集中力維持はとても難しい…
ましてや、緊張しまくっているときに全集中するのはもっと至難の業!
第5話「メジロ、ハマチ、ブリ」では、豆狸が初高座の舞台上で化け術がポンッと解けそうになります。
身バレしたら即破門…ヒリヒリの状況下、豆狸は集中力を最後まで維持できるのか!?
目次
アニメ『うちの師匠はしっぽがない 』前回第4話のあらすじと振り返り
寄席にて、前座・椿しらら(CV.Lynn)の誘拐事件勃発!
しららの実家である黒駒一家のらくだ(CV.梅原裕一郎)たちの仕業です。
昔、窃盗を犯したらくだを助けたのは、幼きしらら。
一家に入り若頭に出世した今も、彼は命を助けてくれたお嬢に格別な恩義を感じています。
大切な跡取りの座を捨て、落語家になりたいお嬢の気持ちが理解できず連れ戻しにきました。
すると、お嬢の友達・まめだ(CV.M・A・O)と大黒亭文狐(CV.山村響)という有名な落語家がしららを助けにやってきます。
文弧はらくだに、お嬢を賭けて一席やらせてほしいと言ってきます。
笑ったら負け…笑ったらしららを返すのが条件!
笑うもんかと思いながら、文弧の「らくだ」を聞きます。
しららとの出会いに似たような場面が出てきて…つい、フッと笑ってしまった!
らくだは、お嬢の夢に負けたのでした。
胸の奥底をギュッと掴んでくるような見事な落語でした…
第5話も噺が面白い!
いろんな意味でドキドキさせられる「辻占茶屋」の名演は必見です!
【ネタバレあり】アニメ『うちの師匠はしっぽがない』第5話あらすじと感想
豆狸、破門危機!鼻のいい下座さんに正体がバレた!?
全集中してるまめだ(CV.M・A・O)のうめき声がします。
今日は、大黒亭文狐(CV.山村響)と“針の糸通し”をしながら化け術維持の特訓中!
葉っぱを乗せて懸命に糸を通すも、集中力が切れ、変化が解けちゃったまめだ。
「落語もそうだけど、変化も修業しなさい。狸とバレたら破門やさかいね!」
師匠は、化け術マスターのお手本として、死んでなお人の形をとどめたというかの大狸・左衛門狸の伝説をまめだに聞かせます。
ようやく、狸だったということがバレたという凄い狸のお話。
「あさ早くに…狸って夜行性でしょう?」
思いがけない言葉をかけられたまめだは凍り付きます。
目が見えない彼女は耳や鼻がいいので、まめだ(狸)の気配に最初から気づいていたと言うのです!
「みんなモフモフが落語する姿にきゅんきゅんしてたんじゃ…」
「そんな訳ない…バレたら破門って言われてる!」と、まめだはパニック!
みんな周知の事実だとばかり思っていた小糸は、自分だけが気づいたと知って驚きます。
ヤクザ乱入騒動のオトシマエ、しららの小指が危ない!
小糸は、誰にも言わない代わりにある交換条件をまめだに提示します。
それは「しっぽをモフりたい!」というもの。
こうして、まめだはしっぽをモフられることで辛くも破門危機を逃れますw
時を同じくして、他の部屋では椿しらら(CV.Lynn)の小指がピンチを迎えていました…
黒駒一家騒動のオトシマエをつけるべく、包丁で小指を切り落とそうとするしらら。
これが人間の責任の取り方だと、文弧は煙管をふかしながら見物します。
部屋に駆け込んできたまめだだけが、必死にしららを止めます。
お松(CV.相川奈都姫)がペシッとしららの頭をはたいてオトシマエ中止!
文弧が用意したのは“おもちゃの包丁”でしたw
座亭・作次郎(CV.村瀬歩)も、ちょうど改修をしようとしていた所だったから気にしないでとしららを慰めます。
今日は1週間の改修を終えた春来亭の新装開店日です!
中座は、真打の1つ下…江戸では二つ目とも呼ばれます。
ハマチ(前座)、メジロ(中座)、ブリ(真打)…ハマチ昇格作戦実行!
