『十二単衣を着た悪魔』完成報告会見!伊藤健太郎、三吉彩花、伊藤沙莉ら出演者と監督・黒木瞳が登壇!

『十二単衣を着た悪魔』完成報告会見!伊藤健太郎、三吉彩花、伊藤沙莉ら出演者と監督・黒木瞳が登壇!

(C)ミルトモ

11月6日より公開の映画『十二単衣を着た悪魔』。

このたび10月20日に完成報告会見が行われ、伊藤健太郎、三吉彩花、伊藤沙莉、山村紅葉、笹野高史、LiLiCo、監督を務めた黒木瞳が登壇し、映画の魅力や撮影のエピソードを語ってくれました。

今回はミルトモ編集部が取材に行ってまいりましたので、その模様をお伝えします。

『十二単衣を着た悪魔』完成報告会見

『十二単を着た悪魔』完成報告会見

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登壇者:伊藤健太郎、三吉彩花、伊藤沙莉、山村紅葉、笹野高史、LiLiCo、黒木瞳監督

司会:LiLiCo

日時:2020年10月20日(火)16:00~16:40

場所:セルリアンタワー能楽堂(渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワーB2F)

『十二単衣を着た悪魔』のイメージに合わせ、渋谷のセルリアンタワーの能楽堂で開かれた会見。

映画コメンテーターで本作に出演もしているLiLiCoがMCを務め、さっそく質疑応答が行われました。

–黒木瞳監督は原作に惚れ込んで映画化されたとのことですが、どのような点に一番魅力を感じましたか?

黒木瞳監督(以下、黒木監督)「『源氏物語』では(三吉彩花演じる)弘徽殿女御こきでんのにょうごは光源氏の第一后にも関わらず悪役として書かれています。そんな彼女を『この人は本当はこういう人だったのかもしれない』と内館先生が高校生のころに考えられたわけです。その『源氏物語』の世界に現代の自分の居場所がわからない、人と比べてどうしても上手くいかないちょっとダメな男の子がタイムスリップして、そして弘徽殿女御やそのほかの人物を見て成長するという話に惹かれました。」

『十二単を着た悪魔』完成報告会見

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–伊藤健太郎くんは主人公の伊藤らいを演じてみて彼に共感できる部分はありますか?

伊藤健太郎(以下、伊藤健)「雷は59社も入社試験を落ちて、世間から見たら『大丈夫かな?』と思われる男の子なのですが、平安時代に急に飛び込んで意外とすんなりと対応していく姿は共感できました。自分も、もし平安時代にタイムスリップしたら最初は驚きますけど、上手く対応するだろうなと思うので、雷と感覚は似てるのかなと思います。」

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–今回、黒木監督とは初タッグですが、現場ではいかがでしたか?

伊藤健「黒木瞳さんは女優としてのイメージが一番強かったので監督として現場でどういう風に演出してくださるのかすごくワクワクして現場に入らせていただきました。やっぱり役者さんごとに演出方法が違うし、役者の目線、立場でいろいろと考えてくださるのですごくありがたかったです。」

–黒木監督は、雷役はぜひ伊藤健太郎くんにと思われていたんですよね?

黒木監督「最初から雷は健太郎くんだとスタッフの中では思っていたんですが、オファーを受けて頂けるか不安もありました。たまたま私が番組を持ってるラジオ局に健太郎くんの番組のポスターが貼ってあるんですよね。エレベーターが開くとポスターがあるのでそこを通りながらいつもこの人が雷ちゃんをやってくださったらいいのにと見つめてたので本当にやってくださってすごく幸せでした。」

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伊藤健「ずっと(ポスターが)見つめててよかったです(笑)でも本当に嬉しいです。ありがとうございます。」

–三吉さんは今回演じた弘徽殿女御には共感できる部分が多いとお聞きしました。

三吉彩花(以下、三吉)「弘徽殿女御という女性は、私もここまで強い女性を演じたのは初めてだったほど、最初は強くて怖く見える女性ではあるんです。しかしだんだん自分の息子のためや、誰かのためを思って愛情を持って何を犠牲にしても貫き通す姿勢があって、この人についていきたいなと台本を読んで自然に感じました。それに瞳さんからも弘徽殿女御に対しての熱い思いを聞かせていただいてさらに愛着が湧いていきました。」

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–撮影が始まる前に一度監督から個人的に指導を受けたそうですが?

