必ず連絡すると言ってくれたのに、二度と連絡をくれなかった元同僚の加奈子(花音)と偶然再会したつくみ(飯豊まりえ)は暗い気持ちになってしまいます。
そんな時、「僕は透明人間になった」というホワイトホースのインスタに共感を覚え、その投稿で紹介されていた店に向かいます。
しかしそこは女子には入りづらすぎる大衆食堂だったのです。
ドキドキしながら店に入るつぐみですが、そこで食べた甘辛だれのしょうが焼きの美味しさに、ホワイトホースへの想いを強くするのでした。
目次
ドラマ『ひねくれ女のボッチ飯』 1話振り返り
人付き合いが苦手で友達もおらず、なんとなくな日々を過ごす、ひねくれ女・川本つぐみ(飯豊まりえ)。
つぐみはある日『ホワイトホース』というインスタグラムのアカウントを見つけます。
そこには魅力的な食事の写真と、自分と似た理不尽な境遇が語られた投稿に惹かれて、ホワイトホースを『白馬の王子様』だと思い込みます。
王子と同じものを食べるためにボッチ飯を始めたつぐみは、だんだんとそれが日々の楽しみになっていきます。
王子もまた、つぐみの「いいね!」が心の拠り所となっていくのでした。
ドラマ『ひねくれ女のボッチ飯』 2話見どころ・あらすじと感想
イケてる女子
ひねくれ女・つぐみ(飯豊まりえ)の働いているコンビニに、イケてる女子2人組がキャッキャしながら入ってきました。
つぐみはその2人を見て、とっさに顔をそむけます。
しかし、1人の女性(花音)がつぐみに気がつき声をかけてきました。
「川本さんだよね?私、覚えてる?小西加奈子!」
加奈子は、つぐみが以前働いていたデザイン会社の元同僚でした。
「LINE交換しようよ。今度連絡するからさ」
つぐみは勤務中だからと断ります。しかし、そこでKYの店長(ダンディー坂野)が、許可をしてくれてしまいました。
「いいですっ!!!」
つぐみは、思いのほか大きな声を出してしまいました。
加奈子は、つぐみの様子に不審な顔をしながらコンビニを出ていきました。
誰も見ていない
実は、数ヶ月前に加奈子とつぐみは再会していたのです。
その時も声をかけてきたのは加奈子でした。
つぐみがコンビニでバイトをしているというと、加奈子は知り合いがグラフィックデザイン出来る人を探しているから紹介すると言ってくれました。
その時2人はLINEを交換し、加奈子は「必ず連絡するから!」と言ったにも関わらず、それ以来連絡は来なかったのです。
それどころか、加奈子はそのことさえ忘れていたのです。
つぐみは加奈子のLINEを削除し、ため息をつきます。
どうせ自分のことなんて誰も見ていない。お客さんだって自分の所ではなく店長のいるレジに行く。
「誰も見ていない。存在していないも同然」
僕は透明人間
つぐみがアパートで1人過ごしていると、ホワイトホースが新しい投稿をしました。
今回はしょうが焼き定食の写真が載っていますが、その写真センスはあまり良くありません。そしてやっぱり・・・
「文章長っ!」
その長い文章の中に「僕は透明人間」という言葉がありました。
王子も、やはり「必ず連絡する」と言われたのに、その期待は裏切られてしまったようです。
「どうせ僕のことなんか誰も見ていない。この世にたった1人」
でも、そんな王子の失いかけたアイデンティティを取り戻してくれたのは、しょうが焼き定食でした。
「孤独で寂しいと馬鹿にするやつは放っておけばいい。1人だからこそ感じられるものがあるのだから」
大衆食堂でひねくれる
つぐみは、そのしょうが焼き定食を求めて外に出ました。
しかし、その店が見えてきた時、つぐみはアレじゃなければいいのにと願います。
でも、間違いなくインスタと同じ『丸平食堂』と書かれていました。
「入りづれ~・・・」
でも、この前の中華もなんだかんだで良かったので、今回も白馬の王子様を信じてみることにしたつぐみ。
入口で「大好きな席にどうぞ」と言われましたが、どこに座ってよいものやらわかりません。
小上がりになっている座敷では、男性が1人で飲んだくれていました。
つぐみは恐れおののきながら、とりあえず人を避けて端っこの座敷に座りました。
実家のような店
客は思い思いにガラスケースの冷蔵庫からおかずを取り出し、設置してある電子レンジでチンをするなどしています。
