ハロウィンの夜、子守をしていたジェイコブがモンスターにさらわれた!子供をさらうモンスターの撃退法をもつ謎の組織、国際ベビーシッター団の助けを借りてジェイコブを取り戻すのにケリーが奔走する『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』。
子供のみる怖い夢を集めて世界征服を企む悪役グラン・ギニョールに、『ハリー・ポッター』シリーズでおなじみのトム・フェルトンが演じております。
果たして、ケリーは深夜12時までにジェイコブを無事に取り戻すことはできるのでしょうか!?ハロウィンの時期に、ベビーシッターとモンスターが登場する大人も子供も楽しめるお気楽ファンタジーです。
・夢をみたことが現実となる
・モンスターガール
・ベビーシッター上等
それでは『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』をレビューします。
目次
【ネタバレ】『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』あらすじ・感想
眠りに落ちるのが怖い
ハロウィンに浮かれる町を抜けてケリー(タマラ・スマート)がベビーシッターに訪れたのは、ママの上司のゼルマンさん(タムセン・マクドノー)のお宅。
今日は、暗闇やおばけが怖いというゼルマンさんの息子のジェイコブ(イアン・ホー)とふたりでお留守番です。
自分が眠るとよくないことが起こると泣きべそをかく5歳児に、ケリーは「モンスターなんていない」と優しく声をかけて寝かしつけたというのに、なんとそのジェイコブが、さらわれてしまったのです!ジェイコブを誘拐したのは、子供の悪夢を狙うグラン・ギニョール(トム・フェルトン)。
ずんぐりむっくりで歯がガタガタ、グラン・ギニョールのへんてこな手下のゲロゲロ3人がジェイコブを連れ出すところに遭遇したケリーでしたが、応戦むなしく、ジェイコブは、部屋の床にあいた魔法の穴へと消えてしまったのでした。
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モンスターから子供を守るベビーシッター
ジェイコブが、連れ去られ呆然としているケリーのもとに、「悪夢の出現を検知した」と、どこからともなくバイクを乗りつけ現れた、赤ん坊を背負ったベビーシッターのリズ(ウーナ・ローレンス)。
「ジェイコブを取り返してくるから待っていて」と、なにやら訳知り顔のリズについて、ケリーは強引にジェイコブを探しに出るのでした。
そして、リズの所属する世界中に支部をもつ極秘組織、国際ベビーシッター団の存在を知ります。
それは、夢を実体化する能力をもつ子供たちをモンスターから守るために設立されたモンスター狩り数千年分の知恵をもつベビーシッターの集団。
いないはずのモンスターが、実際は存在すると知り、ケリーは愕然とします。
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悪夢を集める怪人グラン・ギニョール
ジェイコブの部屋に「悪夢の時代のはじまり」と書き残したのは、世界に潜む7人の最強モンスター、ブギーピープルのひとりで、子供たちから夢を盗み、悪夢を与える怪人グラン・ギニョール。ジェイコブの夢を実体化する力で、悪夢を世に放ち、世界を滅ぼすこともくろんでいました。
無限に悪夢を生み出すのに、豊かな想像力を持つジェイコブが必要だと、怖がるジェイコブに眠りにつくように、執拗にうながすのでした。
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それを逆手にとったニギョールの要求に、「絶対に寝ないもん!」と抵抗するジェイコブが、とっても可愛らしいです。
モンスターガール
子供の頃に「モンスターに襲われた」と言ったことで、高校生になった今も「モンスターガール」と呼ばれるケリー。
誰にも信じてもらえず、無力感にとらわれていたのに、自分もジェイコブと同じように、悪夢を実体化する能力があったことで、グラン・ギニョールに狙われたと知るのでした。
