映画『アフリカン・カンフー・ナチス』あらすじ・感想！独裁者たちをぶっ飛ばせ！日本＆ガーナ共作によるカンフー・アクション爆誕！

『アフリカン・カンフー・ナチス』

出典:『アフリカン・カンフー・ナチス』公式ページ

日本在住のドイツ人映画監督セバスチャン・スタインと、「ガーナのジョージ・ルーカス」として名高いニンジャマンがタッグを組んだ『アフリカン・カンフー・ナチス』。

第2次世界大戦後、ガーナに亡命し密かに生き延びていたヒトラーと東條英機が再び世界を征服するために武道会を開催するというトンデモストーリーが展開される、前代未聞のポリティカル・カンフー・アクションです！

ヒトラー役をセバスチャン・スタイン監督自身が演じ、東條英機役を監督の友人で便利屋を営む一般人・秋元義人が演じました。

マルコヤマモト

それでは、冒頭だけで信じられないくらい情報量の『アフリカン・カンフー・ナチス』についてご紹介します！

映画『アフリカン・カンフー・ナチス』作品情報

『アフリカン・カンフー・ナチス』

(C)2020 BUSCH MEDIA GROUP. ALL RIGHTS RESERVED

作品名 『アフリカン・カンフー・ナチス』
公開日 2021年6月12日
上映時間 84分
監督 セバスチャン・スタイン

ニンジャマン
脚本 セバスチャン・スタイン
出演者 エリーシャ・オキエレ

秋元義人

マルスエル・ホッペ

ンケチ・チネドゥ

セバスチャン・スタイン

アンドリュー・メンサー

アマンダ・アチアー

ウォーカー・ベントル・ボアテング
編集 セバスチャン・スタイン

ニンジャマン

映画『アフリカン・カンフー・ナチス』あらすじ


アフリカン・カンフーで独裁者たちをぶっ飛ばせ！

第二次世界大戦で敗戦したドイツ第三帝国と大日本帝国。

両国を率いたアドルフ・ヒトラー（セバスチャン・スタイン）と東條英機（秋元義人）は、戦後秘密裏に亡命したアフリカ大陸のガーナを拠点に再び世界征服を企てていました。

手始めにガーナ征服を目論むヒトラーと東條は、卓越した空手スキルと「血塗れの党旗」を使って地元の人々を洗脳し、ガーナアーリア人という新たな人種を生み出していたのです。

マルコヤマモト

ガーナアーリア人といってもガーナの人々の顔に雑な白塗りが施されるだけ。この雑さに慣れていってください。
『アフリカン・カンフー・ナチス』

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地元の「影蛇拳」のカンフー道場の生徒であるアデー（エリーシャ・オキエレ）は、ヒトラーたちの襲撃の際に東條により右手の小指と薬指を切断された挙句、師匠（アンドリュース・メンサー）を殺され、さらには恋人のエヴァ（ンケチ・チネドゥ）まで奪われてしまいます。

マルコヤマモト

次のシーンで突然現れた車のハリボテのようなもに唖然。しかしこれってガーナのお葬式なのですね。意外なところでガーナ文化を知る事になりました。
『アフリカン・カンフー・ナチス』

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ヒトラーのパーティーで側近のゲーリング（マルスエル・ホッペ）にぼろ負けしたアデーは酔拳の師匠に助けられ、打倒ゲーリング、打倒ヒトラーのための教えを乞う事に。

マルコヤマモト

この不審者は誰なんだろう…と思ってよく見たら『酔拳』のあの師匠でした。カンフー映画の名作へのオマージュもしっかりと込められているようです。
『アフリカン・カンフー・ナチス』

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ひと月ほどの修行の末、「月輝拳」を会得したアデーが次に案内されたのは三本指のジョーの元でした。

「選ばれし者」としてジョーの修行を終えたアデーは巫女のもとに案内され、「血塗れの党旗」を燃やす呪文とお守りのヘアバンドを授けられました。

アデーは、ライバルであり兄弟のような仲であるアカンテ（ウォーカー・ベントル・ボアテング）とともにヒトラー主催の武道大会に出場し、独裁者たちへの復讐を誓います。

「最強になった者にはなんでも願いを叶えよう」というヒトラーの言葉とともにトーナメントが開催され、順調に勝ち進んでいくアデーとアカンテ。

『アフリカン・カンフー・ナチス』

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しかし、2人が勝ち進むことはどちらかが死ぬ運命にあるということ。

