【杉山真宏×和合真一インタビュー】『LOVE STAGE!!』の好きなキスシーンや撮影秘話など楽しいお話が満載!

映画『LOVE STAGE!!』杉山真宏×和合真一インタビュー

(C)ミルトモ

この度、公開が延期されていた映画『LOVE STAGE!!』が10月2日(金)よりシネ・リーブル池袋にて公開されることが決定。

今回は主演・瀬名泉水役を務めた杉山真宏さんと、泉水の敏腕マネージャー・相楽玲役を務めた和合真一さんにお話を伺いました。

お二人は舞台での共演経験もあり、仲の良い雰囲気が伝わる楽しいインタビューとなっています。

さらに、杉山さん×和合さんの貴重な2ショットサイン入りチェキの読者プレゼントもあります。最後までお見逃しなく!

映画『LOVE STAGE!!』杉山真宏×和合真一インタビュー

−−本作『LOVE STAGE!!』はBLブームの先駆けともいえる人気漫画が原作ということで、原作ファンも非常に多い作品ですが、演じる上でのプレッシャーや心構えはございましたか?

杉山真宏(以下、杉山)「『LOVE STAGE!!』をBLモノという括りによって、極端なイロモノと思われないようにしたいというのが第一にありました。『自分が演じることによって、こういう世界観をもっと受け入れてほしい』という一つのきっかけになれる作品だと思っていたので、そのプレッシャーは少し感じていたかもしれません。」

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和合真一(以下、和合)「もともと『LOVE STAGE!!』を知っており、2014年に放送されたアニメも見ていたので、1作品として純粋に良いものをお届けしたいという気持ちが強かったです。BLというカテゴライズですが、多様性が大事にされ始める今のご時世ともマッチしていて、見ている側も受け入れやすいんじゃないかなと思っています。だからこそお芝居を通じてひとつの良い作品としてお届けしたいと思いながら演じました。」

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−−実写化は原作ファンから比較される難しさがあると思いますが、(杉山真宏演じる)瀬名泉水と(和合真一演じる)相楽玲それぞれのキャラクターをご自身にインストールされる際に、漫画やアニメ版のキャラクター性はどれくらい重ねて演じられましたか?

杉山「『LOVE STAGE!!』を実写化する中で、原作ファンはアニメや漫画の瀬名泉水を思い浮かべると思うのですが、僕の中ではあえて意識せず、原作の泉水に引っ張られすぎないようにしました。ナチュラルに台本を読んだ時に感じたインスピレーションを大事にして、自分の中の泉水として演じさせていただきました。」

和合「僕は逆に原作・アニメを見た上で、一度ファン目線になって考えて、原作のキャラクターを落とし込んでから自分色を重ねていくという作業が必要かなと思っていて。僕も漫画やアニメが好きなので、原作へのリスペクトが演技から滲み出るように、雰囲気やニュアンスを似せる意識は持っています。演じている中で、自分から自然と出た言葉や所作を見て、一瞬原作がよぎるような演技になっていれば良いなと思っています。」

−−お二人の対比があって面白いですね。

杉山「和合さんはわかりますね。役が和合さんなのか、和合さんが役なのかわからなくなる瞬間が多いんですよ。」

和合「どの役でも『○○役の和合』と『和合役の○○』のどっちか分からなくなるとよく言われますね…。」

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−−カメラが回っていない時も余韻として残っているということですか?

杉山「そうですね。だから役のまま帰っているんじゃないかという…。」

和合「メイキングを改めて見直しても、どっちかわからない感じになっているというか。もしかするとキャスティングの時点で似ていると思っていただいているのかもしれませんが、原作モノは和合くん面白いとおっしゃっていただけることが多いので嬉しいです。」

−−今作のメインキャストは舞台経験が豊富な方が揃っているのも相まり、全体的に皆さんのお芝居が舞台テイストと感じました。その辺り、井上監督から演出における具体的なリクエストがあったのでしょうか?

杉山「ありました。(一条龍馬役の)仲田さんが『こういうことをしたい』と相談していたら、監督も気持ちが舞台テイストの方向になっていったのか、『ここは激しくやろう』とか現場内で変わっていった感じです。最初はナチュラルでやろうという感じだったのですが、仲田さんがアイデアを持ってきて実践するうちに監督もノリノリになっちゃって、舞台のようなオーバーさでやっていこうとなりましたね。」

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−−杉山さん、主演を務められた今作の手ごたえはいかがですか?

杉山「やっぱり達成感があります。仲田さんと初めてお会いしてから撮影期間もすごく短い中でお互い苦労したのですが、その中でやりきったぞという感じが強いです。完成した作品を見て、『あの時こうだったなぁ』とか、その時の現場の風景を思い出しながら見ちゃいました。」

−−初共演とは思えないほど仲田さんとの掛け合いが素晴らしかったです。共演されてみての感想や印象はいかがでしたか?