ケリーが、ニギョールの魔の手から逃れたのは、当時のベビーシッターが手にしていた魔法の球体「エンジェル・ファイア」を自らの手でグラン・ニギョールに投げたおかげ。
グラン・ギニョールを倒すには、魔薬の「エンジェル・ファイア」と必殺技の「モンキー・パンチ」の合わることが必要とモンスター退治教本でみつけたふたりは、仲間と共に魔法の薬作りの準備をはじめます。
そしてリズも、6歳の時にグラン・ニギョールにさらわれた弟のケヴィンを探し続けていると知ったケリーは、なんとしてもジェイコブを取り戻そうと心を強く持つのでした。
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ベビーシッター上等
なかなか眠りにつかず、ぐずるジェイコブに手を焼くグラン・ニジェールが訪れたのは、眠りのお守り「キャッツ・アイ」のペンダントを持つ魔女のペギー(インディア・ムーア)のもと。ジェイコブの行方を追って同じタイミングでペギーにたどりついたケリーとリズと対峙します。
グラン・ニジェールに委縮したケリーの前で、リズまでさらわれる窮地に陥りながら、国際ベビーシッター団の仲間のバーナ(トロイ・リー=アン・ジョンソン)とカーティス(タイ・コンシーリョ)、キャシー(リン・マサコ・チェン)の協力を得て、情勢を巻き返します。
そしてケリーとリズ、ついにグラン・ニジェールと対決の時を迎えたのでした。
『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』をレビューしてきました。
ハロウィンの夜にケリーが面倒を見るジェイコブが、モンスターにさらわれ大慌て!13歳以下の子供をひとりにするのが、法律で禁止されているアメリカでは、ベビーシッターの責任は重大です。子供がみる怖い夢を集めて世界征服をはかるグラン・ギニョールから、ジェイコブをママのもとに戻すのに、残された時間はたったの3時間!
・悪夢軍団で世界征服
・グラン・ギニョールとケリー
・ベビーシッターをナメるんじゃない!
子供のころの誰もに憶えのある、暗闇が怖い、お化けが怖い気持ち。
怖い夢が本当になるのが怖くて、いつも寝つくのを嫌がるジェイコブを連れ去ったのは、謎の怪人グラン・ギニョール。特殊メイクが完璧すぎて、エンド・クレジットまで、その悪役を演じたのがトム・フェルトンだと気づかずにいたのは衝撃でした。
キャット・レディの魔女ペギーを演じるインディア・ムーアもしかりで、美しいだけじゃない彼女の演技が見たかった!人気、実力と兼ね備えた素晴らしい俳優を起用しているのに、露出する場面が少なく、魅力が出し切れていないのを、残念に思います。
もうひとつ気になったのが、主演のタマラ・スマートとウーナ・ローレンス、子役のイアン・ホーが可愛らしく、悪役として存在感を示すトム・フェルト以外の登場人物の印象が薄いこと。
クライマックスに、必殺アイテムの「エンジェル・ファイア」をもって、唐突に現れるバーナに至っては、物語のつじつま合わせでスベった感がいなめません。
とはいえ、この作品に制作に名を連ねているアイヴァン・ライトマンのテイストを、ストーリーに感じるのも確かです。ティーンが、明るくポップに子供たちのために働く、ファミリー映画にはふさわしいトーンで、そこは好感が持てるので、スベったことはよしとしましょう!
おバカなモンスターや魔女も出てくるけど、怖さもグロさもなく、テンポよく物語を追えるシンプルな展開となっております。
ブギーピープルのひとりグラン・ギニョールを倒したことで、「ギニョールの姉、女王グモのセリーヌが怒るに違いない!」と続編制作に色気をみせる制作陣の期待が透けて見える『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』。国際ベビーシッター団の次なる冒険はどうなるのでしょうか?
ハロウィンの夜に大活躍するベビーシッターの物語。良い子と一緒にお留守番、へんてこなモンスターから子供を守ってくれる、こんなお姉さんがいるなら悪夢だって怖くない!ハロウィンの時期に、家族で見るにはぴったりの、モンスターも出てくるほどよいユルさファンタジー作品です。是非ご覧ください。
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