どうも、ミルトモ編集部のシライシです。
1月に引き続き、映画が大好きな私が2月に鑑賞した25本の映画を正直に★5点満点で評価していきたいと思います。
手短にまとめたので、皆さんの鑑賞の参考にしていただければ幸いです。
シライシ
目次
- 1.2020年2月公開の映画レビュー
- 1.1『犬鳴村』公開:2月7日
- 1.2『37セカンズ』公開:2月7日
- 1.3『ヲタクに恋は難しい』公開:2月7日
- 1.4『アントラム 史上最も呪われた映画』公開:2月7日
- 1.5『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』公開:2月7日
- 1.6『ハスラーズ』公開:2月7日
- 1.7『グッド・ライアー 偽りのゲーム』公開:2月7日
- 1.8『静かな雨』公開:2月7日
- 1.9『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』公開:2月14日
- 1.10『1917 命をかけた伝令』公開:2月14日
- 1.11『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』公開:2月14日
- 1.12『ミッドサマー』公開:2月21日
- 1.13『スキャンダル』公開:2月21日
- 1.14『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』公開:2月21日
- 1.15『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』公開:2月21日
- 1.16『チャーリーズ・エンジェル』公開:2月21日
- 1.17『スウィング・キッズ』公開:2月21日
- 1.18『Red』公開:2月21日
- 1.19『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』公開:2月21日
- 1.20『初恋』公開:2月28日
- 1.21『野性の呼び声』公開:2月28日
- 1.22『黒い司法 0%からの奇跡』公開:2月28日
- 1.23『架空OL日記』公開:2月28日
- 1.24『娘は戦場で生まれた』公開:2月29日
- 1.25『子どもたちをよろしく』公開:2月29日
- 2.2020年2月公開の映画レビューまとめ
2020年2月公開の映画レビュー
『犬鳴村』公開:2月7日
評価:★★★★☆(4/5)
久々にJホラーのあたりが来ました!
都市伝説で有名な「犬鳴村」(知らない方はググってみてください)ですが、その題材にここまで真っ向勝負して、しかも恐怖とミステリーと家族のドラマまで描いて見せるとは見事です。
シライシ
ホラーとして優秀な点としては、
- 夜以外の昼間のシーンにしっかりトラウマ級のショッキング描写を入れてきているところ
- 斬新なクリーチャーを出してきているところ
- 大きな音で脅かす演出をしていないところ
- 美術の汚れの作り方が異常に凝っているところ
- 要所要所のロケハンが「ここに長居したくない」と思わせるくらい嫌な雰囲気なところ
- 過剰にグロくないけど日和ってない残酷描写があるところ
などなど枚挙に暇がありません。
シライシ

(C)2020「犬鳴村」製作委員会
ストーリーとしては途中から謎解きばかりになってしまって怖さは半減するんですが、最後まで興味は持続します。
ここ数年のJホラーの中ではかなりおすすめの部類です。
『37セカンズ』公開:2月7日
評価:★★★★★(5/5)
実際に脳性麻痺の住山明さんを主演に起用して、23歳の等身大の悩める障碍者女性の成長と葛藤を描いたドラマです。
『37セカンズ』というタイトルは主人公のゆまが生まれた時に呼吸が停止していた秒数を表してます。
それによって麻痺が残り、1人では生きていけない彼女。
しかし彼女は漫画を描くのが得意で、とある雑誌へ持ち込みした際に「○○を体験しろ」と言われて、生まれて初めて一緒に暮らす母親にも反抗して新しい一歩を踏み出すんです。

(C)37Seconds filmpartners
シライシ
そして彼女が行動を起こした先に見えてくるもの、出会う人々との触れ合いがあったかく、時に残酷で心に残ります。
シライシ
最後にはなぜ彼女が呼吸停止した状態で生まれたのかも明らかになり、そこに予想外の展開と感動が待っているので必見です。
『ヲタクに恋は難しい』公開:2月7日
評価:★★☆☆☆(2/5)
あの福田雄一監督作で、原作も好きなので楽しみだったんですが、これは残念でした。
緩いコメディ映画としてはまあアリな内容ですが、わざわざミュージカル仕立てにしているせいでかなり間延びしてしまっています。
シライシ
撮り方も特に工夫なし、音声がちょっと小さい、踊りも歌もまあ上手いくらい、そしてそれまで普通のドラマで語っていたことを歌にして再度説明しているだけなのでミュージカル中は完全に話が止まっているのがいただけません。

