警官を負傷させて拳銃を奪い、連続殺人事件の容疑者となってしまった金田一一(道枝駿佑)。
佐木(岩崎大昇)の機転により助けられた一は、美雪(上白石萌歌)が心配していると告げられ、必ずこの手で真犯人を見つけて見せると決心します。
最初の被害者・橘は、パーティー参加者たちに伝言ゲームのようにメッセージを残していました。伝言を託された者は次々と真犯人の手にかかってしまいます。
さらに追われる身となった一は、警察官に向けて銃を向けます。
目次
ドラマ『金田一少年の事件簿』 前回振り返り
有名ノンフィクション作家の橘五柳のパーティーで、隠してある新作原稿のありかを示す暗号問題が出されました。
原稿には、とある出席者の犯罪が実名で書かれていると言い、出版されれば大ヒットは間違いなしと、パーティー参加者は暗号を解こうと必死になります。
ところが、肝心の橘が書斎で倒れて死んでいるのが発見されます。現場には、凶器を持った一(道枝駿佑)の姿が!
一は、殺人事件の容疑者として、警察に追われることとなってしまいました。
その間も、次々と殺人が起き、一は真犯人を見つけるべく必死で逃げますが、とうとう力尽きてしまいます。
【ネタバレ】ドラマ『金田一少年の事件簿』第7話あらすじ・感想
二つの謎
警官を負傷させて拳銃を奪い、連続殺人事件の容疑者となった一(道枝駿佑)。
追手から逃れる中、とうとう力尽きてしまいました。
目を覚ますと、後輩の佐木(岩崎大昇)の姿が。
佐木が持ってきた食料と水で、生き返った一は、美雪(上白石萌歌)が心配していると聞き、改めて必ず真犯人を見つけると決意します。
犯人を捕まえるためには、二つの謎を解かなくてはなりません。
一つは原稿のありか、二つ目は現場に足跡をつけずに姿を消す方法です。
容疑者で一が、今現場に戻ればたちまち捕まってしまいます。
そこで、橘がそれぞれのパーティー参加者に託した伝言ゲームを最後の人間まで辿ることにしました。
最後の犠牲者
一はフリー編集者の野中ともみ(宮澤エマ)に会いに行きます。
野中が預かったメッセージは「私で終わり」というもの。
一は野中に「犯人に狙われているから警察に保護してもらって」と忠告をし、その場を離れます。
悲鳴が聞こえたため、すぐに戻ると野中は刺されて絶命していました。
すぐに警察が現れたので、隠れる一。
事態を打破しようとした一は、通りがかりの少年に頼んで、剣持警部(沢村一樹)に伝言を託します。
そのメモには「もう死ぬしかない。ごめん、おっさん」と書かれていました。
拳銃を持った金田一少年
一は拳銃を持って近くの倉庫にいました。
すぐに剣持警部ら警察が駆けつけ、「抵抗はやめろ!」と警告します。
「俺は誰も殺してない!」
一は警官に銃を向けます。
そこで剣持警部が一の説得にあたることに。
ところが一は「捕まるぐらいなら死んだ方がマシだ!」と言って引き金に指をかけます。
その瞬間、銃声が鳴り響きます。剣持警部が発砲したのです。
一の胸には真っ赤な血が!
間もなく一は倒れてしまいました。
血の正体はケチャップでした。
一は少年に託したメモに、オレンジジュースで「くうほうでうて」とメッセージを書いていたのでした。
見えざる敵
原稿に導かせるために一を追っていた犯人”見えざる敵”を、今度は一が追う番です。
一は剣持警部の協力で、現場となった橘の別荘に行き、書斎を確認します。
すると、警部たちが部屋に入った時、水槽が倒れて床が水浸しだったと言いますが、一が部屋に入った時は水槽は倒れていなかったことがわかりました。
一は犯人が床を水浸しにしないといけない理由を探すため、改めて佐木の動画を確認すると、以前感じた違和感の正体が判明しました。
しかし、まだ謎は残っています。
犯人はどうやって足跡をつけずに部屋から出て行ったのか。
書斎のある離れは3つそれぞれ独立していて、一度外に出ないと出入りできないようになっています。
一は、事件当時、管理人の菊蔵が8時ちょうどに寝室のエアコンが壊れていると橘から連絡が来たと言っていたことを思い出しました。
謎は全て解けた!
