ドラマ『厨房のありす』 第1話 普通って素晴らしい! ありすの店に不思議な青年がやってくる!

©NTV 厨房のありす

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「料理は科学です」―街の小さなごはん屋さん『ありすのお勝手』の店主・八重森ありす(門脇麦)は、マイペースで人とのコミュニケーションが苦手な自閉症スペクトラム症(ASD)。

こだわりが強くルールに縛られた生活を送っていますが、ひとたび包丁を握れば天才料理人。親友の和紗(前田敦子)と共に営むこの店に、住み込みのバイトを希望する青年・倖生(永瀬廉)がやってきます。

ありすから合格点は貰えましたが、一緒に住むためには男手一つでありすを育ててきた父・心護(大森南朋)の許可を得なければなりません。
しかし倖生には心護との意外な接点があって・・・。

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ドラマ『厨房のありす』 見どころ

「料理は科学です」が口癖の主人公・ありす(門脇麦)は、自閉スペクトラム症の料理人。

そんな彼女と暮らす、心優しいゲイのシングルファーザー、一緒に店を営む元ヤンの親友、そしてありすの店に転がり込む謎めいた不器用な青年。

皆が支え合い、あったかい言葉とごはんで絆を結ぶ物語となっています。

そのやさしい世界に波紋をもたらすありすの家族にまつわる過去の事件とは―?

少し切なくて温かいハートフル・ミステリーとなっています。

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【ネタバレあり】ドラマ『厨房のありす』第1話あらすじと感想

料理は科学です!

街の小さなごはん屋さん『ありすのお勝手』。そこに1人の青年・倖生(永瀬廉)が入って来ます。
厨房から音はしますが、声をかけても応答はありません。

倖生は適当に席につくと、テーブルに突っ伏して眠ってしまいました。
そんな彼の様子を、厨房のドアの小窓からのぞく店主のありす(門脇麦)。

しばらくすると、料理の良いにおいで目を覚ました倖生。
テーブルの上には豚の角煮定食が置かれていました。

「お疲れのようなので」

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豚肉にはビタミンBが・・・と成分について矢継ぎ早に話すありす。

倖生が「バイト募集のチラシを見た」とありすに話しかけると、怯えた様子で厨房の奥に逃げ込んでしまいました。

実は、ありすは自閉症スペクトラム症(ASD)で、人とのコミュニケーションが上手く取れないのです。
倖生が困っていると、店にやってきたのはホール担当の店員でありすの親友・和紗(前田敦子)です。
和紗は倖生を不審者だと思い込み、110番しようとしますが、倖生はなんとか自分がバイト希望者だと主張し、履歴書を差し出します。

「今日から働けます!」

和紗は「とりあえず食えば?」と料理を指さしました。
倖生は、恐る恐る味噌汁を一口飲んだら最後、箸が止まりません。

「美味い・・・!」

涙目になりながら豚の角煮とご飯をほおばる倖生。
その様子を、ありすは嬉しそうに眺め、おいしさの秘密をペラペラと話し出します。

「料理は科学です!」

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どうやらありすは倖生を気に入ったようです。

メニューはおまかせだけ

ありすは大きな音や強い光が苦手で、他人と距離が近いのも怖くて、物は真っすぐに揃えないと気が済みません。

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ありすの特性に従うのがこの店のルールです。

お店のメニューは「おまかせ」の一つだけ。ありすの一度覚えたことは忘れない驚異的な記憶力と大好きな化学の理論を基に、和紗が聴き取りしたお客さんのコンディションや好き嫌いから、ありすが最高で最適な献立を導き出します。

やってくるお客さんは、二日酔い、寝不足気味、好きな人に告白するために緊張している・・・などなど十人十色。
『ありすのお勝手』はランチ時には客足が絶えない人気店です。

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倖生は初日からバタバタです。

ランチが少し落ち着いた頃、1人の女性が入店します。
和紗は他の接客中だったので、倖生が対応しました。

倖生が聞き出せたのは、「好き嫌いはない」ことぐらい。
ありすは倖生に「あっかんべーをしてもらってください」と言って小窓を閉めました。

倖生は恐縮しながら女性にあっかんべーをしてもらいます。

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女性はかなり警戒しています。

女性が恐る恐るあっかんべーをすると、それを見たありすは素早く調理を開始。
出てきたのはレバニラ炒め。ダイエット中の女性は玄米を希望しましたが、ありすは「玄米はダメです」と言います。

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玄米は、鉄分の吸収を妨げるので、白米の方が良いそうです。

