夫婦とは?…幸せとは?
夫婦で週末旅をしながら“人生”を考えるドラマが、最終回を迎えます。
ラスト、夫婦(観月ありさ×吉沢悠)が選んだ旅先は…箱根!
週末旅をはじめたときに訪れた、思い出深き場所を再訪します。
泊まるのは、“十人十色のおもてなし”をしてくれる素敵な宿・箱根 強羅 佳ら久。
第8話(最終話)のタイトルは「幸福」。
ついに40代のキャリア夫婦が、半年間向き合い続けてきた答えを見つけます。
幸せの形も十人十色…
夫婦は、2人だけの“幸せの答え合わせ”をします。
優しい夫が最後に口にする“二度目のプロポーズ”に…泣けます!
目次
ドラマ『週末旅の極意 夫婦ってそんな簡単じゃないもの』前回第7話のあらすじと振り返り
「真澄も、違う結婚相手を選んでいたら“違う人生”だったかもよ…」
同期の部下で子育てしながら働いている南千夏(雛形あきこ)の言葉が胸に刺さります。
最近、矢吹真澄(観月ありさ)の心の中で“ある思い”がずっとくすぶっています。
仁のパートナーは私でいいのかな?
夫の仁(吉沢悠)は、妻がそんな気持ちでいることなど知る由もありません。
くすぶる思いを抱えての週末旅。
行先は、函館空港からわずか10分の日本一空港に近い湯の川温泉にある「ホテル万惣」。
5m超えの大きな暖炉や、北の大地が育んだ美味しい食べ物に魅了される2人。
矢吹夫婦は、そこで雪那くん(斉藤雪那)という子と出会います。
仁が、ただパパに間違えられただけ…
けれど、そのハプニングが子供が欲しいと思いはじめている仁の心を強く揺さぶります。
「僕だって…子供は欲しい。」
お酒の力を借りて本音を語った仁。
その夜、夫に隠れて…妻は1人、女湯で声を押し殺して泣きました。
夫婦がそれぞれのぞむ幸せの形が、違ってきたと実感します。
翌朝、真澄は何事もなかったように明るく振舞い、東京に戻ったのでした。
第8話(最終話)、夫婦はある結論に辿り着きます。
【ネタバレあり】ドラマ『週末旅の極意 夫婦ってそんな簡単じゃないもの』第8話(最終話)あらすじと感想
鎹を持たない僕たち夫婦を繋いでいるものは?
矢吹家はいつも静かです。
多くの夫婦が共に乗り越えるライフイベント(妊娠&出産)を…
矢吹真澄(観月ありさ)は経験していません。
キッチンで珈琲を淹れながら、矢吹仁(吉沢悠)は思います。
“子は鎹”というけれど、鎹を持たない僕たち夫婦を繋いでいるものは何だろう?と。
珈琲を飲みながら、真澄が組子細工のコースターを手に取って懐かしそうにします。
はじめての夫婦週末旅に行った箱根で仁が買ったお土産。
真澄が「旅行に行かない?」って誘ったことからはじまった夫婦での週末旅。
箱根からはじまって、会津、黒部、別府、京都、博多、函館。
矢吹夫婦は、週末旅を半年間続けてきました。
「次はどこに行きたい?」
真澄が聞かれ、仁が提案します。
「もう1度、箱根はどう?」
こうして2人は、夫婦の旅のはじまりの場所へ…
再訪することに決めました。
さあ、矢吹夫婦の答えを見つける旅がはじまります。
旅のはじまりの場所…ラグジュアリーな宿・佳ら久を、仁が選んだわけ。
箱根 強羅 佳ら久…今回の宿は、仁が選びました。
箱根の伝統に彩られた美しいエントランスポーチを通り、ロビーに1歩足を踏み入れた真澄は驚きます。
「こんなに立派な所なの…」
ウェルカムドリンク1つとっても、VIP待遇のようなサービス。
宿泊者専用ラウンジも、軽食&ドリンク無料です。
洗練された客室内では、電子香炉が心地のよい香りで癒しを与えてくれます。
何と言っても、部屋からの景色が最高で…
青々とした山が幾重にも重なる絵画みたいな風景に息をのみます。
ラグジュアリーの極み!
漆黒の水盤が水面に映るすべてを幻想的にします。
妻への配慮が見える宿選び。
このまま現実世界から切り離されていたいと、真澄は思います。
温泉に浸かる真澄の背中から…
なにかを決めてこの週末旅にやってきたと感じます。
6つの喜びを満たしてくれるフルコース。
夕食は、六つ㐂で懐石料理をベースにした和食のフルコースを!