三吉「セリフの発声の仕方から、なめらかさや強さ、高さなどをすごく細かく、何回も指導していただきました。」

黒木監督「嫌がられるんじゃないか、嫌われるんじゃないかと思うくらいマンツーマンで教えさせて頂いて、私の持っている全てのものを教えたいと思ったんです。三好ちゃんからはそれに食らいついてくる強さや女優魂をひしひしと感じました。最初は指導していましたが、あっという間に殻を破ってご自分の弘徽殿女御を作っていかれたので、同業者として素晴らしい女優だなと感じておりました。」

三吉「最初はとにかくわからないことだらけだったので、とにかく監督に食らいついて、何回も間違えて『今のそれ!』と監督に言って頂いた時にすごく嬉しかったことをとても覚えています。本当に監督からのご指導がなければスクリーンに映ってる弘徽殿女御はなかったと思います。」

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黒木監督「その演技ができたのは三吉ちゃんの力だと思います。演技も素晴らしかったですし、とにかくあの髪形と十二単があんなに似合うのは、三吉ちゃん以外にいないと思うくらい本当にお似合いでした。弘徽殿女御が最後に『つまらぬものに負けてはなりませぬぞ』という六条御息所に語るシーンがあるんですが編集で何度も何度も見て、そのセリフに『はい…』と言って自分を励ましておりました(笑)」

–伊藤沙莉さんは黒木監督がテレビで見てオファーをされたとのことですが、お話を頂いた時にどういう気持ちになりましたか?

伊藤沙莉(以下、伊藤沙)「シンプルに監督の頭に私のことが浮かんだことが嬉しかったですし、何より現代のOLや普通の女性を演じさせていただくことはあったんですが、時代を超えた作品に出させていただくことはあまりなくて、どこかで経験したいし、役者として絶対に通らなければいけない道だと思っていたところにお話を頂けたのでうれしかったです。衣装合わせをした時に倫子のキャラクターをそばかすとか赤い顔のメイクで再現するようなイメージだったんですが、瞳さんが表情で見せて欲しいというので、多少なりとも期待してくださっていたのが嬉しくて、貢献できたら良いなと思ってがんばりました。」

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–黒木監督はテレビで沙莉ちゃんを見つけたとのことですが、どこに惹かれたんですか?

黒木監督「倫子は、健太郎くん扮する雷が、『源氏物語』とは違う自分の人生を歩んでいく相手なんですね。ですから本当にどんな方に演じていただければいいか私もスタッフも本当に悩んだんですよ。そんな時に見ていた連ドラにちょうど沙莉さんが出演されていて、この人が倫子だと自分の中で閃いて写メを撮ったんです。それでプロデューサーにこの方でいきたいと申し上げたら、プロデューサーもちょうどこの人を推薦しようと思ってたと仰っていたので、そこで決まりました。」

–今回、沙莉ちゃんが驚くような演出がありましたが、あの場面についてお聞かせください。

伊藤沙「確かにありましたが、あれをお芝居で引き出してくださいって言われたら難しかったなと思いました。自分の中ではハプニングに近い出来事だったのでそれはどのシーンだったんだろう?と観客の皆様に探していただければと思いますけど…。」

–どういう場面かはちょっと…言えないですよね。

黒木監督「これは健太郎くんに聞いた方が良いんじゃないですか?」

伊藤健「僕はこの会話に入りたくなかった(笑)そのシーンも台本には書いてなかったんですよ。黒木監督に本番前に呼び出されて指示を受けて『え?』と最初戸惑いました。『タイミングを見てやってくれ』と言われたのですが、そのタイミングになった時は行くべきか迷っていたんですよ。そしたら本番中なのにベースの方から『行け!今だ!』と声が聞こえたので行くしかないなと思って…。」

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黒木監督「なかなか行かないんですよ。」

伊藤健「ちょっとびびってしまった部分があるんですが、そのシーンが終わった後に沙莉がこっちを見ながら『何してんだよ』という目で見てきて、『違うんだ、俺は操られてるんだ』と伝えて…。」

伊藤沙「まさか指令が与えられているなんて思わなくて、私は健太郎がふざけたんだと思っていたら、ちゃんと任務を下されてたんですよ。」

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伊藤健「出来上がったものを見たら、黒木さんの演出はなるほどなと感じました。」

–監督は健太郎くんがなかなか行かないなと思ったから、その指示を出したんですか?