一時はどうなるかと思いましたが、女性は大満足して帰っていきました。

ありすの父

倖生のバイト採用は決定しましたが、住み込みで働くためには、ありすの父親である心護(大森南朋)の承諾が必要です。
心護は25年前にありすを引き取って以来、ありすを溺愛してきました。
一筋縄ではいかなそうですが、実は倖生が働く深夜バイト先が心護が働く研究室がある大学だったのです。

倖生は和紗から「心護ちゃんから信用されなきゃダメだ」と言い聞かされていました。

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倖生は口数が少なく、ただでさえ怪しいので・・・。

倖生はなんとか心護に信用してもらおうと、家事は一通りできることと、夕飯を一品作らせてもらいたいと願い出ました。

料理中、心護にアピールをしているうちに、揚げ油に火がついてしまいます。
火を見たありすは大パニックになってしまいます。

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心護がぬいぐるみのヘンリーと元素記号を唱えることでなんとか落ち着きましたが・・・。

いたたまれなくなった倖生は、「ご迷惑をおかけしました」と謝ってしばらく身を置いているネットカフェに戻りました。

心護がありすの部屋に様子を見に行くと、ありすは目を覚まし「お父さんは私のせいでいつも迷惑をしています」と泣き出しました。
でも、心護はありすからしか貰えないものをたくさん貰っていると思っています。

はじめありすを引き取った時には、何もしゃべらないし、笑わないありすに対して不安もありました。
だけど、ある日ありすが大学の化学の問題を解いていたのを見て、「すごいぞ!」と褒めたらありすは初めて笑顔を見せました。

moyoko

その時の笑顔は今でも忘れません。

心護にとって、ありすは人生で今が一番うれしいと思わせてくれる存在です。
そして、今もその気持ちは更新されているのです。

外はサクサク開けたらトロトロ

翌朝、いつものようにありすが心護を送るために商店街を歩いていると、倖生が待っていました。

倖生は昨夜驚かせてしまったことをありすに謝ります。
昨夜、倖生が作りたかったのは、よく親に作ってもらったコロッケです。
外はサクサクなのに、中身を開けるとハンバーグとトロトロの卵が入っているのだと説明すると、ありすは何かを思いついたようで・・・。

「開けたらトロトロ、開けたらトロトロ!」

とつぶやきながら買い物に出ていきました。

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しばらく「開けたらトロトロ」に取りつかれるありす。

次の日、店で和紗の次男・銀之助の誕生日会が開かれました。
ありすには野菜嫌いの銀之助に野菜を食べさせるというミッションがあります。

しかし、出てきたのは、肉まん、春巻き、コロッケと子供が好きそうなものばかり。

「これはゲームです」

料理の中身には何が入っているかはわからない。でも、開けたら何が何でも食べなくてはいけないというのがルールです。
銀之助は野菜が入ってるなら食べたくないとすねますが、ありすが「勝負しないで逃げるんですか?」とけしかけると、負けず嫌いの銀之助はコロッケをぱくり。

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中にはピーマンが入っていました。

とある有名サッカー選手は野菜をほとんど食べません。祖父の定一郎(皆川猿時)が孫に好かれようとその話を銀之助にしますが、和紗が「それをやっていいのは天才だけ」と一蹴します。
「どうせ俺はフツーだよ」と口をとがらせる銀之助。

「普通は素晴らしいです!」

制約が多く、皆の力を借りてようやく生きていけるありすは、普通である銀之助は素晴らしいと熱弁をふるいます。
その言葉に勇気づけられた銀之助は、コロッケをもう一口。

「いつもより苦くない!」

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銀之助くんは美味しく楽しく野菜を食べることが出来ました。

ありすは、「倖生さんのおかげで思いつくことができました」と倖生に感謝します。

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ありすが人の話を聞いて参考にすることは珍しいことのようです。

心護は、昨日の朝、倖生がありすと話しに来てくれたことに感謝していました。
ありすとちゃんと向き合おうとする人はなかなかいないからです。

その日から、倖生は正式に住み込みで働くことになりました。

その夜、ありすがテレビを見ていると、五條製薬という大手製薬会社が新薬開発の発表会見をしている様子が流れました。
ありすが画面を見ていると、心護は「もう寝なさい」と言ってテレビを消してしまいました。

ドラマ『厨房のありす』 第1話 感想&まとめ

ASDを抱える天才料理人と、家族や友達そしてワケありそうな青年との交流を描く物語が始まりました。

出てくる料理はどれも美味しそうで、まさに飯テロ。門脇麦さんは難しい役どころを見事に演じています。

ありすと父の心護は血が繋がっておらず、どうやらその辺りに何か事情がありそうです。

最後に出てきた製薬会社と何か関係があるのでしょうか?ミステリー部分は次回以降に持ち越しです!

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