大丈夫という言葉で、こんなに泣いたのは初めてです…
第11話は、余命を全うした母とそれを支え抜いた娘の母娘の絆を感じるストーリー。
花嫁未満でエスケープした彼女は、大胆にも母のために偽装結婚を…!?
母から譲りうけたドレスが、彼女に新たな夢を連れてきます。
ドラマ『花嫁未満エスケープ』前回第10話のあらすじと振り返り
高校時代の深見一(浅香航大)は、柏崎ゆう(岡崎紗絵)に憧れていました。
他のクラスメイトとは違う輝きを放つゆうを目で追ううち…好きになりました。
彼女は変わりたいというきっかけをくれた僕のスーパーヒーロー。
告白して付き合って、めいっぱい背伸びしたけれど…
東京に行く彼女を遠ざけて逃げてしまいました。
あれからずっと後悔してきた深見にチャンス到来!
再会して3秒…また、彼女に恋をしました。
でも、波風立てるのが嫌で当たり障りない返答するツマンナイ奴な自分のせいでまた彼女を泣かせてしまった…
自分は全く変わっていなくて、彼女は眩しすぎた。
お母さんの闘病を支えるため、地元へ帰るという彼女を自分じゃ支えられない…
深見一は、再び柏崎ゆうのそばから離れることを決意しました。
ゆうが長野に戻って3か月後から描かれる第11話。
今度は長野におこちゃま元カレ(中川大輔)が来ちゃいます!
でも、それには理由があって…
【ネタバレあり】ドラマ『花嫁未満エスケープ』第11話あらすじと感想
母・由美子(岡まゆみ)が仕掛ける!おこちゃま元カレ(中川大輔)が極秘で長野入り!?
地元に戻って3か月。
柏崎ゆう(岡崎紗絵)は、入院している母・由美子(岡まゆみ)のサポートをしながら、在宅でできる縫製の仕事をしています。
やっと日常が落ち着いてきたなって矢先…
母の病室で見覚えのある背中を発見します。
「やっほー!」
平然とゆうに手を振って挨拶してきたのは元カレの松下尚紀(中川大輔)!
なぜここに…?
「由美子さんによばれたから」と彼はメッセージのやりとりを見せてきます。
「尚紀くん久しぶり。松本北病院だよ、お見舞い来て来てー」と母が送信。
「行く行くー」と尚紀。
ゆうがやりとりを見て、母の方を向いて困った顔をします。
「だって…全然連れてきてくれないんだもん!」といじける母。
そんな母の近くから尚紀を引き離し、どういうつもりか問います。
「なんで、別れたこと話してないの?」
逆に尚紀から質問され、ゆうは返答に困ります。
ゆうから出たのはタイミングを逃したというお決まりの言い訳で…
尚紀は「その言い訳好きだね?」とチクリと言います。
由美子の体調を案じる尚紀に「大丈夫に決まってる!」とゆうは語気を強めます。
母の余命は半年…彼女(岡崎紗絵)を悲しみが襲う。
まさにタイミング悪く、看護師さんがゆうを呼びにきます。
医師から、母の余命が半年と告げられます。
なんとか泣くのを堪えて家まで辿り着き、玄関でただただ泣きます…
涙を流しながら、母から何度もここで抱きしめてもらった思い出が浮かんできます。
派手に転んで膝から血を流して帰ってきたときも、
深見くんに避けられて辛かったときも、
「どうしたの?大丈夫、大丈夫!」
優しく何度も何度も大丈夫って言いながら、抱きしめ背中をさすってくれたお母さん。
いまはひとりぼっち…抱きしめてくれる母はそばにいません。
これからを考えると、孤独と不安が押し寄せてきます。
幼少期や思春期を思い出して、胸がキュッとしました…
翌朝、病室の前で尚紀が待っていました。
なんと彼は「結婚しよう!」と唐突なプロポーズをしてきたのです!
「結婚しよう!」元カレ(中川大輔)の驚くべき“偽装”提案!
「正確には結婚するフリをしよう!」
びっくりしすぎて言葉がでないゆうに、尚紀が提案してきたのは“偽装結婚”でした!
由美子がもう長くないと察した尚紀。
医師から受けた余命宣告はまだ誰にも話してないのに…どうして?
「昨日由美子さんと話したとき、そうなのかなって…たぶん長くないって気付いてる。何回も「ゆうをよろしくね」って頭下げられた。娘のこと心配で堪らないんだよ。」
「だからって…そんなウソ、お母さんにつけない!」
「うぬぼれすぎ!もう好きじゃない…誰も傷つかないウソならいいじゃん!」と尚紀。
彼に説得されて、母を安心させるためにゆうは偽装結婚をすることに!