(C)2020映画「ヲタクに恋は難しい」製作委員会
(C)ふじた/一迅社
ギャグ仕立ての歌の時はまだ面白かったんですが、真面目な心情吐露の場面は長いだけというか時間稼ぎしているような印象すら受けました。
肝心のコメディでも役者さんに頼りすぎなところがありましたね。
シライシ
ただ不器用ヲタク同士のラブコメとしては、上品でいい終わり方をしたのでそこは好感ポイントです。
『アントラム 史上最も呪われた映画』公開:2月7日
評価:★★★☆☆(3/5)
軽く説明すると、40年位前に作られた『アントラム』というホラー映画にまつわるドキュメンタリー+本編の映画です。
過去にその映画を見た後にたくさんの方が亡くなっているので、一体どういうことなのかと調べた人々のインタビューを流した後にその『アントラム』本編が流れるという恐ろしい仕様。
なんと1988年にハンガリーで試写会をやったら客席から火の手が上がり50人以上が死亡する大火事になってしまったとか。
どうやら完成後のフィルムに謎の第三者が細工を加えたらしく、それによって人を負の方向に引きずり込む作用が映画に生まれたと、もっともらしい科学交渉が説明されていましたね。
シライシ
劇場満員だったので、『アントラム』の呪いの力がいろんな人に分散されたんですかね?
ちなみに『アントラム』本編はお姉さんと弟が森の中で死んだ犬を蘇らせようとして悪魔にまつわる怪異に巻き込まれる話で、そこまで怖くはなかったです。
ただ、要所要所にぎょっとするシーンもあり、「これが第三者の細工か」と明らかにわかる不可解な映像もあったりと最後まで楽しめました。
シライシ
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『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』公開:2月7日
評価:★★★☆☆(3/5)
私が生涯ベスト級に好きな『リトル・ミス・サンシャイン』のプロデューサーが作ったということでかなり期待していたのですが、正直そこまでという感じですね。
『37セカンズ』と同じく、実際の障碍者が主人公で、ダウン症の彼が施設を脱走し、無職の男と出会って最終的に悪役レスラーを目指すというストーリーです。
シライシ

(C)2019 PBF Movie, LLC. All Rights Reserved.
彼が劇中の主人公と同じく、自分が成りたかったもの=俳優になれたというだけでも作品の意義は大きいと思います。
ただ、ロード・ムービーとして緩すぎましたし、いまいち盛り上がりに欠ける内容でした。
『37セカンズ』の誰が見ても楽しめる間口の広さに比べると、若干地味な作品です。
『ハスラーズ』公開:2月7日
評価:★★★★★(5/5)3位
実録犯罪映画好きにはたまらないです。
マーティン・スコセッシの映画に近いですが、彼の実録犯罪映画路線、特に『グッド・フェローズ』と比べると後味がさわやかですし、ちゃんと主人公が成長して終わります。
基本のストーリーも2008年の金融危機を起こしたのに責任を取っていないウォール街の男どもを生活を壊されたストリッパーたちが手練手管で騙しまくるという話なので、犯罪映画でもスカッとできますし。

(C)2019 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
狂乱の日々からのいきなりの転落、始めた途端に上手くいく犯罪計画、騙されるアホ悪人ども、そして瓦解していく犯罪チーム。
この手のジャンルで面白いポイントをきっちり抑えています。
そして何よりすごいのは50過ぎとは思えない、主人公を導く先輩ストリッパーを演じたジェニファー・ロペス。とにかくかっこいい。
シライシ
とにかく見どころしかない一作です。
『グッド・ライアー 偽りのゲーム』公開:2月7日
評価:★★★☆☆(3/5)
まず最初に言っておくと、この映画は企画とキャスティングが噛み合っていません。
予告編を見ただけでも名優イアン・マッケランとヘレン・ミレンが共演で、しかも詐欺師の騙しあいゲームのような宣伝内容。
なのに本編が始まると基本的に詐欺師のイアン・マッケラン目線で話が進み、彼がヘレン・ミレン演じる老女を騙そうとしていたけど、最後に彼女の秘密が明らかになる…という内容なのです。
シライシ

