『クシナ』満員の初日舞台挨拶レポート!郁美カデール、廣田朋菜、速水萌巴監督が登壇!

『クシナ』満員の初日舞台挨拶レポート!郁美カデール、廣田朋菜、速水萌巴監督が登壇!

© ATELIER KUSHINA 2018

女だけが暮らす男子禁制の山奥の集落を舞台に、監督自身の過去の体験に根ざした母と娘の物語を描いた映画『クシナ』は、早稲田大学大学院の修士制作作品ながら、大阪アジアン映画祭2018に正式出品され、プロの監督の作品を抑え、JAPAN CUTS Awardを受賞。

北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTSに招待され、独特の感性と映像美によって支えられる世界観は海外レビューでも高い評価を獲得しています。

2020年7月24日(金)に行われた初日舞台挨拶には、本作で主演で女優デビューした郁美カデール、クシナを14歳で産んだ母親役の廣田朋菜、速水萌巴監督が登壇し、本作に懸けた想いなどを語りました。

『クシナ』初日舞台挨拶レポート

『クシナ』初日舞台挨拶

© ATELIER KUSHINA 2018

日時:2020年7月24日(金)18:10~18:25頃
登壇者:郁美カデール、廣田朋菜、速水萌巴監督
場所:アップリンク渋谷(渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)

冒頭、本作主演で女優デビューの郁美カデールは、「初めての舞台挨拶ですごく緊張しています。初心に戻って前髪を切ってきました!似合っていますか?」と明るく挨拶して会場を盛り上げ、廣田朋菜は、「親子の話というよりは私は見終わった後に希望が見える映画だと思ったので、大変な中、みんな希望を持って生きていけたらなと思い、そういうメッセージを楽しんでいただけたらと思います。」と満席のお客さんに向かって挨拶。

速水萌巴監督は、「本作は、私が早稲田の大学院の修士の4年生の時に作った作品で、ここアップリンク渋谷にあるカフェ・タベラでカメラマンの村松さんと最初の打ち合わせをしたので、完成させてまたここに戻ってこれとを嬉しく思っています。街中で撮影できる内容ではないので、撮影前は、『アニメの方がいいのでは』などと言われたのですが、こうやって完成したことをみなさんに感謝しています」と本作に懸けた想いを語りました。

『クシナ』初日舞台挨拶

© ATELIER KUSHINA 2018

監督は実はクランクインの数日前までクシナに合う役者さんが見つからなかったが、ヘアメイクさんに見せていただいた1枚の写真を見て、当時9歳の郁美カデールさんにお願いすることになったと説明。

4年前、急に「今日会えるか?」と言われた郁美カデールは、「本当に何の役かもわからなくて、来てと言われて行ったら、『主役だよ』と言われて、絶対やりたいと思っていました。」と話しました。

『クシナ』初日舞台挨拶

© ATELIER KUSHINA 2018

監督が郁美カデールは当時「この半分くらいのサイズで」と言うと、廣田もすかさず、「私は身長をめっちゃ越されてる!」と郁美カデールの成長ぶりに興奮を隠せない様子。

山梨など遠くの山での撮影があると聞き、最初はお母さんが出演に反対したそうだが、郁美カデールは、「『できるの?』(と聞かれ、)『やりたい!』の一点張りでした。」とのことで、それを聞いた廣田は、「意志の強さがクシナと通じるところがあるんじゃないですか?」と納得。

「色んな約束をしてましたよね?宿題やる!頭を1人で洗う!とか」と可愛らしいエピソードが飛び出し、会場は笑い声に包まれました。

廣田は、クシナ役が決まらないままの本読みについて、「マジやべえと思っていました」と言い、会場は爆笑!

「監督の世界観ができ上がっていて、それに合う子がいないって言っていたのですが、映画ってこういうことが多々起こるんです。絶対に見つかると思っていました。」と当時を振り返った。

廣田が演じるカグウは、14歳の時にクシナを産んで、今28歳という役で、あまり母性が感じられない役。

カデールは、撮影当時は9歳だったので、カグウが自分が演じたクシナのお母さんだということを認識しないまま演じたそうです。

「お母さんじゃない。でもお母さんだから、正直、いとこのお母さんだと思って演じていました」と告白しました。

廣田は、演じたカグウについて、「閉鎖されたところにお母さんに連れてこられて生活しているという設定だったので、何もかも諦めている、自分の選択の余地がない役だなと思った」とのことで、監督は、「廣田さんは、お芝居に入るとスッと目から光がなくなるんですが、お芝居が終わって普通に喋っていると、ガラスのような目で、目がツルッとした輝きがあるんです。私はこれでカグウをやってほしいと思って、廣田さんとオニクマ役の小野みゆきさんと私とで何回かリハーサルをして、ああいう幼い感じのカグウを一緒に作りました」と舞台裏を披露しました。