味覚、触覚、嗅覚、聴覚、視覚…五感にここでの体験をプラスした“6つの喜びを満たす”というコンセプトのダイニング。
芸術作品のように美しく、この土地を感じさせてくれる美味しい料理たち。
2人は、静かに穏やかにゆっくりと、1つずつじっくり味わっていきます。
思わず目を閉じてしまう贅沢なひととき。
真澄は、赤ワインを追加注文!
「いろんなマリアージュを試したけど、これにかなうものはないかな。」
“和牛×赤ワイン”は、抜群の相性でした。
「こんなに素材を味わって食べるのは久しぶり…」と、真澄。
彼女は、とても幸せそうで、すごく泣きそうな顔をします。
「ありがとね、仁。何を食べるかも大事だけど…やっぱり、誰と食べるかが一番大事だったんだなって。」
デザートまで食べ終えた後で、真澄が感謝を述べます。
父親にはしてあげられないと思う。
半年前、夫婦というものを見失いそうになってはじめたこの週末旅。
お互いの気持ちをどれだけ知ってるのか、確かめたかったのかも…と、真澄。
「確かめられた?」と、仁。
真澄は、自分の気持ちを確かめることができたと答えます。
そして、真澄は“子供について”話しはじめます。
女の人生の一大イベント(出産)を、逆算でプランしないといけなかった…
ファンタジーに逃げてる場合じゃなかったと。
いままでたくさん幸せをくれた夫へ…
幸せになってほしいという願いを語る妻。
妻の言葉の奥に“何か”を感じ、表情が強張る仁。
一番言いたくなくて、一番彼に言わなくてはいけないと思った言葉を…
真澄は仁に告げました。
仁は目を赤くしながらその言葉を受け入れます。
幸福(夫婦の幸せ)について考える。
ライトアップされている水盤テラスへ。
仁は、辛いことを全部話してくれた真澄に感謝を述べ、こう聞きます。
「真澄にとって幸福って何?」
「美味しいお酒と美味しいご飯、あとは美味しいねって言える人がいてくれることかな。」
「いろんな旅(会話)をして、一番近くにある幸せを感じられるようになった。答えなんか出さなくても、真澄とこうして会話を重ねていけばそれでいいと思う。」
夫婦とは?なんて永遠に答えの出ないテーマだと話す仁。
ニーチェは「夫婦とは長い会話である」と。
僕たちの週末旅は、会話そのものだった…彼はこう振り返ります。
いつだって、そばには真澄がいました。
人間は欲深く、いろんな夢とか望みを持ってしまいます。
「子供がいても、いなくても…どっちにしたって、人生の不安は無くならないよ。」
仁は、まっすぐ真澄を見て言います。
夫(吉沢悠)から妻(観月ありさ)へ…愛の告白。
「僕にとっての一番の幸せは、真澄と一緒に生きていくことだよ。」
仁は、真澄に向かって大切なことを伝えました。
声を震わせながら「本当?」と微笑む真澄。
「疑うんだ?」と言いながら、仁も微笑みます。
「じゃあ、人生の最後に答え合わせしてよ。」
真澄は、その嬉しい言葉を噛み締めながら「わかった」と頷きます。
真澄が気に入ったのは瑠璃色の碗でした。
贅沢だと真澄が諦めた“それを2つ”、
仁はこっそり買って帰ります。
そして、もっと愛情の深さを感じる出来事が!!
彼(吉沢悠)が、彼女(観月ありさ)の後ろ姿を撮る理由。
朝の水盤テラス、昨日とは景色が違って見えました。
真澄の背後で、スマホのカメラの音が…!
「なんで後ろ姿を?」
フォルダには、全部の旅先で撮った真澄の後ろ姿が大切に保存されていました。
「真澄が見てる景色を…真澄ごと、全部残したかったんだ。」
仁は、サンテグジュペリの名言を用いて理由を説明します。
「愛はお互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである。」
2人は、横並びになって手を繋ぎます。
そして、夫婦は同じ方向を向いて箱根の美しい景色を眺めます。
瑠璃の碗に気づいた真澄に、仁が言います。
「そういうのって、旅の記憶を閉じ込めてくれる気がして。」
平日は、一緒に過ごす時間が少ない矢吹夫婦は…
その代わりにいろんなものを旅で共有することで、夫婦の時間を補っています。
「次、どこ行く?」
笑顔の真澄が、仁にたずねます。
組子細工のコースターが飴色に育つ頃…
矢吹夫婦はどこを旅しているのでしょうか。
ドラマ『週末旅の極意 夫婦ってそんな簡単じゃないもの』の次回に期待するもの
人生の最後に答え合わせして…に、胸が熱くなりました。
半年かけて夫婦というものと向き合ってきた2人の物語は…
シンプルだけど、とても深くて心に響く結末でした。
大切な人と旅がしたくなりました。
矢吹夫婦の新しい週末旅(続編)を待ちたいです!