堀潤×ウーマン村本が登壇。映画『わたしは分断を許さない』完成披露試写会!世界で起こる「分断」を斬る

堀潤×ウーマン村本が登壇。映画『わたしは分断を許さない』完成披露試写会!

(C)8bitNews

2月25日(火)、都内・朝日新聞東京本社読者ホールにて、ジャーナリスト堀潤が5年の歳月をかけて追ったドキュメンタリー映画『わたしは分断を許さない』の完成披露試写会舞台挨拶が行われ、堀潤監督とウーマンラッシュアワー・村本大輔さんが来場しました。

本作は香港の「逃亡犯条例」改正案から発した民主化デモ、福島原発事故による避難、東京出入国管理局のクルド人難民、未だイスラエルとの緊張状態が続くパレスチナ・ガザ地区、辺野古新基地建設に抗う沖縄などを取材し、その世界各地の「分断」を伝えるジャーナリスト堀潤の渾身のドキュメンタリー映画です。

その舞台挨拶に、監督の堀潤と、恐れることなく政治風刺や時事ネタを取り上げる芸人村本大輔が登壇し語っていただきました。

堀潤監督は制作の途中にたびたび村本と意見交換をしていたと言います。

そのふたりが本作に寄せる尽きせぬ想いを語りました。

『わたしは分断を許さない』堀潤監督×ウーマンラッシュアワー村本

「その場所が“知ってほしい”と訴えかけてくる」

堀潤「タイトルについて、“ずいぶん思い切った、強いタイトルをつけたんだな”と驚かれます。それは“分断を許さない”という言葉より、むしろ“わたしは”と言っていることについてのようです。単に意見を言っているだけなんだけど、それが驚かれる世の中になってしまった。いつもはっきりと意見を発している村本さんはその辺どうですか?」

村本「そうですね、どうしても“一般的には”とかつけてやわらげちゃう、保険をかけちゃう言い方をするっていうことはあるでしょうね。それにしても、どういう意図で堀さんは『わたしは分断を許さない』で取り上げてる、世界のいろんなところに行ったの?」

堀潤「それはその場所が“知ってほしい!”と訴えかけてくるんです。例えば“天井のない監獄”なんて呼ばれてるパレスチナのガザから、グーグル翻訳みたいなカタコトの文章で自分たちの窮状を知ってほしい、というメッセージが発信されている。それに対して日本人が知らないということが彼らを孤立させている。それをなんとかしたいんです。」

村本「沖縄はこんな状況、福島は、入国管理局は、といろんなことがある。そこから堀さんが渡してくれたバトンが本作ですよね。僕は堀さんの話を聞いたりして沖縄で基地のことやおもいやり予算をネタにした漫才をやった。それがものすごいウケて拍手が鳴りやま
なかった。それは嬉しかったけれど、僕にはこんなことになってるんだぞ、ということを言いたい怒りがあったんです。堀さんはどういう気持ちでこの映画を作ったの?怒ってる人、悲しんでいる人、そのどんな声を伝えたいの?」

堀潤「わたしは常に悩んでます。ジレンマです。Aか、Bか、どちらが正しいそちらが間違っている、っていうことを強い言葉でやりあって非難しあうと、そこに分断が起こる。そういう設問を立てる連中の思うツボです。どれも正しい、みんなが存在してる、その気持ちでつくっています。」

村本「そうですね。あと数字じゃない。多数決というものについて人は逆に考えちゃってる。それは結果であって、その多数だったということは正しいということではない。数字で拾えないものを大事にしなくちゃいけない。」

堀潤「そういう効率だけを見ることは民主主義を捨てることですね。」

村本「優しく、強くやっていきたいです。」

映画『わたしは分断を許さない』について

堀潤×ウーマン村本が登壇。映画『わたしは分断を許さない』完成披露試写会!

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村本「表現っていうのは堀さんみたいなジャーナリストとか、僕みたいな芸人だけのものじゃない。皆さんひとりひとりができることです。そういう機能とか能力は誰にでもある。『わたしは分断を許さない』という材料から観てくれた皆さんが何を持ち帰るのか、楽しみです!」

堀潤「この映画がつくれたのは各地のNGOの皆さんの協力のおかげです。その時々に訪れるだけのジャーナリストと違って、現地の人たちと何年も一心同体になって活動している方々の導きによって取材ができました。アフガニスタンで亡くなられた中村元さん、あの方のことや活動を亡くなってから知るのではなく、もっと早く知っていきたい。世界のいろんなことを。それが真の安全保障ではないでしょうか。本作を今日皆さんに観ていただけたことと、制作中から相談していた村本さんと登壇して話せたことが嬉しい。本日はありがとうございました。」

『わたしは分断を許さない』作品情報

『わたしは分断を許さない』作品情報

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監督・撮影・編集・ナレーション:堀潤
プロデューサー:馬奈木厳太郎
脚本:きたむらけんじ
音楽:青木健
編集:高橋昌志
コピー・タイトル原案:阿部広太郎
スチール提供:Orangeparfait
取材協力:JVC・日本国際ボランティアセンター、KnK・国境なき子どもたち
配給・宣伝:太秦株式会社
映倫:G122279

2020|日本|カラー|DCP|5.1ch|105分|

公式サイト:www.bundan2020.com
公式Twitter@2020Bundan
公式Instagram2020Bundan

『わたしは分断を許さない』監督 / 堀潤プロフィール

堀潤

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1977年7月9日、兵庫県生まれ。

アナウンサーとして日本放送協会(NHK)入局。

岡山放送局での勤務を経て、「ニュースウォッチ9」リポーター、「Bizスポ」キャスター等、報道番組を担当。

2012年、市民ニュースサイト「8bitNews」を自ら立ち上げる。

2012年6月、アメリカ合衆国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に客員研究員として派遣され、SNSの活用などを研究。

留学中に日米の原発事故報道を追った『変身 – Metamorphosis』を制作。

2013年4月1日付でNHKを退局した。

フリー転身後は、ジャーナリスト・キャスターとして数多くのテレビ・ラジオ番組等に出演する一方、インターネットテレビ、SNS、執筆活動などを通じて、精力的に発信を続けている。

『わたしは分断を許さない』あらすじ/物語


シリア、パレスチナ、朝鮮半島、香港、福島、沖縄…

ジャーナリスト堀潤が出会い、寄り添い、伝えた、人々の「生の声」とは———

堀潤は「真実を見極めるためには、主語を小さくする必要がある」と言う。

香港では“人権、自由、民主”を守る為に立ち上がった若者と出会い、ヨルダンの難民キャンプではシリアで生別れた父との再会を願い、いつか医者になり多くの命を救いたいと話す少女に出会う。

美容師の深谷さんは福島の原発事故により、いまだに自宅へ戻ることが許されず、震災以来ハサミを握っていない。

久保田さんは、震災後に息子を共に水戸から沖縄へ移住し、普天間から辺野古への新基地移設に対して反対運動を行う人々と出会った。

彼女は「声をあげること」を通して、未来の為に“わたし”ができるのはなにかを見つけていく。

国内外の様々な社会課題の現場で深まる「分断」。

ジャーナリスト堀潤が、分断の真相に身を切る思いで迫っていく。

2020年3月7日よりポレポレ東中野他全国順次公開!

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