とあるドラマの撮影中、安達さん(安達祐実)は後輩女優から演劇論を吹っ掛けられますが、安達さんは当たり障りのない会話でその場をしのごうとします。
すると、後輩から本気でぶつかりたいと言われてしまい、なんとなく気まずい雰囲気に。
マネージャーからも「自分を優先していい」と言われて、安達さんの中でモヤモヤが残ります。
その夜、安達さんは『誰からも好かれたがる気持ち』を捨てることを決意します。
そして、夢に出てきた後輩女優と話すうちに、今まで隠れていた安達さんの本当の気持ちがわかります。
安達さんの隠された本音とは?
目次
『捨ててよ、安達さん。』前回第4話のあらすじと振り返り
いつも、手の込んだハンドメイドのものを送ってくれる光代おばさんが、安達さん(安達祐実)に手作りの大きな時計を送ってきてくれました。
その夜、捨てるもの候補として現れたのはその光代さんの時計(片桐はいり)でした。
謎の少女(川上凛子)のツッコミにもめげず、貰って嬉しいと主張していた安達さんですが、時計は意外にも自分を捨てて欲しいと言います。
時計は、自分に付けられていた天然石を安達さんに授けました。
それには安達さんに向けられたメッセージが込められていたのです。
そのメッセージとは「自分を解放しよう」というものでした。
安達さんは何か我慢していることがあるのでしょうか?
【ネタバレ】『捨ててよ、安達さん。』第5話あらすじ・感想
後輩の言葉
とあるドラマ現場の休憩中。
安達さんは共演の後輩女優の梶原(梶原ひかり)から話があると言われます。
「正直に言って欲しいんですけど、私の芝居どうですか?」
彼女は真剣な顔で聞いてきますが、安達さんにはピンときません。
梶原は、撮影開始から数日経つが、まだ化学反応を起こせていない気がすると言うのです。
2人が役者としてお互いのグルーヴを出せなければ、役としてのグルーヴは出せないと熱く語る梶原。
安達さんは、ただ苦笑いをして聞いていました。
そんな安達さんに、梶原は業を煮やします。
「安達さんって何を聞いても当たり障りのないことしか言わないですよね」
梶原は、もっと安達さんと本気でぶつかりたいと訴えます。
自分優先
「この際、彼女に好かれようとしなくてもいいと思うんですよね」
西村マネージャー(西村晋弥)は言います。
彼は、安達さんが周りとのバランスを優先して自分を出せていないのではないかということが気になっていました。
「嫌われてる相手にまで気を遣う必要ないですよ」
梶原に嫌われてるとは思っていなかった安達さんはショックを受けます。
そんなわけで、その夜安達さんは『誰からも好かれたがる気持ち』を捨てることに決めます。
誰かと話がしたくて、夫がいるジャカルタに電話をかけようと思いましたが、ジャカルタは夜中なので諦め、仕方がないので眠ることにしました。
好き嫌い
安達さんはノンアルコールビールと紅ショウガの天ぷらで謎の少女(川上凛子)を接待します。
「何?呼んだでしょ」
安達さんは、寝る前に少女が出てくるように念じていたのです。
夢がコントロールできたと喜ぶ安達さん。
逆に少女は安達さんに支配されたみたいで嫌そうにしています。
「で、何?あ、この子の話?」
少女はテーブルにある台本をめくり、単刀直入に梶原のことが嫌いだろうと聞きますが、安達さんはそれを否定します。
「珍しいじゃん安達さんが人に嫌われるの」
こういうのは喧嘩両成敗だからと、少女はある人物を招き入れます。
「おはようございます!」
嫌われたくない気持ち
現れたのは梶原でした。
髪の毛をスパイラルパーマにして、ものすごく張り切った服装をしています。
梶原は『おはようございます』を連呼しながら、前のめりな感じでやってきました。
「こういうパターンもありなの?」
いまだ夢の中のパターンが掴み切れない安達さん。
少女はさっそく本題に入ります。
「梶原さん、安達さんのこと嫌いなんだって?」
「嫌いとかじゃなくて、尊敬できないだけです」
とキッパリ言う梶原。
嫌われているよりも、むしろキツイ一言です。
本音を言わず、ただやり過ごすだけの人は一緒にやっていて一番腹が立つという梶原に、安達さんはドラマはチームで作るものだし、俳優たちにはその場の雰囲気が影響を与えるのだと、自分なりに反論します。
話してると寂しくなる
梶原は、次々と自分の考えを述べます。
- 安達さんは誰にでも好かれていたいから逆に人との距離が縮まらない。
- 無難なことしか言わないから嫌われはしないけど、そこまでの存在になる。
- 安達さんとは仲良くなりたいが、何を考えているかわからない。
などなど。
「私のことどう思ってます?」
仕事なのだから、どう思っているかは関係ないと逃げる安達さん。
「感情あるんですか?私に興味あります?」
梶原は、安達さんと話していると寂しくなると言います。
俳優は自分を抑制していいものなのかどうか。
「溢れ出る役者魂はないんですか!」
気を遣うことの何がいけないの?
