最終話の1つ前…終盤のこの大事な局面でヤバい宿敵現る!
第12話で、豆狸は感情表現の達人といわれる落語家師匠の最終試練に挑みます。
「君が面白くちゃ意味がない」という難題の理解に苦戦する豆狸は、遊郭で働きながら課題克服を目指します。
そして、ラストは波乱の予感…
大黒亭を超恨んでいるある男が、豆狸をロックオンしちゃうのです!!
目次
アニメ『うちの師匠はしっぽがない 』前回第11話のあらすじと振り返り
かつての大黒亭文狐(CV.山村響)は、伊勢の社に棲む七度狐という“化け狐”でした。
産業革命時代の煽りを受け、愛した社と桜の大木は悪い人たちから狙われた七度狐。
社を潰された七度狐に「弟子になれ!」と言ってきた大黒亭文鳥(CV.諏訪部順一)。
人間のくせに人間を恨み人間が嫌いだというこの風変わりな落語家に誘われ…
春来亭へ来た七度狐は、文弧という名をもらいます。
ある日、文鳥の贔屓の御座敷に同行した文弧。
主催者の平兵衛(CV.小野坂昌也)は文鳥の落語を聞かずに、土地開発のために社を潰す算段を嫌な笑いを浮かべながら語っていて…
堪忍袋の緒が切れた文弧に代わり、文鳥が平兵衛を1発ぶん殴り…
文鳥は倍返し以上の痛手を負います!
翌日、顔が腫れたまま文鳥は弟子のために「百年目」を高座にかけます。
彼の落語の中にかつての恋しい人間たちを見た文弧は、落語で生きていく決意をしました。
第12話では、大黒亭と因縁がある悪い奴・平兵衛が再び物語に絡んできます…
【ネタバレあり】アニメ『うちの師匠はしっぽがない』第12話あらすじと感想
難儀な遺言を残した大師匠の位牌を睨む豆狸、最終試練へ!
「大黒亭を名乗るのにふさわしいか…各々の基準で試したらどうやろ?」
すべては上方落語四天王の会合にて、椿白團治(CV.江口拓也)がこう提案したことからはじまりました。
これまで2人の師匠から合格のサインをもらったまめだ(CV.M・A・O)。
破門回避のために突破すべきラスト1つは、恵比寿家歌緑の最終試練のみ!
「文弧の弟子がこんなマヌケ面とは意外だ…僕に何か用?」
まえだがお世話になっている椿家を飛び出したら、ちょうどそこへ文鳥の仏壇に会いにきた恵比寿家歌緑(CV.石田彰)が現れます。
椿しらら(CV.Lynn)は、たまに外国人みたいなことを言う“まめだ発言”に驚きます。
位牌に魂が宿ると聞いたまめだは「弟子をとるな…」とやっかいな遺言を残して去った文鳥を睨みます。
「そう睨むな…文鳥とは同期だが悪い奴じゃなかった」と歌緑がフォローします。
君が面白くちゃ意味がない…突然の不合格!
そそくさと帰ろうとした歌緑に、最終試練をしてくれるよう懇願するまめだ。
歌緑は相当嫌がったものの、白團治の顔を立ててまめだの落語を聞いてくれることに!
唐突に不合格を告げた歌緑は、言葉を続けます。
「たくさん笑えたよ。でも、君が面白くちゃ意味がない。」
まめだが破門になろうが自分には関係がないと歌緑。
白團治を「これ以上は金を返してからな…」と退け、歌緑は帰ってしまいます。
歌緑が発した言葉の意味が理解できないまめだ。
「ここは大人の街、子供の来る所じゃない!」と女将(CV.難波祐香)に追い返されます。
退けないまめだは「ここで働く!」と宣言。
「かえれかえれ…」奥の座敷から歌緑の念仏みたいな帰れコールが聞こえてきます。
すると、歌緑の反応を見た女将がおもしろがってまめだを雑用として置いてくれることに!
