現代ロシアの伝説的作家セルゲイ・ドヴラートフの半生に迫り、ベルリン映画祭にて銀熊賞を受賞したロシア映画『ドヴラートフレニングラードの作家たち』。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う日本政府による自粛期間延長の発表を受け、2020年4月公開予定から6月20日(土)へ延期することが発表されました。
この度、いよいよの公開に先駆け、新ビジュアルが解禁されました。
目次
『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』新ビジュアル&タイアップ情報解禁

©2018SAGa/ChannelOneRussia/MessageFilm/Eurimages
まさに雪解けの、ソビエト・レニングラードの街で車のルーフに乗る主人公の作家・ドヴラートフ。
不安な状況下ですが、仲間たちともにどこか希望に満ちたようなの彼の姿に今の時勢を重ね合わせることができます。
併せてロシアにまつわる豪華な商品の来場者へタイアッププレゼントが決定!

©2018SAGa/ChannelOneRussia/MessageFilm/Eurimages
「ロシア雑貨店パルク」より「ロシア語練習ノート」/ロシアチョコレート専門店「マツヤ」より「マトリョーシカ化粧箱」/「AmericanCraftBeerPantry」よりマトリョーシカ缶ビール「RevivalBrewing/JuliettImperialStoutバーボン樽熟成2018年ver.」/「雑貨屋ミッテ」より10%OFFキャンペーン&商品プレゼント!
※数量限定、抽選、店舗来店によるプレゼントキャンペーンです。詳細は公式HPをご確認ください。
作家の物語にちなみ都内書店でのブックフェア(東京堂書店神田神保町店)やパネル展示(渋谷センター街入り口「大盛堂書店」)の展開もされています。
さらに作品の世界観や、不器用ながらも自分を貫くドヴラートフの生き方に賛同した各界を代表する著名人から応援コメントも続々と到着しております。
『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』著名人コメント

©2018SAGa/ChannelOneRussia/MessageFilm/Eurimages
深緑野分(小説家)
どんなに強く押さえつけられようとも、曲げられない、変えられない。真の作家の言葉は誰も聞いてなくても生まれてくる。詩と言葉の国ロシアの一面を十全に切り取った美しい作品。
柴田元幸(アメリカ文学研究者・翻訳家)-
一画面一画面、背景が、というか前景と背景の関係がものすごく豊かで、字幕を読む時間が惜しいほど画面に引き込まれつづけた。
藤沢周(作家)
レニングラード。雪解けの時代から、凍てつきの時代へ。だが、じつは現代の物語でもある。国家、抑圧、忖度、隠蔽…。存在することの誇りを試されているのは、ドヴラートフだけではない。今現在の私たちなのだ。
沼田元氣(日露友好の家コケーシカ代表/写真家詩人)
まるでその時代、その場所に居るかのような臨場感。70年代のソビエトファッション、共産アパートメントのインテリア。ロシア芸術家たちの初々しい姿にうっとりする映像。物はない、自由がない、利権・密告・弾圧・停滞の時代をあの時代は良かったなどとは云えないハズなのに、ある種、憧れをもっていい時代と云ってしまうのは映画の力か。「見方を変えれば世界は変わる」と云うけれど、ピュアで愚かで美しい者と、賢くずるい者がいるのは昔も今も、世界中どこでも変わらないと教えてくれているようだ。
四方田犬彦(映画誌・比較文学研究)
レールモントフの時代には、ロシアの文学者は決闘で死んだものだった。だが官僚主義のソ連ではそれは禁止。社会のなかで生産性がないと判断された文学者は、亡命するしかない。でも亡命するとすぐに死んでしまうのがロシア人なのだ。どうしたらいいだろう。この人たちの文学への情熱を、どのように記憶しておけばいいのだろう。
坂手洋二(劇作家)
作家はどのようなジャンルの作家であれ、書いているときは間違いなく作家だが、そうでないときは、ただの人である。それは私の口癖なのだが、じっさい、秩序なき世界をさまようドヴラートフは、何者でもないし、亡霊のようでもある。ただ、資本主義も国家の統制も、彼を服従させることはできない。この世界に秩序がなくてもいいが、「同意しない」。ドヴラートフの偽らないまなざしに、深く励まされる。
沼野充義(ロシア文学者・名古屋外国語大学副学長)
ドヴラートフ―――それは私であり、あなたである。閉塞感の中で息を詰まらせそうになりながらも、絶望の中で希望を失わずに生き続けた若き作家の姿を見事に描き出した。
『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』概要
『神々のたそがれ』アレクセイ・ゲルマンを父に持つ、アレクセイ・ゲルマン・ジュニアが、20世紀で最も輝かしいロシア人作家の1人、セルゲイ・ドヴラートフの激動の半生を追います。
ベルリン映画祭にて芸術貢献賞で銀熊賞を、ベルリーナー・モルゲンポスト紙読者賞を受賞。
劇中では街並みやインテリア、ファッションから小物に至るまで徹底した再現でブレジネフ時代の光と闇をリアルに描き出しています。
国内外でも話題となり英語圏とスカンジナビアでの配給権をNetflixが獲得しました。
ドヴラートフ役はセルビア人俳優ミラン・マリッチ。
スクリーン誌に「彼はドヴラートフそのもの」と言わしめました。
『ヴァンパイア・アカデミー』のダニーラ・コズロフスキー、『裏切りのサーカス』、『ウルヴァリン:SAMURAI』のスヴェトラーナ・ホドチェンコワ、『裁かれるは善人のみ』のエレナ・リャドワなどロシア国内外で活躍する実力派俳優が華を添え、撮影は『ゴッホ~最期の手紙~』や、『イーダ』でアカデミー賞撮影賞にノミネートされたウカシュ・ジャルが担当します。
近代ロシア文学を代表するプーシキン、ドストエフスキー、チェーホフや、さらに同時代に活躍したカフカ、カンディンスキー、ヘミングウェイなど著名な芸術家たちや彼らのエピソードが登場し物語を彩ります。
『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』作品情報
監督:アレクセイ・ゲルマン・ジュニア
撮影:ウカシュ・ジャル
美術・衣装:エレナ・オコプナヤ
出演:ミラン・マリッチダニーラ・コズロフスキースヴェトラーナ・ホドチェンコワエレナ・リャドワ
提供:太秦アイ・ヴィ―・シー
配給:太秦
宣伝協力:スリーピン
字幕:守屋愛
監修:沼野充義
公式サイト:dovlatov.net
2018年/HD/シネマスコープ/5.1ch/126分/ロシア
あらすじ
厳しい環境下であえぎつつも、精彩を放ち続けた作家・ドヴラートフの人生における6日間を追った1971年のソビエト・レニングラード(現サンクトペテルブルク)にカメラを据え、ジャーナリストとして働きながら文筆活動にいそしんだ日々から切り取られた6日間に迫ります。
「雪解け」と呼ばれ言論に自由の風が吹いた社会に再び抑圧的な「凍てつき」の空気に満ち始めた時代。
主人公ドヴラートフを始め、のちにノーベル賞を受賞する詩人ヨシフ・ブロツキーら若き芸術家や活動家たちのひたむきな生が描かれます。
『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』は6月20日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開!
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