(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
おまけにその主役2人の因縁も完全に後出しジャンケンで唐突でしかない説明がされるので、だいぶポカンとなります。
シライシ
特によぼよぼモードとシャキシャキモードを使い分け、チャーミングさと老獪さ、冷酷さを併せ持つ詐欺師を演じたイアン・マッケランはもう絶品です。

(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
シライシ
『静かな雨』公開:2月7日
評価:★★★★☆(4/5)
こちらはとても静謐で、でもエモーショナルなとてもいい映画でした。
足の悪い青年がたい焼き屋を経営するヒロインと出会い恋に落ちますが、彼女は事故でそれ以降に起きた出来事を短期的にしか記憶できない障害を負ってしまいます。
シライシ
似たような設定で、『50回目のファーストキス』という名作ラブコメがありますが、そっちと比べるとかなりリアルでヘビーな内容です。
しかし、最後にはさりげないけど確かな希望をくれます。

(C)2019「静かな雨」製作委員会/宮下奈都・文藝春秋
『四月の永い夢』『わたしは光をにぎっている』の中川龍太郎監督作ですが、彼はとにかく演出が上品で映画的です。
シライシ
主演2人も、仲野太賀が演技上手いのは知ってましたが、元乃木坂46の衛藤美彩が繊細な表情の使い分けで素晴らしかったです。
足の悪い人と記憶に障害がある人が一緒に過ごすという点においていくつか不自然でご都合主義的な描写があったのは残念ですが。
『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』公開:2月14日
評価:★★★☆☆(3/5)
シライシ
70年代ドイツで起きた実際の犯罪者を描いた内容ですが、犯人の顔面も、部屋も、よく行く酒場も、職場も、そして彼によって殺される女性たちも、登場人物たちのやり取りもまあとにかく汚いんです。

(C)2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathe Films S.A.S./Warner Bros. Entertainment GmbH
すごい徹底ぶりですし、それが主人公ホンカの汚辱にまみれた悲惨すぎる人生を絵的に象徴していて、なんとなく彼に同情しつつ映画を見れます。
でも「実際にそばにいたら絶対に関わり合いになれない」と思ってしまうんですが。
とにかく彼は女性にモテない。
そして肝心の殺人も全くスタイリッシュではなく、ただただ暴力的で血なまぐさいし、崇高な理念も何にもありません。女性に拒否られて逆ギレの繰り返しです。

(C)2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathe Films S.A.S./Warner Bros. Entertainment GmbH
シライシ
そして狭い部屋での殺害シーンや、レイプ未遂シーンなどを長回しで撮っており、地味にすごいスタントだと感心しました(笑)
でも殺人鬼の記録を淡々と描いているのでちょっと冗長なのも否めません。
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『1917 命をかけた伝令』公開:2月14日
評価:★★★★☆(4/5)
誰が見ても一定以上は驚いて記憶に残る映画なのは間違いありません。
映像の力がすごいです。それは話題の全編長回しという点だけではなく、細かい美術、ロケハン、役者の演技、照明の当て方など全部がすさまじい作りこみでした。
出てくる小道具も徹底的に経年劣化していて、転がっている死体も全部腐りかけ、画面の説得力が圧巻でした。

(C)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
シライシ
しかし小うるさいことを言わせてもらうと、中盤ではっきりと『これカット割れてるじゃん』と思ってしまう場面がありましたね。作品上のロジックではカットは継続していることになるんでしょうが。
それ以外にも、そもそも戦争映画をワンカットで撮るという企画の無茶さによって生じた不自然な点はいくつかありました。
でもここまでの臨場感で戦場を再現した意義は大きいですし、それがただの戦闘じゃなくて見方を死なせないために走る伝令兵の物語というのも反戦映画としてとてもよかったと思います。
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『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』公開:2月14日
評価:★★★☆☆(3/5)
大泉洋×小池栄子主演で太宰治の未完の作品「グッドバイ」を映画化したコメディです。
とある男が愛人を何人も作った挙句、妻子とやり直したいからその女たちと別れたいと思い、そのために街で見かけた美女に金で頼み込んで別れ話をスムーズに進めるために妻のふりをして立っていてほしいと頼み込む…という普通に考えたら好感度0のストーリーをコミカルに成り立たせている主演の大泉洋の芸達者さと憎めなさ、小池栄子のコメディエンヌとしての才能にびっくりしました。
シライシ

