ドラマ『厨房のありす』 第10話 (最終話)残酷な真実、やさしい真実

©NTV 厨房のありす

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真実と向き合うことに決めたありす(門脇麦)は、倖生(永瀬廉)と共に誠士(萩原聖人)から話を聞こうとします。

誠士の口から語られた真実はとても信じがたいことで・・・。果たして25年前の火事の真相は!?

一方、心護(大森南朋)は蒔子(木村多江)と道隆(北大路欣也)に真実を打ち明けようとしますが、その言葉に蒔子は取り乱してしまいます。

全てを知ったありすと倖生が選ぶ道とは!?

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ドラマ『厨房のありす』 前回振り返り

誠士(萩原聖人)と心護(大森南朋)の会話を聞いてしまった百花(大友花恋)から、「お母さんが殺された」と聞かされたありす(門脇麦)。その犯人は倖生(永瀬廉)の父に罪を着せた横領犯と同一人物の可能性があります。

ありすは倖生と真犯人を突き止めるべく調査を開始。しかし待っていたのはありすが考えたくない疑惑でした。

そして、その調査の中でありすは自分の父親が誠士だと知ることになります。

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【ネタバレあり】ドラマ『厨房のありす』第10話 (最終話)あらすじと感想

真実

ありす(門脇麦)は、逃げずに真実と向き合うことを決め、倖生と共に五條製薬の創立記念パーティーに乗り込み、誠士(萩原聖人)から話を聞き出そうとします。

ありすが誠士に「私の本当のお父さんなんですか?」と尋ねると、誠士は少し迷った後、ありすの実の父親だということを認めました。

誠士は当時未知子(国仲涼子)と交際していましたが、そのことは研究所の誰も知りませんでした。

moyoko

交際が道隆(北大路欣也)に知れたら、どんな目に遭うかわからなかったからです。

ある日、未知子が妊娠したことが発覚。しかし未知子は1人で育てるから誠士には研究に専念して欲しいと言い張ります。
誠士は立派な研究者になったあかつきには、道隆に認めてもらって結婚しようと約束をしました。

moyoko

でも、結局未知子が1人で育てることになったのです。

誠士は未知子との約束を守るために日々奮闘していたものの、そんな中で事故が起きてしまい、約束を果たせなかったと話します。

「あれは事故ではなかったのでは?」

ありすはそう指摘し、誠士が心護(大森南朋)と「事故ではない」と話していたこと、心護がジエチル亜鉛を購入していることを説明しました。

「犯人はお父さんですか?それとも他の誰かをかばっているんですか?」

moyoko

う~ん、誠士さん、胡散臭いんですよねぇ。

一方、道隆と蒔子(木村多江)の元を訪れた心護が「あの火事は事故じゃない」と真実を打ち明けようとした時、蒔子は「やめて!そんな話はしないで!なんで今日なの?」と取り乱してしまいました。

moyoko

蒔子は誠士さんをかばおうとしているんですかね。

「火をつけたのは、心護なんだ」

誠士は数年前にありすたちと同じ購入者リストを見て愕然とし、事実を隠すことを選んでしまったと言います。
本当のことを知ったら、ありすが悲しむだろうと思ったのです。

「ということは、横領も?」

晃生(竹財輝之助)は、誰かにハメられたのだと心護は話していました。
しかし誠士は「言葉だけで、証拠がない」と言います。

moyoko

え~!

誠士は心護の苦しみに気づいてあげられなかったと後悔の念を滲ませます。

「お父さんが犯人だというのは理屈が合いません」

未知子とも仲が良く、晃生と恋人関係だった心護に2人を殺す理由がないとありすは指摘します。
それでも誠士は、心護が自閉症であるありすのためならなんでもやる覚悟だったのだと訴えます。

moyoko

どう考えても、誠士さんの方が怪しいですよ。

すると、部屋の外から誠士の声が聞こえてきました。
それは、晃生が亡くなる前に心護に託した、真相に気がついた晃生が誠士との会話を録音したものでした。

「そうだよ。俺が火をつけた」

証拠

音声データの中で、誠士は心護の名前でジエチル亜鉛を購入し、未知子に睡眠薬入りのコーヒーを飲ませて火をつけたことを認めていました。
そして、未知子の研究を横取りし出世しようとしていること、倖生を盾に脅された晃生が火事のことも横領のことも黙らざるを得なくなったことが分かりました。

