エコロジーの嘘を暴く映画『グリーン・ライ ~エコの嘘~』/著名人コメントが続々と到着

映画『グリーン・ライ エコの嘘』

(c)e&a film

ヴェルナー・ブーテ監督自らが世界一周しながら「エコの嘘」の実態を体当たりで取材し、「環境に優しい」商品のヤバい現実を調べたドキュメンタリー映画『グリーン・ライ ~エコの嘘~』。

いよいよ2020年3月28日(土)より公開開始になりますが、公開に先立って映画監督の原一男さん、ピーター・バラカン氏ら多数の著名人からコメントが届いているのでご紹介したいと思います。

『グリーン・ライ ~エコの嘘~』作品情報

『グリーン・ライ ~エコの嘘~』

(c)e&a film

監督:ヴェルナー・ブーテ
脚本:ヴェルナー・ブーテ、カトリン・ハートマン
撮影:ドミニク・シュプリッツェンドルファー、マリオ・ホッチル
録音:アンドレアス・ハムザ、アタナス・チョラコフ、アイク・ホーマン
編集:ガーノット・グラスル、ローランド・ブッジー
プロデューサー:マーコス・ポーゼー、エリッヒ・シンドレカ
出演:ヴェルナー・ブーテ、カトリン・ハートマン、ノーム・チョムスキー、ラージ・パテル、ヴィンセント・ハンネマン、ディーン・ブランチャード、スコット・ポーター、ソニア・グァジャジャラほか
制作:e&a film
配給:ユナイテッドピープル
宣伝:スリーピン
原題:The Green Lie
97分/オーストリア/2018 年

公式サイトhttp://unitedpeople.jp/greenlie/
公式Twitter@GreenlieJp
公式Facebook@GreenlieJp
公式InstagramGreenlie.Jp

『グリーン・ライ ~エコの嘘~』あらすじ


スーパーで見かける「環境に優しい」商品。

買うだけでオランウータン、海、そして熱帯雨林まで救えるというが本当だろうか?

確かに「お買い物は投票」というように一人ひとりの消費行動は企業に影響を与える力がある。

でも、本当に正しく消費するだけで世界を救えるのだろうか?

ヴェルナー・ブーテ監督は、グリーンウォッシングの専門家カトリン・ハートマンとスーパーを訪れ、カップスープ、ピザやドレッシングなど多くの既製品に「持続可能な」と表示のあるパーム油が使われていることを知る。

「持続可能なパーム油なんてない」と主張するカトリンに驚き、実態が知りたくなった監督は世界一周航空券を買い、ハートマンと一緒に旅に出た。

2人がまず向かったのは、パーム油の生産量世界一のインドネシアだ。

現地の活動家の案内で、数日前まで熱帯雨林だったがパーム油農園を拡大するため企業により不法に焼き尽くされた土地を訪れると、監督はその痛ましい惨状を見て絶句する。

『グリーン・ライ ~エコの嘘~』

(c)e&a film

どうしても普段の買い物と、森林破壊が結びつかない。

どうすれば環境破壊をせずに済むのか?

買わないことなのか、正しい消費の選択をすることなのか?

2人はブラジル、ドイツ、米国を巡って、様々な業界の実態を調べていく。

そして著名な学者ノーム・チョムスキーなどに解決方法を聞きに行く。

持続可能な未来のために、私たち一人一人がどう行動するべきかを問うドキュメンタリー。

2020年3月28日(土)からシアター・イメージフォーラムにてロードショー、全国順次公開!

Galleryギャラリー

著名人コメント紹介

原一男(映画監督)

この作品、今にも息絶えんとして苦しみ喘いでいるのは、この地球自身だよ、観客のあなたも加害者なんだよ。

そう気づかせようとして、エンタテイメントとしておもしろく作ってあるが、主張は痛烈である。

あなた自身に突きつけられた問いかけである。

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

イギリスのチャールズ皇太子がグレタ・トゥンベリに会いに行くのに自家用機とヘリコプターを乗り継いだというニュースを見ました。

でも、彼を批判する立場ではない。ぼくも車に乗るし、飛行機にも乗ります。

先進国では本当に「エコ」な生活を送っている人はほとんどいませんが、少なくともその事実を自覚する方がいい。

この映画を見れば課題の大きさにめげそうになります。

でも、ノーム・チョムスキーが言うように絶望は禁物です。

意識ある市民が力を合わせて、政治家や企業に騙されないように、正しい情報を集めて多くの人と共有することが第一歩だと思います。

辻井隆行(元・パタゴニア日本支社長)