(C)2019「グッドバイ」フィルムパートナーズ
主人公を必要以上に甘やかさないストーリー展開にも驚きましたし、いい感じにハッピーエンドにまとまっていたと思います。
ただ、終盤で登場人物の全員が後腐れなく物語を締めくくったり、こっちの予想を裏切るためにかなり強引な作劇がされていたのがちょっと残念でした。
シライシ
→『グッドバイ』完成披露試写会:小池栄子からのムチャぶりに大泉洋「グッドバイしたいのは君の振り」と爆笑を誘う
→『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』貴重な長回しシーンのメイキングが解禁!
『ミッドサマー』公開:2月21日
評価:★★★★★(5/5)2位
シライシ
ただのホラーでもなく、異様な雰囲気と、最後には謎の爽快感もある怪作でした。
失恋女子のセラピー映画でもあり、民俗学的な側面もあり、アーティスティックでもあり、グロさもあり、笑える部分もあり、でも怖いところはしっかり怖い。

(C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
『ミッドサマー』をきっかけに少しだけ北欧文化にも詳しくなりましたし、延々この映画のことばかり考えていた日もありました。
シライシ
次回作も正座して待ってます。
→映画『ミッドサマー』動画フル無料視聴!人気配信サービスを比較しオススメを紹介
『スキャンダル』公開:2月21日
評価:★★★☆☆(3/5)
『ハスラーズ』に続く、実話が元の女性が強い映画としてかなり期待していたのですが、あんまり乗れなかったのが正直な印象です。
シライシ
アカデミー賞を受賞した本人に寄せた特殊メイクも後から調べればびっくりしますけど、いかんせん馴染みがない。
シャーリーズ・セロンが演じたメーガン・ケリー、確かにそっくりなんですが。

(C)Lions Gate Entertainment Inc.

出典:Wikipedia
シライシ
ただとにかくこの映画が訴える「セクハラ駄目絶対!」というメッセージはかなりストレートで強烈でしたし、それでいて『オースティン・パワーズ』のジェイ・ローチが監督なのでコミカルさも忘れず見やすいです。
シライシ

(C)Lions Gate Entertainment Inc.
ある程度事前情報を調べてから観に行ったほうがいい映画ですね。
→『スキャンダル』あらすじ・ネタバレ感想!FOXニュースで起きた実話を映画化。特殊メイクに驚愕?
『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』公開:2月21日
評価:★★★☆☆(3/5)
斎藤工が総監督を務めた異色の企画です。
ざっくりいうと、昨今のコンプライアンスだらけで窮屈で表現の自由がない社会に物申すという内容で、攻めた映画ではありました。
いくつかパートが分かれていて、それぞれ今話題のアーティストたちが監督をしています。
ドキュメンタリーチックな映像や、キッチュなアニメーション、コント風味のインタビュー撮影風景、それからラップもあり、それぞれに秋山ゆずき、平子祐希(アルコ&ピース)、大水洋介(ラバーガール)、華村あすか、中井友望、半田美樹などなど知る人は知っているメンツが揃っていてみんないい味出してます。

(C)EAST FACTORY INC.
でも各パートの面白さにはかなりムラがありましたね。
一番最後の女優に喫茶店でインタビューをしようとするけど、周りにあるものとか、インタビュー回答の具体名とか様々なものが昨今のコンプライアンス規制に引っかかって、全編モザイクやピー音だらけになるという短編が一番笑えましたね。
シライシ
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』公開:2月21日
評価:★★☆☆☆(2/5)
前作の『スマホを落としただけなのに』を全く評価していない身としては、多少は話が整理されて見やすいし先の読めないサスペンスになったかなと思います。
何よりも成田凌演じる殺人鬼・浦野が素晴らしい存在感です。
シライシ
ただそんな彼と対峙する主演の加賀谷刑事役の千葉雄大がちょっと顔がかわいすぎるし、演技力でも負けていて残念でしたね。