その日から、まめだは雑用をこなしつつ、歌緑が滞在する部屋の襖から手裏剣のように“はたしじょ(果たし状)”を投げ入れる日々を過ごします。
思い出すのは人間嫌いな同期のあいつ、いい子じゃダメだ。
女将が「いい子よ?決闘を受けてあげたら?」と歌緑の説得を試みますが…
「いい子じゃダメ。昔、兄弟子に虐められていた病弱な僕を助けてくれたいい奴がいてね…そいつは、時々危うい目をする奴だった。」
歌緑は、大黒亭文鳥(CV.諏訪部順一)のことを例に挙げて語りだします。
文鳥の人間なんて全員敵だと言わんばかりのあの鋭い眼差しを…歌緑は思い出します。
文鳥は、人間観察が大好きな男でした。
歌緑といるときも、文鳥は外でくだを巻く酔っ払いのオヤジの一挙手一投足を楽しげに観察していました。
「芸のために観察してる。目についた人間を片っ端から落語に突っ込んでやるのさ!」
それを聞いて芸の肥やしになるのは御免だと「僕を視界に入れないでくれ」とタバコをふかす歌緑。
観察拒否をしてきた同期に、文鳥は「タバコの吸い過ぎは長生きできない」と注意。
すると、歌緑は「文鳥より長生きしたら、またイジメられる」と長生きを拒否して…
文鳥が生きていた頃は、こんなやりとりが幾度となくありました。
それを思い出した歌緑は、タバコをふかしながら「つまんねぇ…」とぽつりこぼします。
戦友を亡くした歌緑の悲哀が沁みます。
大黒亭を、落語家を恨んでいるヤバいアイツが再び!!
一方、師匠に会いたい気持ちを日々募らせながら懸命に雑用をこなすまめだ。
上客のお客さんにお酒を運ぶように頼まれ、2階の大座敷へ向かいます。
その上客とは、平兵衛(CV.小野坂昌也)という男で…
ヤバい奴に出会ってしまった!!
平兵衛が、お酒を運んできたまめだに声をかけます。
大騒ぎの大宴会でとても落語を聞いてくれるような雰囲気じゃない…
でも、求められたら断れないまめだは「牛ほめ」をやります。
ですが、宴に夢中なお客達がまめだの落語に耳を傾けるはずもなく…
「もっと騒げ…わては落語家が一番嫌いや!」その状況をほくそ笑む平兵衛。
文弧から教わった“転ぶときは前のめり!の心”でこの苦境に立ち向かいます。
「正気だったら芸人やってない!」と、叫びながら落語を演じはじめます。
お客たちはその勢いに負け、まめだの落語を聞きはじめます。
女に成りきる歌緑に、秒で骨抜きにされるお客たち。
「芸は一期一会!このお客さん達に何かを残したい!!」
まめだの小気味のいい語りと強き想いが、お客たちの心を掴みはじめます。
それを良しとしない平兵衛が、対抗策として高い酒を大量投入!
お客たちはたちまちお酒に夢中となり、まめだの落語から離れていきました…
「もうやめろ…代われ。文鳥ならとっくに血の海だ。」
うるさくて酒が不味いと愚痴りながら歌緑が、まめだの落語をストップさせます。
これが新たなる火種を生みだします。
座布団に座った歌緑が「三枚起請」をはじめます。
お客たちは、歌緑が演じる芸鼓の色香に魅了されます。
みんな、歌緑が美しい女性に見えてしまいます…
喋り終えて美しい礼をした歌緑に、自然とお客たちから拍手が起こります。
次は君じゃなくて、“君の中の人間”に会いたいな。
歌緑は、「見たか、僕は虐めっこなんざ怖くない…」と静かに強がります。
花街遊びで数多のイイ女を見てきたと言う歌緑は、まめだに自分の演じた女性を「いい女だったろ?」と誇らしげに言います。
そして、歌緑は最終試練課題の大ヒントをまめだに授けます。
「僕はつまらない人間だけど…僕の中の“奴ら”は、なかなかに面白い!次は君じゃなくて、“君の中の人間”に会いたいな。」
1週間後に再試験、まめだはラストチャンスをもらいました。
歌緑は大黒亭の芸はどこへ行くのかが気になったのだと再試験許可の理由を語ります。
彼は怖い笑みを浮かべます。
「うちの弟子に稽古つけてもろたそうで…ありがとうございました、姉さん。」
丁寧にお辞儀をして礼を述べます。
「師匠の文鳥が教えてくれたこと…アイツに教えたい!」とほほ笑む文弧。
より師匠らしくなった文弧の変化を、圓紫は感じたのでした。
アニメ『うちの師匠はしっぽがない』の次回に期待するもの
こんな終盤で宿敵が…!
まめだに最終試練以外の大きな困難が訪れてしまいそうです。
第13話(最終話)のタイトルは「全部師匠が教えてくれた」です。
豆狸落語家の運命を見届けましょう!