時々ほろ苦い…人生の奥深さを教えてくれるドラマ『珈琲いかがでしょう』
衝撃的な甘くて苦い過去が明らかとなる第5話は、青山一(中村倫也)のどす黒い過去の闇が判明する「ほるもん珈琲」と青山の元舎弟・ぺい(磯村勇斗)の切ない初恋について描かれる「初恋珈琲」の2本。
絶体絶命の危機スタートで、予想だにしない展開をみせる怒涛のストーリーは必見です!
ドラマ『珈琲いかがでしょう』前回第4話のあらすじと振り返り
昔を知る友・ゴンザ(一ノ瀬ワタル)が営むガスリンスタンドで、車のメンテナンスを行うことにした青山一(中村倫也)。
修理を待つ間、軒先で珈琲屋をはじめます。
そこへきたトラック運転手の菊川貞夫(野間口徹)。
菊川の心の闇を察知した青山は、珈琲を使って妻を亡くした彼の寂しい心をほぐします。
再び動き出した青山は、幻の珈琲豆を届けるために珈琲界の重鎮・モタエ(光浦靖子)の元へ。
そこで、偶然モタエの所へ珈琲を学びに来ていた垣根志麻(夏帆)と再会。
焦がれた青山と話すべく、追いかけてきた垣根。
追いついた彼女が見たのは、待ち構えていたぺい(磯村勇斗)と対峙して動けなくなっている青山で…
ぺいに脅されて車にGPS&盗聴器を仕掛けたゴンザ、友の裏切り。
そして、青山を慕う垣根との再会。さらに、追跡者ぺいに見つかってしまい…。
いろんな意味で窮地に陥った青山の運命やいかに!
【ネタバレ】ドラマ『珈琲いかがでしょう』第5話あらすじ・感想
のっけからピンチ!関係ない垣根志麻(夏帆)が巻き込まれ…
「辛かったとき、珈琲屋さんの珈琲に救われた。私はおいしい珈琲を淹れたい!」
モタエ(光浦靖子)のカフェで、珈琲と真摯に向き合う垣根志麻(夏帆)の姿を見ることができた青山一(中村倫也)。
清々しい気分でたこ車に乗り込みます。
突然、「バァ!」とフロントガラスに飛び出してきたぺい(磯村勇斗)!
何が起こったのか…青山は放心状態に陥ります。
不運は続き、垣根がその場へ青山を追いかけてきてしまいます。
青山とぺいと垣根…三者が見つめ合う異常事態発生!
「3人でお話しない?」と口火を切ったのはぺい。
垣根には自分のことを“青山の昔の仕事仲間”と紹介し、言葉巧みに誘います。
危ない誘いとも知らず、喜び勇んで垣根は荷物を取りにいきます。
「尻尾振って犬か!よく素性の知らん男についてこれんな…ヤッベェよ、あの女。」
垣根がいなくなると途端に口が悪くなるぺい。
ここで青山は、ゴンザの裏切りをぺいから聞かされます。
「お前に会いたくて震えてる人がいるから連れていく。強行してもいいけど、穏やかな方がいいべ?」
「またお会いしたかった…私のこと覚えてますか?」
何も知らない垣根は荷台から顔を出して、嬉しげに青山に話しかけます。
「もちろん!ご安心を…必ず無事におうちまでお送りします!」
青山が微笑みながら返答。
そのやりとりを助手席で見ていたぺいは「その笑顔と口調、キャラ変しすぎ!」と笑います。
ぺい(磯村勇斗)が明かす、キャラ変前の青山一(中村倫也)の黒い過去!
自分のことを「青山珈琲のいちファン」とぺいに説明した垣根。
「合点いった…お前、こういう没個性な顔した子が好みだもんな?」
バカにしたように嘲笑うぺいを、垣根にわからないよう睨みつける青山。
それに怯むことなく、ぺいは昔の青山に興味津々な垣根のために語りはじめます。
「強いて言うなら…前職は依頼者様が要らないって判断したゴミをきれいに片づける清掃業!」
「青山さん、仕事っぷりが迅速かつスマートで。業界内では知らない人はいないくらいすごかった!」
「すごい…その頃から珈琲好き?」
垣根の純粋な問いに答えられない青山の代わりに、ぺいが答えます。
「ある意味、お好きでしたよね?仕事上がりには自販機の珈琲を必ず飲んでらっしゃいましたもんね?」
殴り潰した人間の血しぶきを浴びた顔のまま、血まみれの手に持った紙コップの珈琲をすすります。
舎弟のぺいに「うまい?」と聞かれる青山。
すると、自販機の前に座り込み、無気力な表情で「クソまずい…泥みたいな味、一区切りつけるために飲んでる」と答えます。
ひと口もらったぺいは「泥水まっず!」と顔を歪めます。
依頼主の花菱(渡辺大)から高額の清掃ギャラをもらい、焼肉を奢ってもらう青山とぺい。
花菱はエグい仕事の後に、平気で肉を食らう2人を見て引き気味。
「次はコイツら…間違えんなよ!」
携帯写真を見せられ、次のターゲット2人が花菱から伝えられます。
青山(中村倫也)が闇の仕事で取り返しのつかないヤバいミスを犯す!