母に尚紀との結婚を報告すると、目を潤ませて喜びます。
嬉しくなった母は「尚紀くん、定番のあれ言って!」とリクエスト。
「ゆうさんをボクにください!」
「ふつつかな娘ですが、宜しくお願いします!これ言ってみたかったの!」
盛り上がる2人を尻目に、ゆうは1人頭を抱えます。
母(岡まゆみ)から娘(岡崎紗絵)へ…最後のプレゼント!
母はゆうが長野に帰ってきてから指輪をしていなかったことが気がかりでした。
自分のせいで尚紀と別れることになったのでは…と。
「私は大丈夫だから!」
ゆうがそう言うと、母は安心したように微笑みます。
そして、屋根裏部屋の桐たんすの一番下の引き出しを開けてみてとゆうに言います。
大切に保管されていたのは、母が自分の結婚式で着たウェディングドレスでした。
「ゆうにも着てもらえたら嬉しいな。好きにリメイクしてくれていいから。」
母のひと言で、花嫁姿を母に見せたいという気持ちが湧いてきます。
まず、デザインを描いて、材料を集めて…
日に日に体が弱っていく母の看病を続けながら、
ゆうは寝る間も惜しんで母に捧げる感謝のリメイクを作りあげていきます。
「ドレス、もうすぐできるよ…」
もう起き上がることも辛そうな母が、その言葉を聞いて嬉しそうに微笑みます。
ついに完成して、母にお披露目。
ヴェールを被って純白のドレスを身にまとった愛娘を見た母は、言葉を失って…
ゆうは車いすの前にしゃがんで母の手をとって目を見ながら精一杯の感謝を伝えます。
一番の味方(岡まゆみ)との別れと、元カレ(中川大輔)との別れ。
「私を生んでくれて、育ててくれて。いつも味方でいてくれて…本当にありがとう。大好きだよ。私、絶対に幸せになるから…これから先、何があっても必ず幸せになる…」
涙を流しながらそう言い切った娘を抱きしめながら母は優しく言います。
「大丈夫…大丈夫…ありがとう。」
ずっと変わらない母娘の姿がそこにありました。
母が亡くなって、葬式の日。
慰問の人たちが帰った家で、尚紀とようやく一息つきます。
「立派に喪主やってくれて、由美子さん喜んでいるよ。」
「結婚がウソだって知って、怒ってるかも…」と遺影に視線をおくるゆう。
尚紀は真剣な顔で「じゃあ、本当に結婚する?」と聞いてきます。
ゆうは本当は尚紀が傷ついていたことに気づき、罪悪感を感じます。
でも、尚紀は今まで自分ばっかりだったから何か役に立ちたかったと本音を明かします。
きっと、いま尚紀を選べば…感じている不安や孤独からは逃れられる。
でも、ゆうは母から貰った最後のプレゼントから夢を見つけていました。
「やっぱダメか!これでやっと前に進める!」と完全にフラれたことを受け入れる尚紀。
彼女(岡崎紗絵)が見つけた新たな希望。そして、あの元カレ(浅香航大)が…!
「東京に戻って私デザイナーになることにする!」
ゆうはドレスを作っていたとき、お母さんがもうすぐいなくなってしまうのに作っているのが楽しかったと切ない表情で語ります。
母を失う寂しさから救ってくれていたのは、まさしくリメイクの楽しさでした。
「私…自分のために作ってた…」
尚紀は、夢を見つけたゆうを尊敬の眼差しで称えます。
ゆうが由美子に宣言した「絶対幸せになる!」という言葉が覚悟に聞こえたと挑戦する彼女を励まします。
東京に戻ったゆうに、三田亜衣(松村沙友理)からタキ建設のホームページが送られてきます。
そこには深見一(浅香航大)の写真と新入社員に向けたメッセージが掲載されていて…
深見との不発の恋を抱えたままの彼女の心はちょっとザワついたのでした。
ドラマ『花嫁未満エスケープ』の次回に期待するもの
いつも味方でいてくれる人に感謝と大好きをちゃんと伝えたことなかったかもしれない。
味方が言ってくれる大丈夫って最強ですね…
第12話(最終回)は、深見一が再登場する予感。
エスケープ彼女が見つけた“幸せになるために大切なこと”とは?
いよいよ、ラスト…彼女の導き出す“答え”に注目です!