『7SEEDS』あらすじ・声優・キャラ・ネタバレ感想!田村由美のサバイバルSFをNetflixがアニメ化!

『7SEEDS』第1期・キャラクター・あらすじ・ネタバレ感想!田村由美のサバイバルSFをNetflixがアニメ化!

出典:『7SEEDS』公式Twitter

2019年6月28日から第1期がNetflixで配信され、その後地上波でも放送されて大好評!

そして2020年3月26日から第2期が配信中の『7SEEDS』。

田村由美による同名人気漫画をアニメ化したSF作品です。

ポイント
  • 名作SFサバイバル漫画のアニメ化
  • Netflixオリジナルアニメ
  • ジェットコースターのように次々と起きるハプニング

それでは『7SEEDS』をネタバレありでレビューします。

『7SEEDS』あらすじ


巨大隕石の衝突で地球が壊滅状態になることを予測した人類は連携してとあるプロジェクトを始動。

それは各国で選び抜いた若く健康な男女を冷凍睡眠させ、地球がまた住める状態になったとコンピューターが判断した時に彼らを目覚めさせて再び人類の種を存続させるというものでした。

そのプロジェクトは「7SEEDS」と呼ばれ、「遺伝性の病気がない、生殖能力がしっかりある、専門分野を持っている、容姿端麗、問題のない成長期を送っている」など様々な基準をクリアした男女が選抜されました。

日本からは「春・夏A・夏B・秋・冬」の5チーム各7人ずつが選ばれます。

そして実際に一度人類が滅んだあと、目が覚めた主人公・ナツ。

彼女と仲間たちがたどり着いたのは自然豊かな島でしたが、そこには異常気象などの影響で巨大化した植物、昆虫、猛獣が多々巣食っており、命がけの生活を強いられることになります…。

『7SEEDS』声優・キャラクター紹介

東山奈央 / 役:岩清水ナツ

  • 夏のBチームで、優しくしてくれた嵐に恋をする
  • 内向的で自分の殻にこもりがちな性格
  • 荒廃した世界でのサバイバルを通じて徐々に成長して行く

福山潤 / 役:青田嵐

  • 夏のBチームで、春のチームの末黒野花とは恋人同士
  • 花を一途に思う、優しく誠実な性格
  • 過去に花を守るために暴力事件を起こしている

小西克幸 / 役:麻井蝉丸

  • 夏のBチームで、ムードメーカー的存在
  • 水商売の母親と子供1人という母子家庭に育つ
  • 考えなしでチャラく、口の悪いわがままな不良少年だが面倒見はいい

日笠陽子 / 役:末黒野花

  • 春のチームの所属で勝気な性格で行動力のある少女
  • サバイバル知識があり、特技はフリークライミング
  • 好きな人間に優しいが、嫌いな人間には露骨にきつく当たる

佐々木望 / 役:新巻鷹弘

  • 冬のチームのただ1人の生き残り
  • 甲子園で10勝以上している、50年に1人のピッチャーと言われる逸材だった
  • 15年の間、飼いならした野犬たちと共に放浪していた

小野賢章、白石涼子(少年期) / 役:安居

  • 夏のAチームのリーダー的存在
  • 過酷な最終テストにより頭髪の一部が白くなっている
  • 施設の教師陣を強く恨んでいる
  • 選民思想が強く、他チームの人間を軽蔑しトラブルが絶えない

櫻井孝宏、石塚さより(少年期) / 役:涼

  • 夏のAチームで、安居と並ぶ実力の持ち主でライバル
  • 冷静に物事を見極める広い視野を持つ
  • 安居同様、他人を見下す傾向があるが、実力のある者や安居に対しては親しく接する

浅野まゆみ / 役:猪垣蘭

  • 秋のチームのリーダー
  • 語学が堪能でほかのメンバーからは「お蘭さん」と呼ばれている
  • 建築の知識も持っている

速水奨 / 役:末黒野貴士

  • 末黒野花の父親
  • 夏のAチームの指導教官であり、妻と共に地下シェルター龍宮の運営に携わる
  • 龍宮シェルターで死亡している

【ネタバレ】『7SEEDS』感想

『7SEEDS』は、田村由美の同名漫画が原作のSFサバイバルアニメです。

原作は全35巻+番外編という長大で壮大な物語でありながら、まったく飽きさせない作りで、非常に高い評価を受けています。

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まずはこの『7SEEDS』という名作を埋もれさせず、アニメ化してくれたことに感謝を。