黒木監督「音声さんには申し訳ないなと思いながらも、指示を出したんですが、実は女優の身からすればそういう演出はルール違反なんですよね。むしろ私がやられたら怒るかもしれない…。だから沙莉ちゃんにはすごく申し訳ないことをしたと思ったんですが、沙莉ちゃんからはクレームもなかったので安心しました。良いシーンになりました。」

伊藤沙「結果的にとても素敵なシーンになりましたし、楽しかったです。」

–クレームを入れることもなかったですか?

伊藤沙「頭によぎりもしませんでした。本当にありがたい…。」

伊藤健「俺にはあっただろう!(笑)」

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伊藤沙「最初は本当にアドリブかと思ったんですよ。『伊藤くんが暴走し始めた、どうしちゃったのかな?』と思いましたけどちゃんと段取りを組まれていたので素敵でした。」

黒木監督「行けという指示を出したら、一回だけ健太郎くんが行こうとするんですが、そしたらまた引くんですよ。」

伊藤健「行こうと思ったんですよ。心を決めて行こうと思ったら(伊藤沙莉の)顔がのけぞってしまったんですよね。だから間違えたと思ってしまって…。」

伊藤沙「たぶん泣いてて下向いてしまっていたんですが、もうちょっと顎クイとかできたんじゃない?」

伊藤健「僕の技量不足です(笑)」

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伊藤沙「でも、こちらの表現のピークを考えた上で動いてくださったのでありがたかったです。」

–そして紅葉さん、今日もすごく綺麗なお着物なんですが、今回平安時代の御衣装は初めてだったんですか?

山村紅葉(以下、山村)「平安時代の役をするのが初めてでした。平安時代の衣装は舞台で着たことはあるのですが役柄も設定も大分違ったんですよね。だから本格的に衣装を着るのは初めてで本当に嬉しかったです。」

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–演じられた役もお世話をする役でしたね。

山村「お世話をする役というか、あまりに綺麗な弘徽殿女御と一緒に悲しんだり、喜んだり本当に、心に寄り添う役で、今までにない役でした。私がやる役は突拍子もないやりたい放題をする役が多いので。慎ましい役はなかなかやってこなかったのですが、これが本来の私の姿だって見ていただきたいですし、変な役以外もできるという新しい一面を見せれると思いました。黒木監督が私のやり方の意図を組んで『こういうやり方もあるよ』と提案してくださったり、実際に演じてくださったんです。『まるで映画のワンシーンだな』と思ったんですが、そんなご指導もあったおかげでやりやすかったですし、演技の幅も広がる気がしたのですごく嬉しかったです。」

–雷とお菓子を食べるシーンもありましたが、あれは当時のお菓子なんですか?

山村「八橋のニッキが入っていないもっと固くなっているお菓子を食べながら話さないといけなかったんです。しかも伊藤くんと顔を見合わせられる数少ないシーンなのにボリボリとお菓子を食べる音がすごくて。私はどちらかというプリンとか柔らかいものを食べることが多くて、もっといえばアルコールの入った液体が好きなんですよね(笑)だから本当にシーンがうまくいかなくて、お菓子を折って一口で入るようにしたり工夫して演じたんですが、ある時、次のシーンにお菓子を残さないといけなかったのにバリバリと食べ過ぎちゃって一個しか残ってなかったんです。それでも次のシーンを演じた笹野さんはたくさん食べたかのように演じてくださいました。歯が折れたりしませんでしたか?」

笹野高史(以下、笹野)「折れましたよ…」

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山村「入れ歯代、出さないと(笑)」

-このシーンは、映画を見ていてもとても良い音がしましたよね。黒木監督はあのお菓子召し上がりました?

黒木監督「ちゃんと確認はさせて頂きました。(山村と)同世代ですし、大丈夫だろうと思いました。本当に固くて失礼しました(笑)」

山村「でも当時のお菓子を再現されていて、こんな固いものを昔の方は食べてらっしゃったんだなと思って食べさせていただきました。」

–笹野高史さんは今回とてもコミカルな役を演じていらして素敵でした。ところで劇中でスマホを舐めましたね?そのお芝居もアドリブだとお聞きしたんですが?

