犬の名前を決めるもなかなか思いつかず、姫はゴル(仮)と名付けます。
(仮)をつけると、だいたいが慣れてそのままの名前になりかねないと言う可久士。
名前がつくのは家族になった証だと言われると、可久士は姫に犬の名前をちゃんと決めるように言います。
姫が改めて付けた名前の由来を聞き、可久士はまたショックを受けます。
下描きよりも良いものが描けないから下描きで原稿を提出しようと言い出し、とある絵を見て昔を懐かしみ、あの頃より幸せな日常を作ることができないと考えると、可久士はまた考え込みます。
友達の誕生会への参加を断った姫。それは、参加したら自分の誕生日会もやらないといけないからという理由ですが、可久士はやろうと言います。
そして可久士は、押し入れを開け、あるものを手に取るのでした。
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目次
『かくしごと』前回第7話のあらすじと振り返り
犬が欲しいと言う姫は、たくさん犬の育て方について勉強をしたうえ、一人っ子で寂しいだろうということから、可久士は犬を飼うことを決意。
しかし、里親募集は終了しており、犬を飼うことができなくなったと話すと、姫は「自分たちしかいない家で犬を飼ったらかわいそう」と諦めると、悔しくなった可久士は「だてなおと」が連れて来た4代目を連れて帰宅。
無事、犬を飼うことになるのでした。
一度は飼えないと話したことで、事務所では可久士の家にあった姫と犬の絵が勝手に飾られると、その画の人物は、幼い頃の姫の母親とその飼い犬。そして書いたのは母親の父親だと言います。
どこの家にも漫画家にも系譜があるという話になりますが、残念ながら可久士の元からデビューした者がおらず、漫画家・後藤可久士の系譜は出来上がらないだろうという結論に。
しかし、自宅では姫が母親のレシピ帳を見て料理を作ったので、その味はしっかりと受け継がれていくことに可久士はほほ笑むのでした。
【ネタバレ】『かくしごと』第8話あらすじ・感想
おれたちの下描き
犬が家に来たは良いものの、未だ名前を決められずにいる姫。
登録をしに行かないといけないと言われると、姫はゴル(仮)と名付けます。
(仮)をつけるとだんだん見慣れてしまい、そのまま名前が続投になることを知っている可久士。
それもそのハズ、可久士の作品の数々が(仮)をつけ、そのままつけられたものだったのです。
「名前がつくのは、新しい家族が決まった時だけ」
羅砂の言葉に何かを感じた可久士は、(仮)はダメだ、ちゃんと名前をつけて撫でてやれと言い、姫を市役所に連れて行きます。
再び名前に困る姫。
市役所の中でウロウロしていると、役所の人に声をかけられます。
犬の登録に来たと話すと「あ、ご登録でよろしいですか?」と言われます。
すると姫は、「最初から決まっているんですか!?」と聞きます。
最初から名前がついていたと言い出す姫。
犬の名前はロクだったと可久士に伝えるのでした。
「市役所の人も良い名前をつけるよね」
「いいのか?自分でつけなくて」
「良い名前なら、誰が付けたってかまわないよ」
その言葉を聞いた可久士は過去のことを振り返ります。
多くの人が集まり、1人が「姫」と書いて拍手。
可久士だけが浮かない顔をするのでした。
可久士はアイマスクをつけて泣きますが、この話を職場ですると、筧亜美は爆笑。
デフォルトで名前がついているって面白いという話をすると、下の名前はいったんイメージがつくとなかなか変わらないものだと話します。
いくら「こぶ平」が「正蔵」になったところで、こぶ平には変わりないというたとえ話を出す十丸院。
言われた羅砂はなんだか複雑な気持ちになるのでした。
最初の印象が大事ということから、可久士はペン入れの線が下描きの線を越えられないと語り出します。
ならば下描きのまま提出しちゃいましょう、と十丸院は可久士の下描きの原稿を持って出版社に。
下描きの掲載が許される作家はこの世に1人だけ。
可久士は2人目になることができるのかと喜びますが、あっさり却下されて帰ってきました。
芥子駆が持ってきた幼い姫の母親と犬の絵を見つけた可久士。
まだ戻してなかったと呆れるも、自ら鎌倉の家に絵を置きに行くことに。
そこで可久士は、「平凡な未来予想図(仮)」と書かかれたタイトルの絵を発見。
その画は、可久士と姫、そして母らしき存在の3人が仲良くカレーライスを食べているもの。
ここでも過去を越えることができないと、可久士は落ち込みます。
肩を落としながら家へと帰る可久士。
しかし、あのビジョンを越えてやると可久士は躍起になります。
そう言いながらも、下描きを越える線が引けないと嘆きます。
家に帰ると、姫がクラスメイトの相賀加代を家に連れてきていました。
