葵(石原さとみ)の尽力で末期がんの瀬野(田中圭)へ治験薬を投与してから2年。
葵は萬津総合病院の分院である萬津産婦人科医院で働いていました。
小野塚(成田凌)が様子を見に行っても、萬津総合病院に戻る気はないといいます。
その小野塚は瀬野がいないので救急薬剤師を任されていました。
そんな中産婦人科では、てんかんの持病を持つ千歳(土村芳)と、流産の経験がある優(入山法子)が入院していました。
2人はそれぞれ不安を抱えており、葵は彼女たちを一生懸命にケアします。
そこに、ある人物が葵に会いに来ました。その人物とは…?
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目次
『アンサング・シンデレラ』前回第10話のあらすじと振り返り
葵(石原さとみ)は、末期がんの治療を受けることになった瀬野(田中圭)の担当薬剤師になります。
重複がんである瀬野の問題は、標準治療が確立されていない副腎がんです。
効果が期待できる唯一の薬を投与しますが、数週間経っても病状は改善しません。
そのうち瀬野は痛みや副作用に苦しむようになってきました。
葵が有効な手立てを見つけられず悩んでいると、七尾(池田鉄洋)から海外に副腎がんへの有効性が認められる薬があると聞きます。
葵はできることはしてあげたいとその薬の治験を望みますが、一般の総合病院である萬津総合病院では治験を認められるためには多くの関門が待ち受けているのでした。
瀬野も母親のこともあり治験には否定的でしたが、葵たちの説得により治験を受けることを決め、承認委員会も無事通過しました。
果たして、治験薬は瀬野に効くのでしょうか?
【ネタバレ】『アンサング・シンデレラ』第11話(最終回)あらすじ・感想
薬剤部はバラバラ
葵(石原さとみ)たち薬剤部の尽力で、瀬野(田中圭)に抗がん剤治験薬を投与してから2年。
葵は萬津総合病院から遠く離れた分院の萬津産婦人科医院で働いていました。
瀬野と葵がいない萬津総合病院はくるみ(西野七瀬)が戦力になったものの相変わらず人手不足で、ケンカも多くバラバラです。
瀬野がいないため救急認定薬剤師になり萬津総合病院で働いている小野塚(成田凌)は、葵が戻れるように上層部と掛け合った販田部長(真矢ミキ)の指示で葵に会いに行きます。
現在薬剤部では急性骨髄性白血病で入院していた心春(穂志もえか)が研修に来ていて、くるみが指導担当と聞いて葵は嬉しそう。
小野塚は病院に戻ってくるように頼みますが、瀬野に対する治験に責任を感じていました。
葵は今の仕事が大事だと病院に戻ることを断ります。
てんかん合併の妊婦
その時、葵は産婦人科に呼び戻されます。
急いで病院に戻ると、妊娠35週でてんかんの持病を持つ向坂千歳(土村芳)が、転倒してお腹を打ったとして運ばれてきました。
幸い母子ともに無事でしたが、葵はただの立ちくらみだと言っていた千歳にてんかんの薬を飲んでいるかどうか確認します。
すると、きちんと飲んでいると答えたのは千歳の母・世津子(朝加真由美)でした。
千歳もそれに同意しますが、実は千歳は薬を飲まずに捨てていたのです。
萬津産婦人科医院の常勤医は、萬津総合病院で研修をしていた道場医師(前原滉)。
研修を終えたばかりの道場は小さな産婦人科でてんかん持ちの妊婦を診ることに自信がありません。
しかし、葵はスタッフは道場を信じているから大丈夫と励まします。
葵(石原さとみ)の左遷
入院した千歳はこっそり薬を捨てました。
それを、同室の星名優(入山法子)が目撃してしまいます。
一方、葵は他のスタッフからなぜ総合病院から分院に来たのか理由を聞かれ、「瀬野への治験薬投与に関して、委員会の承認がおりる前に瀬野に薬の情報を見せてしまったという治験審査のプロセスが問題になって移ってきた。」と正直に語ります。
優は薬の副作用で不安を抱えていました。
薬を増やしたことによって手が震えて字も書けず、お腹が張って眠れず、食べると吐き気がするのです。
こんなものを身体に入れて大丈夫なのかと、優は葵に問います。
優は流産の経験がありました。
「今度こそ絶対にこの子に会いたいんです!」
そう言って泣き出す優に、葵は医師や助産師皆が診てくれているから大丈夫だと励まします。
千歳(土村芳)と優(入山法子)
千歳が薬を捨てて飲んでいると嘘をついていることを知った優は、千歳のことを気にかけていました。
ある時、千歳がフラついているのを見かけ、心配になった優は葵に薬のことを伝えます。
葵が千歳に「なぜ薬を飲まなかったのか?」と尋ねると、千歳は薬を飲まなければ普通の妊婦になれる気がしたと答えました。
てんかんを発症してからずっと、千歳は母から「普通ではない」と言われ続け、今も普通の妊婦ではないと言われているからです。
しかし葵は「出産は自分が普通だと証明するものではないはずだ。」と諭し、千歳は子供のために薬を飲むことを約束しました。