笹野高史「私はいつも通り、重厚な抑えた演技を心がけました。」

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伊藤健「本当にそれは違いますよ(笑)」

笹野「監督がダメと言わないからです。監督は清く正しく美しいロックンローラーですから…(笑)」

黒木監督「笹野さんから『(役として)初めて手にするスマホを舐めてもよろしいですか?』と提案があったんです。それは面白いということでどうぞお好きにやってくださいと申し上げました。」

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笹野「平安時代の方々は、現代人が退化している聴覚や味覚とかが優れていたのではないかと推察のもとに、重厚に演じさせて頂いたらそのような結果になったのでございます。スマホは四角い板のようなものなので、触った感じが固いから無臭の食べ物ではないかと考えても良いわけでしょう?だからちょっと味見をさせて頂いたんです(笑)」

–おいしかったですか?

笹野「ちっともおいしくない!」

–その後のシーンでも、お鼻の中にイヤホンを入れましたね?

笹野「あれはロックンローラーの監督の指示でやったわけで、私の発想ではありません…。何ということをさせるんだろうとは思いました。しかし確かにそんなこともありうるかもしれないと思いましたが、とっても嫌でした。イヤホンを鼻の中に入れるという発想は私はしませんでしたが、俳優は「やれ」と言われたらやらなければいけません…(笑)」

伊藤健「結構ノリノリでやってましたよね?(笑)」

笹野「面白いなと思ってましたけどね」

–監督はどうしても笹野さんにそのシーンをやってもらいたかったのでしょうか?

黒木監督「現代のものを持ってきていますので、平安時代の方がどのように対応していくのかは考えていました。笹野さんは思いついたシーンがお似合いになるので…」

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ここで司会兼出演者のLiLiCoさんにも質問がありました。

–今回、黒木監督から直接オファーがあったとのことですが、どのような経緯かお聞かせください。

LiLiCo「映画のインタビューが私の一番多いお仕事なのですが、黒木監督へのインタビューが終わった時に『マネージャーさんいます?』と言われて、最初は私が何かやらかしてしまったのかなって思ったんですよ。『質問が悪かったのかな?どうしよう』と思って、『マネージャーが居ないので私に言ってください』と伝えたら『ピッタリの役があります』と映画出演のオファーだったので嬉しくて…。小さい声で『おばさんの役で』と言われて、その時はまだ自分のことをおばさんと思っていなかったので『おばさんの役きたー』という感じで…(笑)」

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黒木監督「LiLiCoさんが演じた山下元子はすごく重要で雷がタイムスリップする前後にいるキャラクターなんです。だからものすごく存在感があって可愛らしくて自転車が似合う方が良いと思っていて、そこでLiLiCoさんという明るい存在感の人が欲しいなと思いました。」

LiLiCo「ほぼ共演は健太郎くんだけでした。雷がタイムスリップして成長する前のシーンは先に撮って、成長した後のシーンは本当に健太郎くんが全て演じ終えてから撮ったので本当に健太郎くんの表情が全然違っていました。私は撮影の期間が1ヶ月間くらい空いていたので、同じメイクと髪形で、1ヶ月本当に山下元子役のまま入れるかなと思ってすごく不安だったんですけど、大丈夫でしたか?」

黒木監督「もちろん、大丈夫でした。」

LiLiCo「まさか憧れの黒木さんの監督作に呼ばれると思っていなかったので、自分ができるかどうか迷いました。でも山下元子役は本当に楽しくて、三好さんのお話をお聞きするとたくさんの演技指導があったらしいんですが、私は何も言われないまま終わったんです。だから逆に『今日は何か言われるんじゃないかな』と思ってましたが、大丈夫でしたか?」

黒木監督「理想でした。タイミングなどはいろいろ申し上げましたが大丈夫でした。」

LiLiCo「手が震えてます(笑)ありがとうございます。本当にいい経験になりました。」

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–映画のタイトルにちなんで、撮影中に『この人悪魔だな』と思った人を発表して頂きたいんですが、山村紅葉さんからお願いできますか?

