映画『いぬやしき』あらすじ・ネタバレ感想！佐藤健が初の悪役を演じる注目作品

とんねるずの木梨憲武と、佐藤健がド派手にアクションバトルを繰り広げる映画『いぬやしき』。

本作は、累計発行部数2,000万部を越えた人気コミック「GANTZ」の原作者と、それを映画化した監督が再びタッグを組み実写化。

実績のあるクリエイターの参画により、見応えのあるCGアクションが展開されます。

それではさっそく、映画『いぬやしき』をネタバレありでレビューしたいと思います。

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『いぬやしき』作品情報

(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉／講談社

【ネタバレ】『いぬやしき』あらすじ・感想

開始15分で主人公が死ぬ！？

映画開始まもなくして、まさかの主人公がいきなりピンチ！

行くあてもなくたたずむ主人公・犬屋敷壱郎（木梨憲武）が空を見上げた瞬間、まぶしい光と衝撃。

そして、犬屋敷は死んでしまいます。

しかし、犬屋敷はなぜか生きていました。

そして、まさかの史上最強の人間サイボーグに変貌と遂げているのです。

(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉／講談社

宇宙人のミスでサイボーグになるという、ありえないトリッキーな展開に思わず笑ってしまいました。

しかし、侮るなかれ、なんともうひとりサイボーグになっています。

獅子神皓（佐藤健）も犬屋敷と同じく全身兵器化されていました！

(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉／講談社

末期ガンと知り、家族にも邪魔にされ、人生途方に暮れていたひとりの男・犬屋敷。

希望と自信を取り戻し、勇敢に悪と戦い、強くなっていくひとりのジジイのサクセスストーリーにうかつにも感動してしまいます。

冴えないサラリーマン犬屋敷（木梨憲武）がなぜかヒーローに！

何をやってもダメダメなサラリーマン犬屋敷は、体の兵器化により病を完治させる能力も手に入れます。

そして、その力でたくさんの子どもを救っていくのです。

もうそこにかつての冴えない男の姿はなく、ひとりでも多くの子どもを助けようとするヒーローがいました。

救う命をよそに、テレビでは大量連続殺人のニュースが流れます。

なんとその犯人は獅子神。

(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉／講談社

獅子神を止めるべく、犬屋敷は立ち上がります。

獅子神は完全に能力を使いこなし、あまりにも佐藤健がかっこいい！

もしかして犬屋敷は勝てないんじゃないか、そう思ってしまうほどにかっこいいんです。

物語は手に汗を握る最終対決に向かっていきます。

大量殺人鬼・獅子神（佐藤健）の切ない事情

突然のサイボーグ化で獅子神は魔王と化しますが、その裏に事情がありました。

両親が離婚、余命幾ばくもない病を抱えながらも細々と働く母（斉藤由貴）、対象的に再婚し義理の兄弟と高級住宅街で華やかに暮らす父（渋川清彦）、対象的な二家族の間で獅子神の心はゆがんでいきます。

度重なる殺人が明るみに出たとき、母は自殺に追い込まれてしまいます。

好きだと言って匿ってくれたしおん（二階堂ふみ）も自分のせいで命を落とします。

(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉／講談社

ひとりになった獅子神を止めるものはないのでしょうか。

そんな獅子神の生い立ちに胸がギュッと切なくなるところもあるんですよね。

獅子神の殺人は加速していきます。

母を自殺に追い込んだ人たちを、なんとモニター越しに撃ちぬいていくという現実離れしたSFアクションも展開されます。

(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉／講談社

画面越しにも可能なことに驚きますが、悪意に満ちたカキコミをしていた人たちの死に様は見応えがあると思います。

親友の名前は「チョッコ」（本郷奏多）

いじめられて引きこもりになってしまったチョッコ（本郷奏多）。

チョッコが、この物語の最大のキーパーソンであることに間違いはないです。

(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉／講談社

チョッコにとって、獅子神はいじめから助けてもらった恩人の同級生。

部屋でのふたりのやりとりは観ていてホッとするシーンです。

獅子神が等身大の人間らしく見えます。

また、チョッコの部屋が本当にちょうどよくて、絶妙に実家感があります。

獅子神のことを大切に思うチョッコは、犬屋敷を特訓し、獅子神の暴走を食い止めようとしていきます。

そこにも注目してください。

獅子神（佐藤健）の唯一の弱点とは？

獅子神との最終対決、犬屋敷が圧倒的に劣勢のなか、勝敗を分けたのはスポーツドリンクでした。

獅子神が犬屋敷から奪ったミネラルウォーターの中身は、最強のサイボーグ人間の唯一といっていい弱点である『塩分』入りのスポーツドリンクだったのです。

それにしても、犬屋敷と獅子神のバトルシーン映像がすごすぎて圧巻です。

(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉／講談社

都庁を気持ちいいほど粉々にし、250ｍ上空の壮絶な空中戦は見ごたえ抜群。

ちなみに家族に見捨てられていた犬屋敷が、獅子神に殺されそうになる我が娘を助けるため必死になって戦う姿に、となりで一緒に観ていた父が泣いていました。

いつも犬屋敷を冷めた視線で見ていた娘が「お父さん」と目に泪を浮かべて呼びます。

娘を助け出し、すぐさま他の人を救助しに向かう父の背中はなんとも頼もしく映ったことでしょう。

ラストシーンは感動もの！？

直接対決は犬屋敷が勝利し、獅子神は消滅する結末となりました。

犬屋敷は、日常に戻っても家族の中での立ち位置は特に変わることなく…

(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉／講談社

そんな犬屋敷家を見ていると急に家族に優しくしたくなってくるんですよね。

大なり小なり外で日々奮闘している父の存在は偉大なんだなぁと確認させられます。

そして、ラストシーン。

チョッコの部屋に死んだはずの獅子神が現れます。

「えー、これで終わってしまうの！」と、もう少し続きが知りたくなります。

最後まで観る人を惹きつけて離さないエンディングで、本作は幕を閉じるのでした。

『いぬやしき』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで映画『いぬやしき』についてネタバレありでレビューさせていただきました。

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