転校生だった加代は、挨拶の時に緊張で一言もしゃべれず、クラスから孤立し、絶望感に打ちひしがれていた時、姫に声をかけられ救われたと言います。
姫を救世主だと言う加代。
それを聞いた可久士は、落ち込んでいられないと思うようになるのでした。
下描きの線を越えられないなら、下描きを下手に書けばいいと考えた可久士。
十丸院がこれを採用するも、出版社は許してくれませんでした。
残念記念組
いつものように仕事に出かけようとする可久士。
しかし、姫は開校記念日のため、ロクと2人でお留守番です。
休みならばいっしょに遊びに行きたいと思う可久士ですが、突然休める仕事だなんて知れたら怪しまれるため、泣く泣く漫画を描きます。
そこで開校記念日なんて毎年必要なのかという話に。
漫画雑誌も同じで、38周年など半端な数字で記念をやるのは何か危機的状況かという話になります。
ちょうど38周年と気合いを入れてやって来た十丸院も、そんなことを言われればテンションもダダ下がり。
その上、可久士の連載漫画「風のタイツ」が連載100回目という記念すべき回でも、それがどうしたという顔をするのです。
可久士が帰宅すると、姫がなにやら“かくしごと”。
「かくしごとは良くないぞ」と言おうとした可久士ですが、その言葉は自分の胸に突き刺さりダメージを追います。
封筒を握りしめていた姫。
もしかしたら男からのラブレターではないかと思うと、可久士はいてもたってもいられません。
実は姫、友達の誕生日パーティーに呼ばれていたのです。しかし、誕生日パーティーに行ったら自分もしないといけない。
そうなったら飾りつけや料理作りで父が大変になると思い、行くのを断ろうとしていたのです。
そんな娘の言葉を聞き、可久士はパーティーに行っておいでと。
誕生日は唐揚げとかたくさん作るぞと約束すると、姫は笑顔で誕生日パーティーへと行きました。
いずれやってくる姫の誕生日に向けた準備の手引きを押し入れの上にある30代の箱から探す可久士。
唐揚げの作り方は、料理教室でクッキングアドバイザーをしている汐越に教わろうと思うが、どうやら教室は独身男性をお断りする流れになったらしく、可久士は自宅で料理を教わることに。
その光景を見た姫は、ちょっと複雑な表情を浮かべるのでした。
友達との誕生会もいいけれど、お父さんと2人きりの誕生会も良いなと言い始める姫。
すると可久士は、友達との誕生会と可久士とふたりきりの誕生会、2回毎年やるぞと言い出すのでした。
「あ、ロクもいるから3人か。」
「そうなんだ。でも、2回もやったら2歳ずつ年取っちゃうかも」
「あはは、それもそうか」
「それもいいか」
「…よくない」
姫たちの本当の家は鎌倉?
鎌倉の家は、庭も中目黒の家と同じ。
違うと言えば、海があることだけです。
姫は大きく背伸びをして寝そべると、部屋の上にあるステンドグラスを見て思うのです。
「そっか。ここは本来、父と母、私の家族3人が暮らす家だったのです」
場所は変わり、十丸院と羅砂の2人が。
「実際、こっちで描くのって無理だったんですね」
「ムリってことはないと思うけど、私はイヤだなー通うの」
「僕も嫌です」
「まぁそういうことよ。週刊連載して一人で子供育てないとならないとやっぱり難しいかもね。それと…埋没…したかったんでしょ」
「田舎じゃ目立つ仕事ですしね」
「ただ、あの鎌倉の家には思い入れがあるから。同じ間取りの家、中目黒に建てたんじゃないかな」
『かくしごと』第8話まとめ
✒第8話、朝の家族放送まであと15分
子犬の名前の登録に向かう可久士と姫。しかし姫は名前を一つに決めきれていないようで?
【朝の家族放送】
第8話「おれたちの下描き」「残念記念組」
TOKYO MX:5月24日 朝11:00〜 https://t.co/s1Jw6Va82k #かくしごと #nitiasa pic.twitter.com/JV5uaNQYSI— 『かくしごと』TVアニメ公式 (@kakushigoto_pr) May 24, 2020
面白い反面、本当に謎が多いです。この作品。
結局、第7話で一子が言った「いい知らせと悪い知らせ」について何も触れられておらず、羅砂は何かを知っていそうですが…。
というか、何気にアシスタントの墨田羅砂が色々知っていそうな雰囲気なんですよね。
原作はまだ最後まで終わっていないですし、ここからどうなるのか、というか結局何が隠されているのかがとにかく謎です。
小さなシーン一つ、言葉一つも重要に思えてしまって大変。でもそれが面白いです。
次回はどんなことが明らかになるのか楽しみです。
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