沙紀(比嘉愛未)に貯金が尽きかけていることを聞かされ、気まずくなってしまったレンタルさん(増田貴久)。
その後夜中の依頼に出かけたまま家に帰れずにいると、好きな人が自殺をしてしまったからその人の代わりに彼の形見の帽子をかぶって一緒にお茶をして欲しいという依頼を受けます。
依頼主の希美(松本若菜)は突然の彼との別れに、気持ちを整理できないでいました。
そして活動を続けるか迷っているレンタルさんのところに、神林(葉山奨之)がやってきて、ある提案をします。
神林の提案に、レンタルさんが出した答えとは?
2020年春に始まり休止を経てのドラマがついに最終回です。
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目次
『レンタルなんもしない人』前回第11話のあらすじと振り返り
レンタルさん(増田貴久)はなんとアンチレンタルさんである神林(葉山奨之)から依頼をされました。
神林の会社が主催するイベント『夢コンテスト』が開かれることになり、審査員にレンタルさんの名前が挙がったのです。
神林はTwitterで審査員をして欲しいとレンタルを打診しますが、審査はなんかしていることになるのでレンタルさんは一度は断ります。
しかし、なんもしなくていいと言われて会場にやってきたレンタルさん。
色々なトラブルが重なり、結局審査をしなくてはならなくなったレンタルさんはリハーサルで帰ることにします。
その時神林は今まで溜まっていたレンタルさんへの不満をぶつけます。
そして妻の沙紀(比嘉愛未)は貯金が尽きかけていることをレンタルさんに言えないことで、レンタルさんへの不満を募らせ、思わず仕事ではないのだからそんなに夢中にならなくてもいいと言ってしまい、2人は初めて気まずくなってしまいました。
【ネタバレ】『レンタルなんもしない人』第12話(最終回)あらすじ・感想
すれ違う2人
「そんなに夢中にならなくてもいいんじゃない?仕事じゃないんだから」
貯金が尽きかけたことを夫に伝えた沙紀(比嘉愛未)は、思わずそう口にしてしまいました。
気まずくなったところにレンタルさん(増田貴久)に依頼が舞い込み、レンタルさんはそのまま依頼で夜を明かします。
明け方家に帰ろうとしますが、玄関先まで来たところで足が止まり、家の中には入らず引き返してしまいました。
その時、ある女性から依頼が入ってきます。
突然自殺してしまった好きな人の白いハンチングをかぶってもらって、一緒にお茶をして欲しいというのです。
レンタルさんはその依頼を受けることにしました。
カフェでお茶を
依頼主の希美(松本若菜)は、自殺した彼とは付き合ってはいなかったと言います。
でも、色んなところに出かけていて、これからも色んなところに行こうと約束をしていました。
そんな彼の自宅近くにあるカフェが『マル』だとのことで、レンタルさんと希美はそこでお茶をすることになったのです。
希美と彼は社会人のバドミントンサークルで出会いました。
彼の方が5歳年下ですが、同じタイミングで入ったこともあって話すようになりました。
『マル』というのは彼の口癖だったそうです。
彼は大人になると物事の善し悪しが曖昧になるので、自分でマルをつけることにしていました。
希美の身の回りの色んな物にマルをつけてくれる彼。
そんな彼に、希美はどんどん惹かれていったのです。
でも、相手が年下なのもあって気持ちを伝えられずにいました。
白いハンチング
彼が自殺したと聞かされた時、希美はにわかには信じられませんでした。
でも、お葬式で彼の顔を見た時、彼はもうマルをつけてくれないのだと現実を突きつけられました。
何故亡くなったのかもわからず、自分に何かしてあげられることはなかったのかと自問自答を繰り返す希美。
「最後に会った日に、彼にマルをつけてあげたら何か変わってたのかなって…」
希美は彼がいつもかぶっていた白いハンチングを取り出し、レンタルさんに渡します。
こんなことで気持ちの整理がつくのかわからないけれど、これぐらいしか方法がわからないのです。
レンタルさんはハンチングをかぶってみます。
感想を聞かれましたが、歩いてみないとかぶり心地はわからないというレンタルさんは、おもむろに店内をウロウロし始めました。
周りを見たい人
白いハンチングは、いつもレンタルさんがかぶっている帽子とは違うかぶり心地でした。
レンタルさんいわく、ハンチングというのは視界が遮られないので周りをしっかり見たい人がかぶる帽子だとのこと。
希美は、だから彼は誰も気づかないマルをたくさん見つけられたのかもしれないと思います。
バドミントンのネットの張り方、コンビニのホットスナック、希美のリアクション、高台から見る綺麗な景色…。
彼が見つけたマルを思い出しているうちに、希美の目からとめどもなく涙が溢れてきました。
「気持ち、伝えてたら良かったな…」
金田(古舘寛治)帰還
会計後、希美は交通費の他に彼を誘おうと思っていた旅行券をレンタルさん夫婦に使ってもらいたいと言って渡します。
レンタルさんは即座にそれをリュックに入れたので、意外な行動に少し驚く希美。
「こういうのはありがたく受け取ります」
帰り道、レンタルさんは金田(古舘寛治)のいた場所に花が手向けられているのをぼんやり眺めていました。
「こんなところに花なんか置きやがって」
振り向くと、そこには金田の姿が。
しばらく放心状態のレンタルさん。
「寂しかったんだろ?」
金田はレンタルさんの否定を聞くことなく、嬉しそうにうなずきます。
神林(葉山奨之)のアイデア
するとそこに神林(葉山奨之)が現れます。
レンタルさんにある提案をしたいというのです。
題して『レンタルなんもしない人マネタイズ計画』。
神林は、『レンタルなんもしない人』が無料であることに価値があると思われているのはもったいないと、オンラインサロンやTwitterに広告を載せる案を力説します。
「そんなめんどくさいことしてないで、金取っちゃえよ」
勝手に2人についてきた金田が、真理をついてきます。
そんなわけで、『レンタルなんもしない人』は有料化することにしました。
では、いくらにするのか?