その夜、優は葵に告げ口したことを謝ります。
千歳はそれを許し、話をしようと誘います。
そして出産への不安を口にする千歳に、優はみんな一緒だと励ましました。
一人で育てる
その後、葵は医師や助産師と共に千歳と世津子に出産時と出産後の説明を行います。
しかし、世津子は過剰に千歳を心配しています。
助産師は娘を特別扱いしない方が良いとたしなめますが、世津子は聞き入れません。
そんな世津子に千歳は怒りを爆発させ、千歳は1人で育てると啖呵を切ってしまいます。
その日以来、世津子は病院に来なくなっていました。
葵は千歳の着替えを取りに行くというのを口実に、世津子に会いに行きました。
世津子は、娘と離れて暮らす準備を進めていました。
葵は千歳の子育てには世津子の協力が不可欠だと説得しますが、世津子は自分が病気の娘を産んでしまったといううしろめたさが心配に変わっていたことが、千歳に惨めな思いをさせていたのだと譲りません。
緊急帝王切開
しかし帰り際に葵は、世津子から安産のお守りを預かりました。
それを千歳に渡すと今さらそんなもの貰っても仕方がないと、受け取ろうとしません。
しかし立ち上がった瞬間、千歳は破水してしまいます。
緊急帝王切開が決まりましたが、麻酔医が到着するのは2時間後。
それまで子宮の収縮を止めなければなりませんが、そのための薬がありません。
葵は機転をきかせて代替薬を近所の内科から譲り受け、ことなきを得ました。
さらに葵はまた向坂家に戻って世津子を病院に呼びました。
麻酔で眠る直前、千歳は自分を応援する母の姿を見ました。
そして千歳が麻酔から醒めると、そばで世津子が眠っていました。
葵から元気な女の子が産まれたと聞かされた千歳は、世津子に新生児室に連れて行って欲しいと頼みます。
まだここで働きたい
新生児室で元気に泣く赤ちゃんを見た千歳は、小さく産んでしまったことで自分を責めます。
しかし、早産は誰にでもあること。
「あなたのせいじゃない。あなたはちっとも悪くないのよ!」
世津子は千歳の肩を抱いて慰めます。
「千歳、おめでとう!」
その後千歳は世津子と一緒に笑顔で退院していきました。
2人を見送った後、スタッフたちは葵に総合病院に戻るように説得し始めます。
実は、葵がいない間に販田部長が産婦人科に来て葵を説得してもらえるように頼んでいたのです。
しかし、葵はまだ家族と関わることが多い産婦人科で働きたいと言います。
そうすれば、葵が目指す瀬野の母親のような理想の薬剤師に近づけるかもしれないからです。
それぞれの日常
販田部長はダメ押しで瀬野を刺客として送っていました。
瀬野は治験薬投与後、2年間闘病し、今はリハビリ中です。
そしてついにできる範囲で薬剤部に戻れることになりました。
「みんな待ってるみたいだぞ。」
瀬野も葵に病院に戻るように促します。
葵は産婦人科でもっと勉強して、理想の薬剤師に近づけたら戻ろうと思っていると、あらためて決意を語ります。
「守れそうなのか?約束。」
「はい!」
そして瀬野は去り際にこう言いました。
「葵、ありがとうな。」
しばらくして…。
薬剤部は相変わらずバタバタしています。
しかし、ついにロボットが導入されることが決まり販田部長は大喜び。
瀬野も小野塚と共に救急センターで働いています。
「遅いですよ!1人1人の患者さんに時間かけすぎじゃないですか?」
くるみがそう言ったのは、瀬野と同じく総合病院に復帰した葵に対してでした…。
『アンサング・シンデレラ』第11話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ
#アンサングシンデレラ 最終回、ご覧いただきありがとうございました!荒井ママレ先生最後のイラストはもちろん…全員大集合でーす!長い間応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!手を動かす♪ pic.twitter.com/MQqqPnbjkJ
— 【公式】アンサング・シンデレラ (@unsung2020) September 24, 2020
まずは瀬野さんが治験薬によって助かっていたのに安心しました!
助かっているだろうとわかってはいても、なかなか出てこないのでヒヤヒヤしました。
葵も復帰し、萬津総合病院薬剤部にまたいつもの日常が戻ってきました。
これからも患者のために手を止めることなく動かしていくことでしょう。
『アンサング・シンデレラ』は今回で最終回です。
新型コロナウイルスの影響で、2020年4月期のドラマは短縮放送が続く中、今作は無事全11話を完走することができました。
皆さん半年間お疲れ様でした!
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