杉山「カメラが回っていない時は意外と2人とも淡々と喋っている感じでしたが、撮影に際しては仲田さんが大人のリードをしてくれていました。そういう意味では、素の時でも龍馬と泉水のような関係性だったかもしれません。」

−−あるシーンの撮影秘話をお聞きしたいのですが、泉水がソファーで寝ているところに龍馬が何回もアプローチを試みるシーンは仲田さんの演技がアドリブのように見えていました。ラブコメとしてとても見どころのある場面でしたが、あのシーンは台本通りの展開なのでしょうか?

杉山「アドリブと台本が半々くらいでした。監督がなかなかカットをかけなかったので、仲田さんも演技を続けないといけなくて、だんだんアドリブのボソボソつぶやくセリフが入り、仲田さんのアドリブが発揮されていたので、僕も笑わないようにしながら『あれ?いつカットかかるんだろう?』と思っていました。途中から『それ、何回するの!』と思いながらやっていましたね(笑)」

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−−今作の見どころのひとつは、ずばり杉山さんと仲田さんのキスシーンだと思いますが、劇中に数あるキスシーンの中で杉山さんがイチオシで選ぶとしたらどこのキスシーンでしょうか?

杉山「ひとつ選ぶなら、一番最初の結婚式のキスシーンですかね。結婚式はしたことないので僕も新鮮味がありましたし、雰囲気的にもあそこが一番キュンとしたなと思います。」

−−確かに、あのシーンは杉山さんの色気もダダ漏れでしたもんね。

杉山「あははは(笑)あのシーンは泉水の髪型と雰囲気もシャキッとしていましたから、一番美しく見えるかもしれませんね。風景なども相まって僕はそのキスシーンがイチオシです。」

−−登場キャラクターのほとんどが人懐っこい性格の中で、和合さん演じる相楽玲はクールな役どころだったと思います。キャラ作りにおいて演じている中で苦労した点はございますか?

和合「先ほどと重複しますが、原作をリスペクトしたいなと思っていたので、周りがなんか和気あいあいとしている中で、自分はどちらかというと落ち着いたトーンで全体のバランス取りを意識していた点ですね。最後の方で我を忘れちゃうシーンがありますが、そのシーンを強調するためにも前半はクールで敏腕な感じが出るようにやろうとは意識しました。ただ、途中途中でやっぱり和合が出ちゃってね。和合さんすぐ出ちゃうから(笑)」

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−−素の和合さんが…(笑)

和合「すぐ面白いことしてやろうとしちゃうんです。監督もそういうのが好きな方だったので、その場の熱量やテンションで演じさせていただけたんですよね。だから遊び要素を足して、カットかかればOKが出ることも多かったです。」

杉山「これで良いんだ、みたいな…(笑)」

和合「カメリハのような感覚で面白おかしくやっていたのが『はい!OK!』ということも多くあったので、だから映像から出ているわちゃわちゃ感は現場そのままの雰囲気でもありました。」

−−アニメ版でも泉水の兄・聖湖の声を演じているDAIGOさんが、今作でも同じキャラクターで特別出演している点も話題になりました。特に和合さんはDAIGOさんとの共演シーンが多かったと思いますが、ご一緒して印象深かったエピソードはありますか?

和合「実は、脚本をもらった時は聖湖のところが空欄になっていたのでDAIGOさんが出ることを知らなくて、改めて刷り上がった台本を見たら「DAIGO」という字が出ていたので『まさかDAIGOさんと?』と思いました。ただ、DAIGOさんは壁を感じさせない良いお兄ちゃんという感じで、現場でも気さくに話しかけてくださったり、演技についても『ああしようか、こうしようか』と提案してくださったり、お互いにやりやすくしていただいたのですごくありがたかったです。」

−−主演2人の関係も見どころですが、玲と聖湖の際どい距離感も面白いポイントですよね。お二人の距離感は話し合いながら決められたのですか?

和合「話し合うというより、カメラが回った時にそのままの距離感でやりました。唇が近づくシーンも特に事前相談はなく、お互いにどこまで近づけるかも現場の流れ次第で、DAIGOさんのキャラクターがあったおかげで緊張せずに演じられました。『LOVE STAGE!!』のスピンオフで、玲と聖湖が主役の『BACK STAGE!!』という作品があるので、原作ファンには少し『BACK STAGE!!』も感じていただけるような距離感を意識しました。」

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−−ただのラブコメディではなく、作品内の台詞からも垣間見える男性同士の恋愛、もっと言うと同性愛への偏見を払拭したいというメッセージを強く感じますが、杉山さんから見た本作の持つ社会的意義はどのように感じますか?

