『海の底からモナムール』公開記念舞台挨拶レポート!桐山漣と清水くるみが「リアルな幽霊像」や「エロさ」語る

『海の底からモナムール』公開記念舞台挨拶レポート!桐山漣と清水くるみが「リアルな幽霊像」や「エロさ」語る

© Besoin d’Amour Film Partners

10年前、イジメに遭い崖から飛び降りたミユキは、タクマに「ただ愛されたい」という一心で、17歳のままの姿で海底にいる。

10年後、高校卒業後初めて島を訪れたタクマたちに待っていたのは…。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017のゆうばりチョイス部門にてワールドプレミアを行い、第12回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門で上映された日仏合作映画『海の底からモナムール』が、ついに日本で公開!

12月5日に、主演の桐山漣と清水くるみが登壇し、フランス人監督ならではの本作のリアルな幽霊像や、エロさなどについて語った。

『海の底からモナムール』公開記念舞台挨拶レポート

日時:12月5日(土)
10:30~10:50頃
登壇者:桐山漣、清水くるみ
場所:アップリンク吉祥寺(武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1パルコ地下2階)

本作で清水くるみが演じるミユキは、10年前、イジメに遭い、崖から飛び降り、17歳のままの姿で海底にいるという設定。

桐山漣は『貞子』『呪怨-ザ・ファイナル-』で日本2大ホラーに出演しましたが、日本のホラーに出てくる幽霊とミユキの違いを聞かれ、ミユキの行動は、桐山演じるタクマを好きがために、という感じで、桐山は、「びっくりさせるような演出はあったけれど、『怖がらせにやってきた』という感じはしなかったです」と回想。

清水はミユキを演じるにあたって、「私は幽霊だと思って演じていなかったです。映画を見たら、『あっ幽霊だ』と思いました。リアルな感じの幽霊です。現場でもロナン監督に、『そのまま等身大で演じて』と言われていたので、『ザ・幽霊』という認識はなく、死んでしまって、そこに気持ちが残っているという感じで演じていました」と語りました。

© Besoin d’Amour Film Partners

ミユキが桐山演じるタクマの彼女の鼻血をストローで吸うというシーンが衝撃的で、同時にエロティックに見えますが、鼻血を吸うという行為に関して、清水は、「最初に台本を読んだ時に、『どういうこと?』って思って、想像がつかなかったです。私が三津谷(葉子)さん(演じるカオリ)の鼻から血を吸うんですけれど、現場では大変なことが多くて、エロいなという感じはなかったですが、映画を観ると、『なんかすごい素敵!』という日本人には表現できないようなエロさがあるシーンだなと思いました」と感想を述べました。

桐山も、「なかなかない発想だよね!ストローっていうのもね!」と同意。

監督は、17歳で性体験がないまま死んだミユキが、大人のカオリから経験を吸い取るという思いからできたシーンだそう。

桐山は幽霊のミユキに「愛してる」ではなく「愛して」と言われますが、言われる側としては、違いはあるか聞かれ、「『愛して』ってなかなか言われたことはないっていう感じですね。すごくストレートだという印象。普通『あなたを愛してる』と言うけれど、『私を愛して』という表現方法も珍しいな、と新鮮に思いました」と撮影当時の感想を語りました。

桐山は、フランス人監督ならではの愛情表現のシーンに戸惑ったそう。

ネタバレになるので詳しくは話せないとのことですが、「浜辺で転がります」と観客に意味深なヒントを与えた。

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最後に、桐山は、「こうやってたくさんのお客様に集まっていただき、すごく楽しみにしてもらっていたんだなと実感しています。肩の力を抜いて見てもらえると嬉しいです」、清水は、「フランス人によるホラーなんですけれど、解釈としては、ラブストーリーの方に重点を置いて観ていただきたいと思います。」とメッセージを送り、公開記念舞台挨拶は終了しました。

『海の底からモナムール』作品情報

© Besoin d’Amour Film Partners

出演:桐山漣、清水くるみ、三津谷葉子、前野朋哉、杉野希妃
監督:ロナン・ジル
エグゼクティブプロデューサー:田中弘樹、小野光輔、ロナン・ジル、門田大地
プロデューサー:福島珠理、近藤まほ
コプロデューサー:ニコラ・ポラキ、サンドリン・ポラキ、オリビエ・ガルシア
脚本:ロナン・ジル
撮影:ドミニク・コラン
音楽:RONAN GIRRE & ASWEFALL
照明:村地英樹
録音:國分玲
美術:竹島卓也、木元哲治
助監督:市原大地
編集:パスカル・ラティル
特殊効果:ヴァンサン・ヴァカリザ
記録:夏都愛未
衣装:福島瑞栄
ヘアメイク:元村玲花
制作担当:和田裕也
制作プロダクション:和エンタテインメント、LES PRODUCTIONS CRESSAC
共同制作プロダクション:HD SYSTEM
配給:アルミード
協賛:広島マツダ、鉄板焼お好み焼き 元就
2017 / 日本・フランス / カラー / シネマスコープ / 5.1 / 84分
公式サイトuminosoko-movie.com
Twitter@uminosoko_movie
Facebook@uminosoko.movie

あらすじ

© Besoin d’Amour Film Partners

10年前、イジメに遭い、島の崖から飛び降りた女子高生・ミユキ(清水くるみ)は、「ただ愛されたい」という想いを抱き、17歳のままずっとこの瀬戸内海の浜にいる。

当時、ミユキが想いを寄せていたタクマ(桐山漣)は、同じく島出身のマツ(前野朋哉)に連れられ、それぞれの彼女・カオリ(三津谷葉子)とトモヨ(杉野希妃)と一緒に、卒業後初めて島に戻ることに。

その島では去年、かつて近所に住んでいた同級生のリカが溺れて死んでいた。

「あの浜に行くな」と言う忠告を聞かず、浜でキャンプをする4人。夜、浜でミユキを見て、テントに駆け込むタクマ。

海で泳いでいたカオリは、誰に足を引っ張られ、危うく溺れそうに。

果たして4人は、無事に帰京できるのか?

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12月4日(金)よりアップリンク吉祥寺にて他全国順次公開!

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