安達さんは、小さいころから人の顔色を見て生きてきました。
周りの大人からも世間からも嫌われないようにと気にして38年。
「そりゃそうなるよね」
だから気を遣わなくてもいい相手にも気を遣ってしまい、無駄に消耗してしまっているのも事実。でも…。
「それの何がいけないの?」
周りに気を遣うこと、みんなが気持ちよく過ごせるように考えることそれの何が悪いのでしょう。
みんなが言いたいこと、やりたいことをやっていたら世の中成り立ちません。
「あんたみたいに安っぽい持論振りかざしている裏で心すり減らして踏ん張ってる人間もいるんだよ」
これが私なの。
安達さんはまだまだ止まりません。
安達さんにしてみれば、梶原は演技をしている時に自分しか見ていないように感じています。
それを周りが考えて合わせていると。
「逆にこっちからグルーヴかましてやってんだよ!」
安達さんは考えて芝居をしているのだと言います。
「技術でやってんの。役者魂とか曖昧なものに頼ってないの。」
梶原は目をぱちくりとさせています。
「わかったか、この頭でっかちが!」
気がつけば梶原の頭はストレートヘアに戻り、服装も地味なものに変わっています。
落ち込んでいるかと思いきや、安達さんの本音が聞けて嬉しそうです。
安達さんは人に嫌われるのがたまらなく怖いのだと告白します。
その気持ちをずっと捨てたいと思っていました。
「でも、これが私なの。こうでしかいれらないの」
捨てないでいい
梶原は、その誰からも好かれたいという思いが先輩を強くしたのだから、捨てないでいいと言います。
それに、ちょっとくらい嫌われたっていいじゃないかと。
「私、全力でぶつかっていきますから、覚悟してください!」
「よーし、かかってこいよ、後輩!」
安達さんと梶原はすっかり意気投合して台本を持って2階に上がっていきました。
「何、この会話。熱いじゃん」
翌朝、目覚めた安達さんはやる気満々。
リストに書いた『誰からも好かれたがる気持ち』の部分にはバツをつけました。
現場では安達さんを待つ梶原に、挨拶もそこそこにこう言います。
「私、梶原さんに嫌われないように頑張るね!」
好きでいて欲しいけれど、ちょっとぐらいなら嫌われてもいい。
「とにかく、良いもの作ろうね!」
目をぱちくりさせる梶原をよそに、安達さんは張り切って撮影に臨むのでした。
『捨ててよ、安達さん。』第5話まとめ
#捨ててよ安達さん #VOCE
安達さんの撮影裏トーク第5話
⤵︎ ⤵︎https://t.co/cSvWaxP1laこのあと、深夜0:52からの放送前に、
ぜひ♡( ¨̮ )ポチッ#安達祐実#川上凛子#梶原ひかり pic.twitter.com/5BQlhbwTFw— 捨ててよ、安達さん。🗑テレ東ドラマ毎週金曜深夜0:52放送中 (@suteteyo_adachi) May 15, 2020
今回は、捨てようとしたけど、やっぱり捨てなかった回でした。
誰からも好かれたいという気持ちを捨てられないと認めることで、安達さんは自分の中に落とし込むことができ、スッキリと朝を迎えることができました。
小さいころから周りに嫌われないように気を配っていたという安達さん。
小さい時から仕事をしてきた安達さんはきっと大変だったんだな~と思いました。
でもだからこそ、「芝居は技術でやっている」という言葉には説得力があり、さすがの一言でしたね。
さて、次回はなんと前の結婚の時にもらった婚約指輪にまつわるお話です。
これは現実とリンクしていることなのでしょうか?
気になります!要チェックですね!
▼次回第6話も続けて読む▼