レンタルさんは、今日もらった旅行券が1万円だったこともあり、依頼一件につき1万円貰うことにしました。
ただ1人分の存在の大切さ
金田は相談料としてレンタルさんの旅行券を取ろうとしますが、レンタルさんは渡そうとしません。
「明日は俺に旅行券を渡せねぇぞ」
金田は、今日いる人間が明日いるとは限らないと言います。
「いなくなって気づくんだよ。ただ1人分の人間の存在が大切だったことに」
その言葉を聞いたレンタルさんは、突然立ち上がり、慌てて帰っていきました。
そして珍しくレンタルさんは走ったのです。
息を切らせて家に帰り、沙紀の顔を見た途端、レンタルさんは言葉が出て来なくなってしまいました。
しかし、沙紀はそのレンタルさんの姿を見て、彼が何を言いたいのかわかりました。
家族のカタチ
レンタルさんがなんもしなくなってから、沙紀は家族3人での何気ない日常の大切さに気がついたと言います。
「なんもしないって、一番大事なことだけをするってことなのかもね」
レンタルさんは、思い切ってサービスを有料化することを打ち明けます。
すると沙紀は即賛成しました。
ずっとそう思っていたけど、レンタルさんが無料にこだわっているのかと思って言えなかったとのこと。
沙紀は、自由に生きるレンタルさんを見ていて、自分も自由に生きてみようという気になってきました。
沙紀にも、やりたいことはたくさんあるのです。
夫はなんもしない、妻は自由に生きる。もしかしたら批判されてしまうかもしれません。
「まぁいっか。これがうちの家族のカタチってことで!」
「うん」
沙紀(比嘉愛未)からの依頼
翌朝、レンタルさんはいつになく緊張の面持ちでスマホを握ります。
これからTwitterで有料化の宣言をするのです。
「これで依頼が減ったらその時にどうするか考える!」
しかし、フォロワーの反応は、「逆に頼みやすくなった」など前向きな意見が多数でした。
そして、レンタルさんに書籍化の依頼が舞い込みます。
以前東京タワーに上り、東京を去って行った大宮亜希(志田未来)が本づくりを夢見て再び上京していたのです。
そして沙紀からレンタルさんに依頼をしたいと申し出がありました。
「ずっと、一緒にいてください」
一瞬、動きが止まってしまったレンタルさん。
その依頼に、レンタルさんは依頼主に背を向けて答えます。
「了解です」
『レンタルなんもしない人』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ
#レンタルなんもしない人
ご視聴ありがとうございました‼️いかがでしたでしょうか✨?
少しでも皆さんの癒しになっていたなら嬉しいです☺️💕最後にレンタルさん(#増田貴久)と #ナナナ 恒例の“なんもしない動画”をどうぞ🧢#比嘉愛未 #葉山奨之 #古舘寛治#レンタルロス pic.twitter.com/SrSjmCN018
— レンタルなんもしない人🧢ドラマホリック! (@tx_rentalsan) September 30, 2020
沙紀からのプロポーズに、大照れのレンタルさん。
非常に微笑ましいシーンでドラマは幕を閉じました。
大どんでん返しなどなくとても静かな流れですが、依頼者それぞれに物語があって、涙あり笑いありの非常に見ごたえのあるドラマでした。
撮影中断の時期があって季節が変わったのも良かったと思います。
なんもしなくてもそばにいて欲しいと次々舞い込む依頼の数々に、やはり人は誰かとなんかせずにはいられないのだなと感じました。
そしてレンタルさん役の増田貴久さんと沙紀役の比嘉愛未さんは適役でしたね!
とてもほんわかした気持ちにさせてくれる2人でした。
約半年間お疲れ様でした!
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