杉山「少しずつ偏見が薄れてきている世の中だと思いますが、本作を通してより理解してもらえたり、見え方が変わるきっかけになると思っています。昔であれば『イロモノ』に見えてしまう作品でも、今はBLモノも流行ってきていて。『LOVE STAGE!!』のストーリーも見ていてキュンキュンできるような純愛なので、すごくメッセージ性も強いです。」

−−今作のお気に入りシーンを挙げるなら、お二人はどこを選ばれますか?

杉山「意外かもしれませんが、僕は和合さん演じる相楽玲との絡みシーンがお気に入りなんです。和合さんとはもともと仲良かったのもあって『いつ一緒のシーンの撮影がくるんだろう?』と心待ちにしていたという。撮影が始まった瞬間は楽しくて仕方なかったですし、カメラが回ってない時ですら打ち合わせのような会話もしていました。」

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和合「最後に泉水を見送るシーンで、聖湖が『どうしたの?』と聞いてきた時に『あなた私のこと好きでしょ?そういうことですよ』と言う場面は、それぞれの関係性が表現できててすごく好きです。物語のクライマックスになる部分なので、『あなた私のこと好きでしょ?』という一言に、玲の色々な気持ちが詰まっているんじゃないかなと思います。」

−−最後に、本作の公開を待ち侘びている原作ファンやお二人のファンに向けて、代表して杉山さんからメッセージをいただければと思います。

杉山「一度は公開が延期になってしまい、ファンの皆さんをお待たせしてしまいましたが、こういう状況の中で『LOVE STAGE!!』を公開できることが奇跡だと思っています。ぜひ、何回でも劇場に足を運んでいただき、それぞれのキャラクターの色々な視点を楽しんでいただけると嬉しいです。仲田さん、和合さん、DAIGOさん、皆さんとのシーンそれぞれに見どころがあって、何度でも楽しめる作品になっていますので、感染対策を万全にして劇場へ足を運んでいただければと思います。」

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インタビュー・構成 / 佐藤 渉
撮影 / 白石太一

杉山真宏×和合真一 サイン入りチェキプレゼント(2名様)

当インタビューをお読みいただいた読者限定で、杉山真宏さん、和合真一さんによる直筆サイン入りチェキを抽選で2名様にプレゼントいたします。

応募方法は以下のツイートを参考に、Twitterプレゼント応募規約(https://mirtomo.com/twitter-campaign/)を確認のうえ、奮ってご応募ください。

『LOVE STAGE!!』作品情報

(c)2020「LOVE STAGE!!」製作委員会

出演者:杉山真宏(JBアナザーズ)、仲田博喜、和合真一、特別出演/DAIGO(BREAKERZ)
監督・編集:井上博貴
脚本:影木栄貴
原作:影木栄貴×蔵王大志「LOVE STAGE!!」(KADOKAWA 刊)
主題歌:BREAKERZ「LOVE STAGE」
作詞:DAIGO、SHINPEI
作曲:SHINPEI
編曲:BREAKERZ / ZAIN RECORDS
企画:岡本伸一郎 杉浦理史(PTA Inc.)
プロデューサー:渡邉直哉、成瀬有征、長田安正
アシスタントプロデューサー:渡邉直哉、成瀬有征、長田安正
撮影:亀井耶馬人
照明:小川満
録音:植田中
助監督:河野宗彦
ヘアメイク:山田季紗
衣装:山川恵未
音楽:中西ゆういちろう
映画「LOVE STAGE!!」製作委員会: PTA Inc.、パロマプロモーション、オフィスインベーダー、ユナイテッドエンタテインメント
制作プロダクション:パロマプロモーション
宣伝・配給:ユナイテッドエンタテインメント
公式サイトhttp://love-stage.united-ent.com/
公式Twitter@LOVESTAGE_movie

あらすじ


「瀬名泉水」は有名芸能一家に生まれた唯一の凡人で、超オタクな漫画家志望の大学生。

幼い頃の経験で芸能界を嫌っていた泉水だったが、あることがきっかけでTVCMに出演することに!

そこで若手人気俳優「一条龍馬」と10年ぶりの再会を果たす。

なんと彼は泉水を女性だと勘違いし、10年間恋心を抱き続けていた。

男を好きになってしまった自分に困惑しつつも突き進む龍馬と、その思いにどう答えるのか戸惑う泉水。

そこに過保護な兄「聖湖」のお節介や、切れ者「玲」の策略、さらには泉水の大々的芸能界デビュー計画が動き始めて…

果たして泉水は引きこもりを克服して、芸能界に足を踏み入れるのか? そして龍馬と泉水の恋は進展するのか!?

映画『LOVE STAGE!!』は10月2日(金)よりシネ・リーブル池袋にて公開!