寝室は本館と繋がっていますが、中庭に向けてドアがあります。
エアコンが壊れていると聞いた菊蔵は、換気のためにこのドアを開け放ったと言います。
「謎は全て解けた!今度は俺があんたをねじ伏せる番だ!」
まず、暗号は伝言ゲームの順番に注目します。
被害者全ての名前の漢字の頭文字をつなげると『おおどけいのなか』となります。
そして、橘殺害後書斎の水槽を壊したのは、メガネの破片を誤魔化すためだったのです。
一の目の前に立っていたのはテレビディレクターの都築(戸塚祥太)でした。
しかし、都築は暗号を自分で解いたからここにたどり着いたし、メガネのレンズも自分のレンズとは言いきれないと反論します。
メガネと足跡の謎
一は、佐木の映像で見つけた違和感、つまりパーティーの時と橘の死体が発見された時の都築のメガネが変わっていることを指摘しました。
都築は気分で予備のメガネとかけ替えたのだと言いますが、一は都築がそう言い出すのを待っていました。
実は、橘の書斎で都築がかけていたのは、老眼鏡だったのです。
足跡については、橘の死体を発見した一を気絶させた後、部屋を出ようとした都築は、一の足跡を見て罪をなすりつけることを思いつきました。
そして、離れのドアノブに足をかけ、ドアをつたって本館に入ったのです。
しかし、一番近い離れからでも本館の入口までかなりの距離があります。
そこで、都築は菊蔵に電話をかけ、彼が寝室のドアを開けてくれることに賭け、見事成功しました。
都築の婚約者
都築には婚約者がいました。彼女は重い腎臓病を患い、幸いドナーになることが出来た都築の腎臓を移植することになりました。
しかしその手術は失敗し、適合するドナーはなかなか見つからず、婚約者の容態はどんどん悪化していきました。
そんな時に、悪徳医師から臓器密輸の手伝いを持ち掛けられます。
協力すれば優先的にドナーを紹介すると言われた都築は、TVディレクターという肩書を利用して、タレントの来日という名目で海外からドナーとなる外国人を運び続けました。
そのことを橘に知られてしまい、本にして世の中に知らしめると言われた都築は、これまでの行いを無駄にしないため、出版阻止するべく橘を殺したのです。
最後の願い
5人も殺した殺人鬼となり果てた都築。
「でも、そんな僕にも出来ることがある」
そう言って自らの胸を刺します。
そして、残っている腎臓を婚約者にあげて欲しいと言い残して、息を引き取りました。
その後いつきの出版社から出版された橘五柳のノンフィクション『臓器密輸』は大ヒットとなります。
ただ、橘の原稿とは違い、都築の名前は伏せられていました。
都築の腎臓を移植して回復した婚約者は、「彼の罪も一緒に背負っていく」と言いますが、剣持警部は、「都築が望むのはあなたの幸せだ」と言って、それを止めたのでした。
ドラマ『金田一少年の事件簿』 第7話 感想&まとめ
金田一少年が容疑者となり、逃亡劇を繰り広げた『金田一少年の殺人』。
今回はその解決編でした。一が拳銃を持ち出した時はどうなることかと思いましたが、剣持警部のおかげでなんとかピンチを乗り切ることが出来ました。
それにしても、今回は随分と被害者が出たものです。しかも、いつもなら被害者に必ず殺される理由がありましたが、今回は完全にとばっちりでしたね。
あと、ドアノブには足跡はついてなかったのかな?ということも少し気になりました!