まだ食べたりないぺいは、上ホルモンを追加。
それを見た花菱は、青山たちにホルモンの語源を教えます。
「よく食えるな…昔はゴミとして“放るもん”だった。関西弁で“捨てるもん”って意味の“放るもん”でホルモン!」
ターゲットの写真を指して「ほるもん?」と青山。
タバコをふかしながら「そうだ」と花菱。
他の写真を指して再び青山が「これは?」と問うと、「それは…ギリ、放らんもん」と花菱。
語呂が気に入ったのか、青山は「ほるもん、ほるもん、ほらんもん…」と呪文のように写真を見ながら何度も唱えるのでした。
間違って、“ギリ放らない人”を意識がなくなるまでボコボコに殴る青山。
ぺいが止めに入りますが、ビー玉のような目をした青山は「は?」と心無い返事をして、なおも殴り続けます。
固まるぺい…部屋中に拳が顔に当たる鈍い音と「ほるもん…ほるもん…」と不気味に呟き続ける青山の声が響いていました。
「生まれつきのクズは、まずい珈琲で我慢してればよかったんだ。なのに妙な珈琲っつうカルト宗教にハマっちゃって。カルトっつうか、もうオカルト!」
助手席で窓の外を見ながら、ぺいが青山を責める目をして言います。
「珈琲はオカルトなんかじゃ…実際に私は青山さんの珈琲で本当に救われた!ぺいさんも本当においしい珈琲を飲めば…」
「飲んだよ!コイツと一緒にとびきりおいしい珈琲ってやつ。俺には全然わかんなかった…」
ついに明かされる…青山(中村倫也)がヤバい奴らに追われるマズい事情!
「崇高なものの価値なんかわからないバカな俺を置き去りに…ほるもんにしたんだろ?」
運転席でうな垂れる青山に、ぺいが食ってかかります。
「この車も設備も全部、横領した金で買った!それが、あんたが感動したっていう…この幸せを運ぶ移動珈琲のカラクリだ!!」
にわかにはぺいの話が信じられない垣根。
「全部、事実です」
青山が全てを認めます。
青山の首元にナイフを突きつけたぺいは「珈琲で人を癒す的な布教活動行ってる?てめえみてーなクズが何様だ!」と憤りをぶつけます。
ぺいは、止めに入った垣根にも「ウッザ!アンタみたいの小学校にいたよ、いい子ちゃんぶりっ子の学級委員…そいつ、なぜか俺ばっか注意してくんだよ」と暴言を吐きナイフを向けます。
咄嗟に青山がナイフをぺいから奪い、ぺいの太腿に刃を向け…寸止め!
「…やれよ」
ぺいが青山の耳元で囁き…次の瞬間、ぺいが自ら太腿を刺します。
「いってー!何しやがんだ!!」
大声で叫んで、車に飾ってある『たこのキーホルダー』をちぎったぺい。
そして、青山の手にポケットから出したメモを無言で握らせてきます。
満足気に小さく頷いたぺいが車を降ります。
青山は急いで車を発車、その場にぺいを置き去りにします。
青山を取り逃がした失態で、ぺいは花菱から拷問を受けます。
傷みに悶えながら、ぺいの脳裏に“かっこよくて痺れた青山の姿”が浮かびます。
ぺいがかっこいいと感じたのは2度。
1度目は、義理の人を殴っていたとき。
ビー玉みたいに常軌を逸した真っ黒な…色んなものが欠落して何も映ってない目をした青山。
苦くて、甘くて、冷たくて苦い…ぺい(磯村勇斗)の初恋とイチゴ飴の秘密
「あの子の名前なんだったっけ?」
ぺいが真っ赤に染まった手を見てふと思い出したのは…小学校のときに好きだった天使のような女の子の赤いランドセル。
隣の席だったその子は、テストの答えをこっそりぺいに見せてくれて…でも、“いい子ちゃんぶりっ子の学級委員”が先生に密告して不正が明るみになってしまいました。
父親に殴られたぺい(込江大牙)が学校をサボった日。
天使のような彼女が「珈琲ゼリー好き?」と声をかけてくれて、ぺいは彼女の家へ。
出てきたのは、ホイップとサクランボのシロップ漬けが乗っている黒いゼリー。
「はじめて食べた珈琲ゼリーは、苦くて、甘くて、冷たくて…だけど、やっぱ苦くて…」
気持ちを察してくれた彼女のママ(川村エミコ)が、甘いホイップを追加してくれます。
「正直、おいしいかどうかはよくわからなかった…それが、俺の初恋。」
時を経て偶然彼女と再会し、2人は喫茶店へ。
彼女はホットコーヒーを注文して、ぺいも同じものを頼みます。
ブラックのまま珈琲を飲んだあの子は、とてもきれいな声で「おいしい」と呟きます。
ぺいは「こんな苦いものが800円…高え!」と感じます。
定食屋から出てきた兄貴分・青山と合流します。
「フラれたか?」
「さすが…何でわかんの?」
ぺいの質問には答えず、青山はポケットからイチゴ飴を出してぺいに渡します。
「寂しいとき紛れる…口ん中に入れとくんだ」と青山。
もらった飴を舐めはじめたぺいが、嬉しそうに青山を見ます。
青山(中村倫也)の珈琲のルーツ…人生観を変えたホームレスのたこ(光石研)登場!
