきました。
心護は火事について何を知っているのでしょうか?そして蒔子が犯した罪とは?
横領そして火事の真犯人は一体誰なのか・・・今後の展開に目が離せません!