出典:(C)2020 映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会
やはり強烈な悪役を引き立たせるにはそれを受ける正義側、あと被害者側の役者さんたちも重要なんだなと感じます。
シライシ
細かい話の粗や倫理的にどうなのと思う展開、何でもかんでもセリフ、回想、テロップで説明しちゃう演出も相変わらずで、トータルでは残念な映画でした。
ちなみに今回はいつまでたってもスマホを落とさないなと思っていたら、最後の最後に前作とは別の意味で「スマホを落としただけなのに…」と思う描写があるのは面白いです。
シライシ

(C)2020 映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会
→『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』キャスト/あらすじ/監督スタッフまとめ!前作との繋がりも解説
『チャーリーズ・エンジェル』公開:2月21日
評価:★★★☆☆(3/5)
2000年からの『チャーリーズ・エンジェル』シリーズが好きな身として、普通に楽しめました。
シライシ
流れてきたハッシュタグ#⃣を無視できず#これを見た人は3人組の画像を貼れ
3人の新生エンジェルは👗左から#クリステン・スチュワート #エラ・バリンスカ#ナオミ・スコット #映画『チャーリーズ・エンジェル』2.21公開👠✨https://t.co/mLEQEQJWd7#チャーリーズエンジェル #チャリエン pic.twitter.com/llWWVLpL8p
— 映画『チャーリーズ・エンジェル』公式 💎 公開中 💎 (@CharliesAngelJP) February 1, 2020
とにかく普通に面白いという言葉がぴったりの映画で、別にアクションの目新しさも、ストーリーの斬新さもないです。こういうものだと思ってエンジェルたちの活躍を応援すれば楽しめます。
シライシ
ただ、出演もしている女優のエリザベス・バンクスが監督しているだけあって、より「女性を勇気づけるための映画」になっていたのは良かったと思います。
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『スウィング・キッズ』公開:2月21日
評価:★★☆☆☆(2/5)
シライシ
悲しかったです。
もともとエンタメと社会性を重ねる監督であり、女子高生青春ものと韓国の民主化運動時代を重ねていた『サニー 永遠の仲間たち』はとてもうまくいっていたのですが、今回の『スウィング・キッズ』は題材がヘビー過ぎました。
朝鮮戦争時代の捕虜たちがタップダンスを始めると聞いてかなり面白そうだと思ったのですが、話の比重が朝鮮戦争の方により過ぎです。
もちろんそれくらい朝鮮民族の方々には大事な話なんだということだと思うのですが、その分タップダンスの楽しさを表現する部分が短い上に、「スウィング・キッズ」メイン5人が話を端折るためかみんな最初からダンスが上手すぎるんですよね。

(C)2018 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & ANNAPURNA FILMS. All Rights Reserved.
シライシ
最後にはとある悲劇があるのですが、それもメインキャラの成長をしっかりもっと描いていればもっと際立ったと思うんですけどね。
ただ、演技、セットや美術、そしてクライマックスのタップダンスパフォーマンスは本当にすごいですし、世間では高評価なので見て損はないと思います。
→『スウィング・キッズ』あらすじ・感想!『サニー』監督の新作!捕虜がダンスチームを結成【ネタバレなし】
『Red』公開:2月21日
評価:★★★☆☆(3/5)
夏帆のファンは絶対に見たほうがいいです。
シライシ
単に濡れ場を頑張っているというだけの話ではなく、少女っぽさもあるけどしっかり大人の女で、自分の人生このままでいいのかと揺れているヒロインを繊細に演じています。

(C)2020「Red」製作委員会
一つ一つの演出もルックも上質な映画で引き込まれます。
単なる不倫ものではなく、昨今増えてきている女性の役割のステレオタイプ化に反抗する物語になっていて見ごたえがあったのですが、その割には最後に行きつく部分がありきたりな結末でちょっと残念でした。

(C)2020「Red」製作委員会
シライシ
→映画『Red』動画フル無料視聴!夏帆と妻夫木聡の濡れ場にも注目!人気配信サービスを比較しオススメを紹介
『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』公開:2月21日
評価:★★★★☆(4/5)
シライシ
でもちょっと辛すぎる部分がありました。
まず先に技術的なことを書いておくとアニメーションの作りこみ、バトルシーンの躍動感はすごかったですね。
シライシ
そしてストーリー面が攻めていました。
ここまでしっかり「デジモンとの別れ」を描くとは。