様々なストーリーが詰まった作品ですが、特に印象的なエピソードを中心にレビューしていきたいと思います。

地下シェルターの悲劇

第7話で描かれたのは「7SEEDS」の面々が目覚める前の滅亡寸前の地球、腹話術師の茨木真亜久まーく、通称マークの手記を元に語られる竜宮という地下シェルターでの暮らしとそこが全滅する際の様子です。

このエピソードで表現されたのは、上に立つ者の覚悟でした。

事故で食料の4分の3を失った数千人が避難した地下シェルター。

外はいまだ人が住める環境ではなく、このままではいずれ餓死者が出る状況。

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あなたが運営者ならどうしますか?

花の父・末黒野貴士を含む施設の運営者たちが選択したのは、人減らしのための「間引き」でした。

眠らせた人間を巨大な裁断機で粉々にして肥料にするというエグイ方法を、表情一つ変えずに実行する貴士は運営側の人間としては正しいのでしょうけど人間とは思えない冷酷さでした。

この間引きのおかげで、ひとまずは急場をしのいだ竜宮シェルターでしたが、さらなる事件が起こります。

地下シェルターという閉鎖空間に蔓延した、未知の病原菌とそれを拡散するダニ。

このダニを外に出すわけにはいかないと決断し、保菌者たちを冷凍庫で氷漬けにし、他の人間もみな死を選び竜宮シェルターは全滅しました。

保菌者には語り部であるマークの恋人のマリアが含まれており、冷凍庫の扉を閉めたのがマークだったのがとても悲しいけれど、運営側に立ち間引きを黙認した2人の覚悟が見えたシーンでした。

この竜宮シェルター最後の瞬間に泣いたり絶叫したりせず、淡々と役目を果たすように死んでいく運営側の人たちの姿が印象的でした。

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漫画家や所長役を任された俳優など、原作では感動的なラストを見せるキャラがたくさんいるエピソードなのですが、大部分がカットされてしまったのが残念でした。

夏のAチーム

優秀な遺伝子を持つ子供を百人以上集め、英才教育を施し、未来へ送るエリート7人を選抜するための山奥の施設。

そこでは選ばれた7人以外の脱落者はすべて殺すという、常軌を逸した選抜が行われていました。

中でも最終選抜試験は、生き残りが7人になるまで延々と冬山でサバイバルをさせるというものでした。

夏のAチームは、その選抜で生き残った7人です。

生まれた時から一緒にいた仲間たちが、教師陣の用意した罠にかかって殺されていく。

そんな地獄のような光景を目の前で見せられ続けた7人が、まともな神経を保っていられるはずがないです。

そのため、夏のAチームのメンバーは、人格が歪んでしまった人間が多いです。

特にリーダーの安居は、完全に精神を病んでしまいました。

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この夏のAチームがいた施設では、脱落者を殺す必要はなかったと思うのでドラマを優先して合理性が欠けてしまったような気はしました。特に途中の脱落者を肥料にしてしまうという描写は、竜宮シェルターのような緊急事態ならともかく平時に行う必要は全くないです。

それでも感情としては大きく動いたので、ドラマ仕掛けの展開は意図したとおりに機能しています。

教師陣が死んでしまった未来で目覚めた夏のAチームの7人は、やり場のない怒りを抱えたまま生きていかなければならないというモヤモヤした状況さえなければ完璧なドラマだったんですが…。

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教師陣の1人だけは、夏のAチームが目覚めた時のガイドだっためこちらに来た時に殺せたのがせめてもの救いでしたね。

この蟲毒(複数の毒虫を同じ容器に入れて共食いさせ、勝ち残った虫の毒を採取する古代の儀式)にも似たシステムの実行側には、またも花の父・末黒野貴士が含まれています。

夏のAチームが、友人たちを殺した人間の娘である花と出会ってしまえば、怒りの矛先が向くのは当然でしょうね。

夏のAチームの過去話は原作コミックス3巻分のエピソードでした。

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これをほぼ1話だけにまとめてしまったのは、さすがに急ぎ過ぎだと思います。