そしてついに、アデーとアカンテは対峙する時を迎えます…。

果たしてアデーは独裁者たちからガーナと洗脳された愛するエヴァを取り返すことができるのか！？

この後、想像を絶する超衝撃的なクライマックスが待ち受けています！

マルコヤマモト

と、ここまでのあらすじはかなりシンプルに書いていますが、書き切れないほどツッコミどころ満載なことを察して欲しいです…！

映画『アフリカン・カンフー・ナチス』感想

アドンコ必須！？とてもシラフじゃ観れないよ…！

ヒトラーと東條英機がガーナに亡命、そこで武道会を開催するという『アイアンスカイ』の斜め上をいくストーリーが多くの人々を魅了した『アフリカン・カンフー・ナチス』。

マルコヤマモト

予告編から「なんだこれ」の連続で、さらには監督やキャストも何やら怪しい雰囲気が漂いまくり、絶対観にいくと心に決めていた作品です。

もちろん今作を真正面から受け止めるなんてもってのほかで、いちいちツッコミを入れていたら命が100個あっても足りません。

『アフリカン・カンフー・ナチス』

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そして、これはハッキリ言っておきますが、1800円の映画鑑賞料金を絶対に無駄にしたくない人には正直おすすめしないので、最初から観ない方が吉。

マルコヤマモト

自分は波長が合ったので楽しめましたが、コレは怒る人いるだろうなぁという予想がつくくらいのチープさ、そしてガーナ人のセリフの関西弁字幕などクセが強くて、作品のノリについていけないと最後までキツいです。

デタラメだが何故か愛おしさすら感じる不思議な作品

逆に評価できる部分があることも『アフリカン・カンフー・ナチス』の凄いところ。

実はガーナで有名なアクションスターたちが勢揃いしているようで、劇中のアクションが割としっかりしていることに驚きました。

マルコヤマモト

ちなみに影蛇拳の師匠を演じているアンドリュース・メンサーは、ガーナでは知る人ぞ知る超有名なアクションスターで、実際にガーナ最大のアクションスター賞を受賞しています。
『アフリカン・カンフー・ナチス』

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そして『酔拳』や『蛇拳』など往年のカンフー映画へのオマージュや、今の時代にはあり得ないくらいチープなVFX・スラッシャーという要素も相まって、最高のデタラメ感の演出に成功。

『アフリカン・カンフー・ナチス』は確かに低予算でいい加減ですが、後で思い出すと色んなところが面白くて愛おしい、観たことを自慢したくなるような作品です。

マルコヤマモト

多分自分が今まで出会ったなかで1番めちゃくちゃな映画。そして劇中に出てくるガーナのお酒「アドンコ」が気になって仕方ない帰り道でした。

SNSでのみんなの感想・評判

既に作品を観た方からも賛否両論巻き起こっている『アフリカン・カンフー・ナチス』。

様々な方の感想を見ていて私が特に共感したのは、「やっぱりこういう映画って必要だな」というものでした。

細部まで作り込まれた迫力満点のハリウッド大作も大好物ですが、その反面で自由で荒削りで「誰が観るねんこんな映画！」という作品に愛おしさを感じてしまうことも事実。

『アフリカン・カンフー・ナチス』

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マルコヤマモト

『ゴジラ VS コング』も『ブラック・ウィドウ』も好きだけど、その影で『アフリカン・カンフー・ナチス』みたいな作品があるからこそ映画鑑賞がやめられないんですよ…。今作をきっかけにもっとミニシアターに通おう…と思った次第です。

映画『アフリカン・カンフー・ナチス』あらすじ・感想まとめ

マルコヤマモト

『アフリカン・カンフー・ナチス』についてご紹介しました！
要点まとめ
  • ガーナを舞台にした何でもアリのポリティカル・カンフー・アクション
  • ツッコミどころが多すぎてシラフで挑んだら負け！ただ楽しんで観るべし
  • チープな演出効果やB級・C級・Z級映画が好きな人にはおすすめ

『アフリカン・カンフー・ナチス』は残念ながら観る人を選ぶ作品ですが、ハマった時の爽快感は半端ないことを保証します。

まさかのノーマークだったアフリカのガーナ共和国から、こんな作品が飛び込んでくるとは驚き。

電子音のハンドクラップが延々と鳴り響くレゲエ調？の軽快な劇中音楽や、東條英機のランニング焼けにも、どこかしら夏を感じる作品でした。

あの曲がかかっている日常って、めちゃめちゃハッピーだと思います。

マルコヤマモト

『アフリカン・カンフー・ナチス』は、ミニシアター系作品なので、興味を持ったらぜひ早めの鑑賞をおすすめします！