(C)本郷あきよし・東映アニメーション
しかもその理由が「大人になって可能性が減ってきたから」というのが、身につまされます。
誰もが無限の可能性に満ちていて楽しかった子供時代への回帰願望を少しは持っているものだと思うのですが、今回の悪役はその「子供時代への回帰」を本気でいいことだと考えて疑わない存在で結構怖かったし、でも感情移入してしまいました。
そしてそこで「でも俺たちは前に進む」と決断を下すかつての選ばれし子どもたちの姿がエモかったですね。
シライシ
→映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』動画フル無料視聴!人気配信サービスを比較しオススメを紹介
『初恋』公開:2月28日
評価:★★★★☆(4/5)
三池崇史監督、久しぶりの映画でしっかりと本領を発揮してくれました。
オリジナル企画でやりたい放題でとても楽しい映画です。
予告編だとちょっと感動系に見せようとしている節がありますが、これは極道アクションにボクサーが巻き込まれるちょっとコメディ風味の映画です。
シライシ
窪田正孝演じる主人公のボクサー・レオが余命わずかとか、赤ん坊の時に捨てられて天涯孤独といった普通の映画だったら感動要素として回収しそうな布石を三池流にぶっちぎってくれるのが爽快でした(笑)
そして内野聖陽も染谷将太も村上淳も極道役がそれぞれ板についていました。

(C)2020「初恋」製作委員会
特に染谷は狂言回しとして最高に話を盛り上げてくれます。
シライシ

(C)2020「初恋」製作委員会
やくざ達が面白すぎて主人公の活躍がそこまででもないうえに、終息の仕方は三池監督にしては地味なのがちょっと残念でした。
『野性の呼び声』公開:2月28日
評価:★★★★☆(4/5)
まずなんでも横文字が多いこのご時世に『野性の呼び声』なんて高倉健主演映画のようなタイトルを付けてくれた心意気にちょっと感動していたのですが(笑)、本編も素晴らしかったです。
原作も有名らしいですが『シートン動物記』が好きな方ならたまらない本格動物冒険譚でした。
何よりも映像が本当にすごいです。
CGの犬の主人公バックはリアルな実在感、重量感がしっかりあるのに、目元は敢えてデフォルメしているのがリアルとエンタメのバランスのいい本作のスタンスを表していると思います。

(C)2020 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
舞台となるアラスカの実景とVFXをを合わせるのも相当苦労したんじゃないでしょうか。

(C)2020 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
そして犬ぞりの最中に氷の下の激流に飲み込まれる場面や雪崩を切り抜ける場面のスペクタクルは尋常じゃなかったです。
シライシ
ただ、終盤とある土地にたどり着いてからは、作品として重要なテーマを語っているのはわかるのですが話と画面が代わり映えしなくなってしまうのがちょっと退屈でした。
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『黒い司法 0%からの奇跡』公開:2月28日
評価:★★★☆☆(3/5)
古き良きアメリカ映画を少しだけアップデートさせた漢字の映画でした。
シライシ
『アラバマ物語』をもっと後味のいい話に変えたような内容ですが、この話も90年代にあった実話なんですね。驚きです。
人種に関係なく法の下の平等と法治国家の推定無罪の原則の大切さを丁寧に訴えてくる映画で、役者陣の熱演も素晴らしいのですが、あまりにも優等生的な作りで面白みには欠ける上に137分という上映時間も長いです。
特に主人公の弁護士を演じるマイケル・B・ジョーダンが本当にただの清廉潔白で常にまじめで紳士的で優秀な人物としてしか描かれていなかったのが残念でした。

(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
シライシ
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『架空OL日記』公開:2月28日
評価:★★★★★(5/5)1位
シライシ
10年以上芸人バカリズムのファンをしてきましたが、彼のいろんなコントやイラストや映像企画、そいて脚本作の中でも最高傑作で到達点ではないでしょうか。
ただのOLの日常とあるあるネタの羅列なのに延々とクスクス笑いながら見ていられます。
シライシ
バカリズムファンでなくても、ドラマ版『架空OL日記』を見ていなくても、この世界観にはすぐになじめると思います。
シライシ
特にメイクも女言葉もカツラもしていないのに違和感なく溶け込んでいます。