山村「私は滅多に人のことを悪魔だと思わないんです。黒木監督は丁寧に教えてくださって『天使だな』と思いました。すごく憧れていた女優さんだから嬉しかったです。ただ少し『悪魔だな』と思ったのは、映画の撮影時に別の企画で8キロ以上痩せないといけないという状態で、あと3キロで止まっていた時期だったんですよね。だから食事制限として毎日冷たいサラダを食べていたんです。でも現場はケータリングがすごく豪華で、毎日豚汁やうどんなどのいい匂いしてくるんですよ。その前を通るたびに悪魔が忍び寄ってきて私を太らせようとしてるとしか思えなくて、『これは誰がご用意されたんですか?』と聞いたら監督が『寒いからみんなを温めさせてあげて』と用意したと聞いた瞬間に天使だと思った監督が悪魔に思えました(笑)今ならケータリングを頂いていたんですが…。また良いケータリングある時にぜひ呼んでください(笑)!」

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黒木監督「ダイエット中だったのを存じ上げてなかったので、聞いておけばよかったですね(笑)」

山村「香りだけでイメージして、冷たいサラダを食べさせていただきました。今からならいくらでも太れるのでぜひ呼んでください。」

黒木監督「山村さんだけでなく、三吉さんもそうですし、沙莉ちゃんにとっても私が悪魔なんじゃないかなと思っております…。」

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山村「でも監督は一回も声を荒げることもなかったです。私はむしろ監督に怒られ慣れていたので、本当に丁寧に段取りやお芝居を教えてくださって、『同世代の女優にまでこんなに優しく教えてくれるなんて、これが憧れの女優なんだ』とほれぼれ見惚れていました。三好さんや伊藤さんのことは本当に羨ましくてしかたなかったです。」

ここで時間の関係で質問コーナーは終了、最後に伊藤健太郎から締めのコメントがありました。

伊藤健「能楽堂でこういった機会が設けられたことをすごく光栄に思っています。(コロナ禍の)こういう時期に公開日が近づいてきていて、完成披露会見を皆さんに届けられたことが嬉しいです。そして本作を見て頂いて、雷と同じく平安時代にタイムスリップして楽しんでちょっとした非現実的な体験をしていただけたらいいなと思います。公開されたらぜひ劇場に足を運んでください。」

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『十二単衣を着た悪魔』作品情報

『十二単衣を着た悪魔』完成報告会見!伊藤健太郎、三吉彩花、伊藤沙莉など出演者が登壇!

(C)2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー

公開表記:2020年11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
原作:「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」(幻冬舎文庫)
出演者:伊藤健太郎、三吉彩花、伊藤沙莉、田中偉登、沖門和玖、MIO、YAE、手塚真生、細田佳央太、LiLiCo、村井良大、兼近大樹、戸田菜穂、ラサール石井、伊勢谷友介、山村紅葉、笹野高史
監督:黒木瞳
脚本:多和田久美
音楽:山下康介
雅楽監修:東儀秀樹
撮影時期:2019年2月2日~3月7日
撮影場所:東映&ロケ
制作・配給:キノフィルムズ
公式サイトjuni-hitoe.jp
公式Twitter@12hitoe_movie
公式インスタグラム@12hitoe_movie

あらすじ


就職試験を立て続けに落ちているフリーターのらいは、京大合格した弟に対して卑屈になっていた。

そんな折、雷はアルバイトで「源氏物語」の世界を模したイベントの設営を終え帰宅する途中、激しい雷雨に見舞われ気を失う。

目が覚めた時、そこは1000年以上も昔に紫式部によって書かれた「源氏物語」の世界だった!

雷はたまたまアルバイト先で配られた『源氏物語』のあらすじ本のおかげで陰陽師として弘徽殿女御に見出される。

スマホもネットもない世界で、現代のキャリアウーマン顔負けの強いハートと冷静な分析力で息子を帝にしようと野心に燃える弘徽殿女御に翻弄されながらも次第に触発されていく雷。

皇位を争うのはなんでもできる一流の男、異母弟の光源氏。

雷は自分の境遇と重ねつつ、悪名高いキャラと言われた弘徽殿女御にこれからも仕えていこうと決心するが…。

『十二単衣を着た悪魔』は2020年11月6日(金)より新宿ピカデリーほかで全国公開!

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