危機を乗り切るためにユーモアが大切であることを、僕はグリーンランドや南米パタゴニアのフィヨルドや氷河を人力で旅した仲間から学んだ。

僕にはない資質を持ったその友人は、状況が深刻になればなるほど独特のセンスを発揮して皆を笑わせた。

今、人類は未曾有の危機を迎えている。状況を深く知れば知るほどシリアスにならざるを得ない。

でも多くの人々は暗いニュースは好きではないし、耳に痛い話は本能的に避けようとする。

大切なことは問題解決への近道を見つけることで、多くの場合、怒りよりもユーモアの方が状況を良くすることに繋がる、というのが今のところの僕の考えだ。

そういう意味でも、この映画の意義は大きい。

井出留美(食品ロス問題ジャーナリスト)

“グリーン・ライ”を終結させるためには、大量消費主義と闘う原動力を、魂の底から掘り出さなければならない。

わたしたちは、今この瞬間から選ぶことができる。

このままウソをつき続けて金を得るのか、それとも、使命に従い自らの命を全うするのか。

末吉里花(エシカル協会代表)

社会を持続可能な方向に導くために考案されたはずの「グリーンな」認証。

その本来の意図を軽々と踏みにじる企業の利益至上主義。

いわゆる一般的な生活者の目線とユーモアを大切にする監督の姿勢もあって、ニュートラルな心の状態を保ちながら深刻な実態を追体験できる優れたドキュメンタリーだ。

正直に言って、エシカルな消費行動や認証ラベルの意義などについての普及活動をしてきた私は、不誠実な企業による裏切りとも取れる行為の数々に目眩がするほどのショックを覚えた。

それでも尚、私はこれからも、さまざまな認証を参考にして生活をおくるだろう。

なぜなら、この地球上のたくさんの場所で起きていることに想いを馳せるとき、認証という仕組みがなければ世界はもっと酷いことになっていると感じるからだ。

今の社会システムが次のステージに進むための手段としての可能性を持つ認証制度そのものを批判するだけでは、持続可能な社会づくりに貢献することにはならない。

悪いのは認証そのものではなく、その仕組みを悪用する既得権益者と、認証を盲目的に信じる私たち生活者だ。

私たち全員の幸せにとって欠くことの出来ない持続可能な社会を実現するには、一人ひとりが自分自身の目を、耳を、感覚を研ぎ澄ませて、真実に迫る努力をするほかないということを、改めて突きつけてくれるありがたい作品だ。

中西宣夫(ボルネオ保全トラスト・ジャパン理事)

こういう解決策が提示された時に、自分はそれを受け入れることができるのか、というところでいつも考えが止まってしまう。

そんな躊躇をあざ笑い叩きのめす現実の映像が続く。

抗う民衆と強欲資本主義。しかし、単純化しすぎていないか?

白と黒をはっきりさせるためにグラデーションが省かれてしまっている。

実際にアブラヤシ産業の恩恵を受けて裕福になっている村民がいたり、それなりに国全体がやはり豊かになっているという現実がある。

現場からの映像に迫力があるのも事実だ。

室谷真由美(モデル・ビューティーフード研究家)

食品の裏側を見るのは当たり前。

それでも気が付かないことがたくさんあるということ。

私たちの体は毎日食べているものでできています。

食物が育った環境、どう育まれたかも、そのエネルギーは必ず体に影響を及ぼします。

だからこそ、この地球でどう生きていきたいのか、根本的に考え直す必要があります。

嘘を見抜く力が必要であるということが哀しい現実ですが、心穏やかに優しさ、思いやりに溢れる人になれるように、手作りで安心安全な食事ができる環境を作っていきたいですね。

四角大輔(執筆家・森の生活者)

SDGsの影響で、遂に大企業もサステナビリティを掲げるようになったが、すべてを鵜呑みにしてはいけない。

この映画が暴くその事実を知って「消費する恐怖」がより高まった。

さあ、あなたはこれからどうする?