内面をまともに描かれたのは安居ぐらいではないでしょうか。

複数のチームと主人公

『7SEEDS』には、5つのチームが存在し、それぞれに主人公がいます

  • 夏のBチーム:岩清水ナツ
  • 春のチーム:末黒野花
  • 冬のチーム:新巻鷹弘
  • 秋のチーム:猪垣蘭
  • 夏のAチーム:安居

それぞれのチームが力を合わせ、困難を乗り越え、絆を深めて、過酷な世界でのサバイバルを行っています。

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『7SEEDS』は、その独立した物語を歩むチームがいざ出会ったときにおこる化学反応が非常に楽しいアニメです。

仲間をすべて失い、犬たちと一緒に生きてきた冬チームの生き残りの鷹弘は、15年ぶりに花という人間と出会い運命を感じました。

親友たちの仇の娘である花と出会った安居は、怒りと恨みのあまりレイプ未遂まで起こします。

花と安居のように憎みあうほど激しい衝突になることもあるのですが、その分何が起こるか分からないワクワク感があります。

未だ出会っていない、夏のBチームと他チーム。

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彼らが出会う時、一体何が起きるのか…本当に楽しみですね。

もったいない点

『7SEEDS』に登場するキャラクターたちはみんな変化していくのですが、サバイバル前との成長が最も大きいのは間違いなく岩清水ナツです。

蝉丸とのコンビと合わせてナツの成長の軌跡が原作の見どころの一つだったので、ナツが成長していくさまがほとんど削られてしまったのは残念でした。

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花も悪くないのですが、親のやったことがひどすぎる上、行動が賛否別れるので感情移入はしにくいんですよね。

そして、最ももったいないと感じるのが、死ぬ人間を時間をかけて描いていない点

『7SEEDS』は色々な人の「死にざま」が感動的な物語です。

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きちんと描けば号泣できるエピソードをダイジェストのようにまとめてしまうのはとてももったいなく感じました。

末黒野貴士

花の父である貴士は、夏のAチームを選抜した施設の教師で大量の子供を殺した人間です。

にもかかわらず自分は妻と一緒にシェルターに入り、自分の子供である花とその恋人の嵐は冷凍保存で未来に送っています。

施設の子供を100人以上殺しておいて、のうのうと自分の子供とその子供の恋人までをも未来に送れる神経が凄いです。

何の罰もうけず、使命を果たした風に満足して死んでいるのもあって、『7SEEDS』に出てくる人間の中で一番胸くそ悪いです。

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ここまでやり場のない怒りを抱かせるキャラクターは、他の作品ではなかなか見ないです。シリアルキラーが精神障害で無罪になって、退院後に幸せな家庭を築いて孫に看取られながら微笑んで大往生するぐらいの苛立ちを感じました。

まあ、貴士は自分の子供を未来に送るために政府の犬となった可能性も高いのですが、殺した施設の子供たちに対し、罪の意識を持っているようには全く見えませんでした。

もちろんこの計画の立案者は他にいるのですが、内容を分かった上で協力し実行犯にもなっているのだから貴士も同罪です。

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娘の花に罪はないのですが、無残に殺されていった施設の子供たちを思うと花に対して「お前はここにいちゃダメだろ」という気持ちを抱いてしまいます。

主人公の1人である花にはできれば感情移入したいのですが、父親の存在が邪魔して素直に応援できないのが残念でした。

『7SEEDS』まとめ

要点まとめ
  • 複数の主人公が紡いできた物語が交わるカタルシス
  • 原作からかなりのエピソードが削られており、ダイジェストになっているエピソードも多い
  • キャラクターの掘り下げを犠牲にしてテンポを優先
  • 原作ファン以外にお勧め

『7SEEDS』アニメ化にあたって削られたエピソードは多いです。

この第1期では、なんと原作15巻分を12話にまとめています。

原作ファンの方は、好きなエピソード、感動したエピソードが削られているかもという覚悟を持って視聴した方が良いと思います。

SU_BU

個人的には、駆け足であっても面白く視聴することが出来ましたが、原作ファンじゃなかった方が削られたエピソードを不満に思わずもっと楽しく視聴できた気がします。

かなり中途半端なところで第1期が終わってしまったので配信中の第2期ではもう少しじっくりやって欲しいですね。