moyoko

当然、臨床データの改ざんも誠士が企てたことです。

晃生は真実を全て心護への手紙に書いていました。
そして、その手紙の中には倖生へのメッセージも書かれていました。

「倖生、誰よりもお前を愛してる」

moyoko

倖生さんはちゃんとお父さんに愛されていました。

心護は、実の父親が母親を殺したという事実をありすが受け止めきれないと思い、ずっと黙っていたのです。

誠士は全てのことを認めました。
しかし、横領は「五條製薬の業界トップを守るため」だと主張します。

「誰かが手を汚さなければ会社は大きく出来ない」

そして、未知子を殺したのは蒔子と結婚するためだと語る誠士。

moyoko

自分を好きだと言ってくれた蒔子への気持ちが大きくなったからだと言いますが・・・。

でも、つい先ほど、誠士は未知子と結婚しようとしていたと明かしていました。
そして、未知子を殺したのにも関わらず、未知子を現場から救い出しました。

ありすは誠士の話に整合性がないと指摘します。

moyoko

自分がヒーローになって五條家に取り入ろうと、自作自演したということですね。

あの時、誠士は病院で、未知子に研究を託されたのでこの研究に人生を捧げると話しました。道隆は、未知子のために誠士が命を張ってくれたことに感謝しました。
それが全て噓だったことにショックを受ける蒔子。

moyoko

誠士さんは、ここに来てまだこの場で収めようとしています。往生際が悪いです。
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血のつながり

道隆が警察を呼ぼうとすると、誠士は自分のメリットがないものを切り捨てて来た道隆の考え方のせいでこうなったと主張します。

moyoko

実際、道隆さんはありすを切り捨てていますからね。

「あんたと俺の何が違う!」

そして誠士は「ありすはお父さんの味方だろう?」とありすに擦り寄ります。
しかし、ありすにとってのお父さんは、25年間自分を引き取って育ててくれた心護だけです。

「この25年間築いてきた関係こそが私にとって信じられるものです」

ありすは、誠士は生物学上の父親というだけで、「お父さんは八重森心護だけです」と断言しました。

moyoko

良く言った!

誠士は「結局お前は人殺しの娘だけどな」と言い捨て、パーティー会場に向かいます。

moyoko

嫌な事言う!

倖生はパーティー会場まで誠士を追いかけ、掴みかかります。

「お前なんかありすの父親じゃねぇ!自分のしたことと向き合え!」

蒔子は警察に通報し、道隆は誠士のCEO就任は無しにするとその場で発表し、全ての原因は自分にあると言いました。

moyoko

誠士の逮捕はのちに大騒ぎになります。

心護は誠士のことを黙っていた理由に、本当のお父さんのことを知ったらありすがそちらに行ってしまうのが怖かったと明かします。
心護は、ゲイの自分と同じように“普通と違う”と言われるであろう自閉症のありすが放っておけず、施設に入れられるはずのありすを引き取ることに決めました。

晃生は「いつか自分たちのような者でも子供を持てる日が来るかもしれない」と言いました。
心護は、ありすとなら、ありのままの自分でも痛みを半分こしながら寄り添って生きていけるのではないかと思ったと言います。

2人の関係

心護や倖生は警察の取り調べがあったため、ありすは1人で先に戻り和紗(前田敦子)の元へ。和紗は「お帰り」とありすを抱きしめます。

ありすは「もう倖生さんと一緒にいられません」と元気がありません。

「倖生さんにとって私は仇の娘です」

moyoko

まぁ、そう考えちゃいますよね・・・。

和紗から事情を聞いた倖生はありすと話をしようとしますが、ありすは完全にいずれ倖生に嫌われると思い込んでいました。
倖生がいくら「そんなことにはならない」と言っても聞きません。

でも、ありすは心護との間に血のつながりなんて関係ないと言いました。

「それって、未来に対しても言えることじゃない?」

moyoko

ありすの動きが止まります。

倖生はありすとずっと一緒にいて、心護やうさぎのヘンリーと築いてきた関係を、自分もありすと築いていきたいと伝えます。
ありすももちろんそうしたいと思っています。

「でも、怖いです」

倖生はどんな壁があっても、一緒にいたいという気持ちがあれば乗り越えられると言いました。
その時、ありすにひらめきが訪れ、ありすは突如料理を作り始めました。

食べ物の中には美味しいのに食べ合わせが悪いものがあります。
だけど、中和させる食材や調味料を足すことで不健全な関係が健全になることがあります。

moyoko

努力や工夫次第で健全な関係になれるということですね。

倖生と一緒にいられると理解したありすは満面の笑みを浮かべます。

「私は倖生さんと、これからもずっとずっと一緒にいます!」

moyoko

良かった!

しばらくして、和紗も仕事に復帰し、店は相変わらず大繁盛。
蒔子や道隆も店に来てくれてありすの料理を美味しいと言ってくれました。

たくさんの試練を乗り越えてきたありすは、たくましく成長しました。
これからもきっと困難が待ち受けているでしょうが、きっと大丈夫。
何故なら、ありすはたくさんの大事な人に囲まれているからです。

ドラマ『厨房のありす』 第10話 (最終話)感想&まとめ

とうとう全ての真実が明らかになりました。

ずっと怪しい雰囲気だった誠士さんは、やっぱり怪しい人でしたね。

倖生さんと一緒にいられるとわかって笑顔になったときのありすの可愛さったらなかったです。

そして、三國谷優作が百花と付き合い始めたのが良かったです。

最後の最後まで倖生さんがありすを大事にしていましたし、三ツ沢家のエピソード含めて心温まるドラマでした。

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