しららは、まめだに落語家の出世について教えます。
「ハマチ(前座)、メジロ(中座)、ブリ(真打)ってこと。まめだはハマチの前のヤヅってトコね。」
でも、しららは1年で年季明けし、ハマチになりました。
ヤヅ時代、毎夜こっそり師匠の本を読んでいたしらら。
それを師匠の椿白團治(CV.江口拓也)に見つかります。
「マジメはいいが変な癖がつく…お前はさっさと人前に出た方がいい。明日から前座になれ。」
師匠は稽古つけるのが面倒だっただけと謙虚なしららですが、1年で前座は凄い!
この成功談を聞いたまめだは、舌をぺろりと出して“同じこと”を試みます。
まだ字読めへんのに何してんのや、コイツ…
夜な夜な本を読むまめだを見た文弧は呆れながら、注意します。
「遊ぶのはいいが…大事な本によだれ垂らしたりせんように!」
翌朝、本に大量のよだれを垂らしたまめだは文弧に大目玉を食らったのでしたw
まめだが思いがけない形で高座デビューを果たす!
文弧に対して「師匠と私は同じモフモフ好きですね!」と言うなど…
黙っていてくれると約束した小糸は失言が多く、まめだはハラハラします。
「お客さんの驚く姿を想像すると楽しみで仕方ない。」
そう話す小糸を見て、まめだは応援したくなります。
中入りになり、次は文弧&小糸の出番というそのとき…小糸が転倒し、三味線が大破!
三味線の予備はナシ。
落ち込む小糸を見て、まめだは決意します。
少し遅れてはじまった文弧の高座には、予備の三味線を持った小糸の姿が!
なんと、その三味線はまめだが化けたもので…
小糸に鳴らされ、機嫌よい音を奏でます。
まめだ、最後まで大丈夫か!?
前座は1日にしてならず…豆狸が高座でポンッと鳴く!
「…男と女は、騙し騙されるというのが相場でございます。」
文弧の噺がはじまると、客は静まり返って聞き入ります。
「色街は、いつに変わらぬ陽気なことぉー!」
文弧の声に合わせて、タイミングバッチリで小糸が歌いはじめます。
いつもより気合いが入りまくった小糸がノリノリでかき鳴らすものだから、まめだはこそばゆくて仕方なく…!
文弧が「隣の三味線…狸の皮でも使てんやろか?」と、アドリブを入れてくれてセーフ!
「三味の姿でも出て1ネタできた高座は、うんと稽古になったやろ?」
怒ることなく師匠が聞きます。
「術が解けないか心配で…あれで噺するのはまだムリ。前座は1日にしてならずだ。」
小糸を助けるためにしたこと…“狸でなし(人でなし)”でなかったまめだを褒めた文弧。
成長したまめだを見て、文弧は嬉しそうにします。
直後、文弧は三味線まめだをくすぐり鳴らして、優しいくすぐりの刑に処したのでした。
落語「辻占茶屋」について。
生きることに不器用な男・源やんが主役のこのお噺。
彼には入れ込んでいる梅乃という芸妓がいます。
彼女と結婚したいという源やんに手を焼くなじみのおじさんは、ある提案をします。
「試しに心中してくれと梅乃に持ちかけて、彼女も「一緒に死ぬ」というなら…結婚するのに協力するよ。」
心中に誘う日取りの善し悪しに悩む源さんに、おじさんは“辻占”をすすめます。
でも、聞こえてくるのは妙な歌ばかり…
梅乃は、おじさんの懸念通り、源やんと添い遂げる気など毛頭ない!
でも、そこは恋商売。「おまはんが死ぬなら、私も一緒に」と言ってのけます。
さっそく、一緒に心中しに行く源やんと梅乃。
お互い心中する気などなく…
暗がりなのをいいことに源やんも梅乃も大きな石をドボンと投げてごまかします。
ほどなく、梅乃と道で遭遇した源やんは彼女を詰めます。
「俺と死んでくれるゆうたやないか!」
「シャバで会って以来やね〜」と、梅乃は悪びれもなくこう言ってのけたのでした。
アニメ『うちの師匠はしっぽがない』の次回に期待するもの
こんなに華やかな落語があるのだなと「辻占茶屋」の演出に感動しました。
さて、正体バレの危機を脱した豆狸に新たな試練が課される第6話「客は食い物!」。
なんと、まめだが前座デビュー決定!
高座にあがる緊張感をまめだはどう克服するのか…注目です!