「何?ここは家??みなさんご家族?」
もしここが家なら、つぐみはさながらその家のお荷物ニート娘だと自虐します。
カウンターの方を見ると、「鯖味噌 」「肉豆腐 」などと書かれた小さいシールが貼られています。
「わざと見つからないようにしてない?頼まれたくないの?」
女将さんは常連さんと話し込んでいて、注文を取りに来てくれません。
つぐみは、女将さんの背中に念を送ります。
はしゃぐ3人組
やっと注文を取ってもらえたものの、女将さんが大きな声で「しょうが焼き!」と叫んだので、裸を見られるぐらい恥ずかしかったつぐみ。
王子が何故この店に癒しを求めたのか、まだ理解できません。
そんな時、ガヤガヤした3人組が店に入ってきました。
つぐみはこっちに来るな!と願いましたが、その願いもむなしく、隣のテーブルにつかれてしまいました。
3人はデザートを選ぶ女子高生のように、キャッキャしています。
上司と思われる男性(木下ほうか)は、ここなら絶対唐揚げ定食だと決めつけています。
つぐみは、それは親切心の無駄遣いだと呆れますが、若い2人は気にせず自分の頼みたいものを頼みました。
「プププ・・・おすすめ既読スルー」
魅惑のしょうが焼き
運ばれて来たしょうが焼きは豚の存在感を感じるものでした。
「それに比べてちっぽけな私」
改めて自分の透明人間ぶりを実感するつぐみ。
一口食べてみると、甘辛だれが絡んだ豚肉の味は美味しすぎて腹が立つほどでした。
もやしもシャキシャキしています。
たくさん噛む必要があるので、だんだん顎が疲れて来ました。
咀嚼を続けていると、ちょっとだけ生きている実感が湧いてきました。
「人生も甘辛だったらいいのに」
好きな仕事も出来ず、好きな男には振られたつぐみの人生は激辛です。
ソースとごはん
王子はこのしょうが焼き定食で「失いかけたアイデンティティを取り戻してくれた」と書いていました。
その投稿の中で、つぐみはつけあわせのキャベツにソースがかかっていたことを思い出します。
つぐみは真似をしてみました。キャベツはソースとタレが混ざって味が濃くなっています。
そんな時は、ごはんにワンバウンドさせるのです。
「うまいっす!」
見れば、隣の3人組も皆キャベツにソースをかけていました。
いつの間にやら、つぐみは食堂に馴染んでいたようです。
存在している私
「咀嚼する喜びを感じながら、僕は実在すると感じることが出来たんだ」
今回も、王子と一つになることが出来た気がしたつぐみ。
しょっぱい物を食べたので、帰り際にウォーターサーバーの前でもう一杯水を一気飲みします。
「プハー!」
思わず声に出てしまったので、店内の人たちは全員つぐみを見ていました。
「今、この店で私、確かに存在している・・・」
つぐみは、ホワイトホースのインスタに「いいね!」をして、良い気分で帰路に着きました。
いいねに乾杯!
その夜、ホワイトホースこと白石(柄本時生)は、残業中の車内で唯一ついているつぐみのいいね!を眺めながら缶コーヒーを飲んでいました。
「つぐみさんって、どんな人なんだろう」
白石は、まだ見ぬ自分の味方に思いを馳せていました。
彼はまたしても営業先に「必ず連絡する」と言われて、裏切られていました。
誰も自分のことを見ていない・・・そんな風に思っていた時、つぐみがいいね!をくれたのです。
「つぐみさんは見てくれている!」
白石の中でも、つぐみの存在は大きな心の支えになっているのでした。
ドラマ『ひねくれ女のボッチ飯』 第2話 感想&まとめ
第2話で紹介されたのは、大衆食堂で出される甘辛だれが絡んだ豚のしょうが焼き定食でした。
つぐみは女一人ではあまりにも入りづらい雰囲気の店構えに戸惑いながらも、王子と一つになるために『丸平食堂』に挑みます。
誰も自分のことなど見ていないと思わされる激辛な人生の中、甘辛なしょうが焼きを咀嚼しているうちに、つぐみは生きていると実感したのでした。
絶対に間違いないしょうが焼き定食はまさに飯テロ。
小鉢でついているかぼちゃの煮物も美味しそうでした。
次回、つぐみは居酒屋のカウンターで1人飲みデビューをします。
どんなボッチ飯が出てくるのか楽しみです!