『クシナ』初日舞台挨拶

© ATELIER KUSHINA 2018

お母さん役の小野みゆきとの撮影時のエピソードとして、カデールは、「一緒に演技をするシーンがあったんですけれど、すごい迫力なんです。」と話し、廣田は、「ロケでずっと一緒だったんです。大人チームはお泊りもしていたので、母と子みたいにお風呂も一緒に入ったんです。小野さんは遠くからすーっと私を見て、『廣田さん、スタイルいいね』と言われ、『恥ずかしいよ、なんすかー』と。あんなスタイルのいい方に言って頂けて、うれしかったです」と話しました。

廣田は、「見ていただいたらわかるんですけれど、アップが多く、役者の表情を捉えてくれているので、そこにぜひ注目してもらえればと思います。」とメッセージを送り、初日舞台挨拶は終了しました。

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『クシナ』概要

『クシナ』

© ATELIER KUSHINA 2018

本作は、映画やCMの演出や制作に加え、中川龍太郎監督の『四月の永い夢』では主人公の部屋のデザインとその装飾を担当するなど、独特のキャリアを築いてきた速水萌巴監督の長編デビュー作。

本作では監督だけでなく、美術・衣装も担当し、美しい映像世界を構築しました。

その瑞々しさで劇中の女性人類学者も魅了するヒロイン・奇稲クシナには、土屋アンナにスカウトされ、前事務所に所属した郁美カデール

14歳の時にクシナを生んだ28歳の母・鹿宮カグウには、ラストの表情で監督を泣かせた個性派女優・廣田朋菜

男の後輩と共に閉ざされた共同体に足を踏み入れる人類学者・蒼子に、均等にバランスのとれた美しい顔が歪な世界に足を踏み入れる現代女性の象徴としてぴったりとキャスティングされた稲本弥生

村長である、カグウの母・鬼熊オニクマには、強さと母性の両方を兼ね備える小野みゆきと、各世代のミューズが集結。

速水監督は、物語が自身と母親とのものに近すぎるという理由で2年前に1度は断った配給のオファーを、本年になって勇気を出して快諾。

2年の時を経て、幻の映画が、今ベールを脱ぎます。

映画『クシナ』のタイトルロール・奇稲は14歳ですが、演じた郁美カデールは、撮影当時9歳。

2020年の7月で14歳になった郁美カデールを、森の中で、映画そのままの世界観で、映画本編の撮影も担当した村松良が撮影したスチール写真を投稿するインスタグラム(@kushina_after_4years)もほぼ毎日更新しています。

本作は2020年7月24日(金)よりアップリンク渋谷にて公開され、大阪・シネ・ヌーヴォ、アップリンク京都などで全国順次公開されます。

ミニシアター・エイド基金のクラウドファンディングの特典である未来チケットで3劇場を指定した方は、本作での使用も可能です。

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『クシナ』作品情報

『クシナ』

© ATELIER KUSHINA 2018

出演:郁美カデール、廣田朋菜、稲本弥生、小沼傑、佐伯美波、藤原絵里、鏑木悠利、尾形美香、紅露綾、藤井正子、うみゆし、奥居元雅、田村幸太、小野みゆき
監督・脚本・編集・衣装・美術:速水萌巴
撮影:村松良
撮影助手:西岡徹、岩田拓磨
照明:平野礼
照明助手:森田亮
録音:佐藤美潮
整音:大関奈緒
音楽:hakobune
ヘアメイク:林美穂、緋田真美子
助監督:堀田彩未、佐近圭太郎、宮本佳奈
制作協力:村上玲、小出昌輝
協力プロデューサー:汐田海平
配給宣伝:アルミード

2018 / 日本 / カラー / 70分 / アメリカンビスタ / stereo

公式HPkushinawhatwillyoube.com
Twitter@kushina_cinema
facebookkushina.cinema
instagramkushina_after_4years

あらすじ


深い山奥に人知れず存在する、女だけの”男子禁制”の村。

村長である鬼熊(小野みゆき)のみが、山を下りて、収穫した大麻を売り、村の女達が必要な品々を買って来ることで、28歳となった娘の鹿宮(廣田朋菜)と14歳のその娘・奇稲(郁美カデール)ら女達を守っていた。

閉鎖的なコミュニティにはそこに根付いた強さや信仰があり、その元で暮らす人々を記録することで人間が美しいと証明したいと何度も山を探索してきた人類学者の風野蒼子(稲本弥生)と後輩・原田恵太(小沼傑)が、ある日、村を探し当てる。

鬼熊が、下山するための食糧の準備が整うまで2人の滞在を許したことで、それぞれが決断を迫られていく。

クシナ』は2002年7月24日(金)からアップリンク渋谷にて公開&大阪・シネ・ヌーヴォ、アップリンク京都などで全国順次公開!

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