(C)2020「架空OL日記」製作委員会
バカリズムは元々中性的な見た目ではありますが、ここまで板についているのは、そもそも原作となるブログを3年間もOLのフリをして書いていたからでしょうね。
他のOL役の女優さんたちも、ドラマ版から続投組も新規組もみんな素晴らしくリアルで緩い演技をしていました。

(C)2020「架空OL日記」製作委員会
そして緩くて幸せな時間が永遠に続けばいいと思っていると最後の最後にこちらの胸を引き裂くような残酷な結末を用意しており、一生心に残る映画になってしまいましたね。
誰かと観に行って語るのがおすすめです。
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『娘は戦場で生まれた』公開:2月29日
評価:★★★★★(5/5)
これはすさまじい映画でした。
シリアの現実を映したドキュメンタリーはこれが初めてではないですが、冷静なジャーナリストとしての視点と現地で娘を育てている1人の女性としてのリアルな心情の吐露が合わさっていて胸に迫ります。
それにしても政府が自国民に対し、自分たちに反対しているからと言って明確な殺意で爆撃を仕掛けてきているという現実が恐ろしすぎます。

(C)Channel 4 Television Corporation MMXIX
それが日常化しすぎて、監督でもある主人公の娘は生後間もないのにもはや爆音では泣かなくなっているのがショッキングでした。
シライシ
ただの残酷な現実のドキュメントではなく最後にはわずかに希望のある素晴らしい作品です。
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『子どもたちをよろしく』公開:2月29日
評価:★★★☆☆(3/5)
こちらは描いている題材は大変すばらしいと思います。
子どもたちを取り巻くいじめや貧困、そして子供たちを守ることができない大人たち側の人生のままなら差の問題、そして体を売るしかない、DV夫に依存するしかない女性の問題。
さすが文部科学省出身のお2人が企画された映画だなと思いましたし、ラストのハードな展開は胸に残りました。
それからヒロイン優樹菜役の鎌滝えりさんの存在感、死んだ目と優しげな目の使い分けがとてもよかったです。
本日は映画『#子どもたちをよろしく』
主演 #鎌滝えり さん取材でした!!また、名古屋では本作企画
#寺脇研 さんの取材も!公開までいよいよ一ヶ月と少し🎬‼️‼️
どうぞおたのしみに!!#ユーロスペース 2.29(土)-公開#シネマテークたかさき 2.22(土)-先行上映
ほか全国順次公開 pic.twitter.com/y22TEjIW9x— 映画『子どもたちをよろしく』 (@kodomoyrsk) January 24, 2020
ただその他、いじめっ子たちや、町内のデリヘル嬢に偏見を持っている人々の演技がステレオタイプで臭すぎるのが気になりました。
それからいじめっ子側の稔と、いじめられっ子の洋一という子供のメイン2人の顔がなぜかかなり似ていて、時折見分けがつかなくなるのも不思議でしたね。
題材も話も描くべき価値があるものなだけに、細かな気になるポイントがあったのがもったいないです。
→【隅田靖監督インタビュー】映画『子どもたちをよろしく』に込めた想いやメッセージ性とは?
2020年2月公開の映画レビューまとめ
- 1位
『架空OL日記』
- 2位
『ミッドサマー』
- 3位
『ハスラーズ』
- ★5つ
『37セカンズ』『娘は戦場で生まれた』
- ★4つ
『犬鳴村』『静かな雨』『1917 命をかけた伝令』『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』『初恋』『野性の呼び声』
- ★3つ
『アントラム 史上最も呪われた映画』『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』『グッド・ライアー 偽りのゲーム』『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』『スキャンダル』『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』『チャーリーズ・エンジェル』『Red』『黒い司法 0%からの奇跡』『子どもたちをよろしく』
- ★2つ
『ヲタクに恋は難しい』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『スウィング・キッズ』
- ★1つ
該当なし
いかがでしたでしょうか。
点数はバラバラですが、どれも見てよかった作品だと思っています。
ダメだといっている映画も、それに対するツッコミを入れること込みで楽しんでいました(笑)
コロナ問題で外出がはばかられる時期ですが、こんな時こそ映画に勇気づけられることもあります。
映画見ている最中はみんな無言ですし、上映中もしっかり換気されているので、意外と映画館は安全ですよ。
ぜひ見ていただきたい作品ばかりです。