「休憩して珈琲でも飲みませんか?」
ぺいを置き去りにした場所からノンストップで走り続ける青山に、垣根が話しかけます。
ハンドルに突っ伏したまま動けない青山に、垣根が珈琲を淹れます。
ようやく顔を上げた青山は、ずっと握りしめたままだったぺいのメモを読みます。
読んだ後に、たこストラップの中に仕込んであったGPSを見つけて破壊。
青山は垣根の珈琲を飲んで「おいしい」と微笑みます。
「毎日ちょっとした加減で味が変わるので、奥が深くて珈琲楽しいなって」と照れる垣根。
青山も垣根と同じ気持ちで「生きがいのない底辺の生活が…珈琲に出会って世界が変わった気がした」と話します。
身を隠しながら街を彷徨う日々。
たまたま入った路地で、青山とぺいはホームレスのたこ(光石研)に出会います。
彼は小さなザルに入った珈琲豆を「宝物」と言って持っています。
「若いのに人生終わってるみたいな顔して…ついてきなさい。」
吸い寄せられるようについて行くと、辿り着いたのは高架下。
「今日は上物!とびっきりの珈琲淹れてやる!」
たこは、青山たちにも1杯飲ませてくれると言ってトタン小屋の中へ2人を誘います。
きちんと整理された小屋の中、中にはたくさんの道具や雑貨が。
「全部、拾いもんとかもらいもん。ゴミでも丁寧に磨けば、大抵のものはなんとかなる!」
青山はたこのそばに寄って、珈琲を淹れる様子をジーッと観察。
手渡されたカップから1口ごくり…うまさに言葉が出ず、青山は天を仰ぎます。
「これは何?俺がいつも飲んでる泥みてぇな味の珈琲と違う!」
「それも珈琲で、これも珈琲。奥が深い…おもしろいだろう?」
ホームレスがうまい珈琲を飲んでいることに納得いかない青山。
「側から見たらド底辺な暮らしでも、せっかくなら彩りが欲しい。だから頭使って工夫する…どうせなら小粋にポップに生きたいからね!」
「そのお爺さん、今はどうされているんです?」
垣根が聞くと、ぺいからもらったメモを見せてきた青山。
「これ、その手がかり」と、意味深な顔で遠くを見つめるのでした。
ドラマ『珈琲いかがでしょう』第5話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
第5話ご視聴いただき
ありがとうございました🐙☕️
ぺいの初恋、
青山とたこさんの出会い
ぺいが青山に渡した手がかり…📄
盛り沢山でしたねえ😳✨オフショットは血だらけでも#ナナナ をもってくれる#磯村勇斗 さん…🍬🍓🤳
ご感想お待ちしております👏🐙☕️💕 pic.twitter.com/ii6LoPAVZJ
— 珈琲いかがでしょう☕️ドラマ公式アカウント🐙5月10日(月)夜11時6分第6話🚚💨 (@tx_coffee) May 3, 2021
次回は1本勝負のタイトル「たこ珈琲」のみ…青山の素性が明らかとなり、新展開へ!
謎の登場人物・ぼっちゃん(宮世琉弥)&10歳のぼっちゃん(長野蒼大)にも注目です。
そして、いかにもコワモテな男・夕張(鶴見辰吾)がさらにおもしろくしてくれそうな予感…。
果たして、ぺいが青山に託した“たこ爺の手がかり”とは一体!?
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▼次回第6話も続けて読む▼